続・温故知震
そうそう。地震に備えて地盤を気にする人が増えた。その土地の地名は、地盤の状況や特徴を知るために有効な手がかりになる、という話でしたね。 さらに、『住まいを守る耐震性入門』 という本は、そうした知識を得るための有効な手がかりになる、という話でしたね。
私も、この本を読んで、これは面白いと、当時編集していた『ナナムイびと』 という雑誌で、地名と地盤について、企画を立てました。 ところが、担当者が書いた原稿を読んで、ギョッギョッ。まあ、お聞きください。そこにはこう書いてありました。
—- たとえば東京を例にあげると、杉並区の「荻窪」は、湿地性の多年草である荻が繁茂する窪地から名づけられたといわれています。その状況から、軟弱地盤であることが想像され、地下水位も高いと考えられます。実際、この地域の建物の基礎は、柱状改良工法など、主に谷地で行なわれる特別な工法がとられることが、今も多いようです。— (『ナナムイびと』3号 住まいの地名に゛備えのヒント゛が隠れている・山辺豊彦)
杉並区の荻窪 !? 私はここで生まれ、育ち、今も暮らしている。足元が揺らぐ、とは、このことか。ああ。
—- とまあ、悲観ばかりしていても、仕方ありませんね。この際、キチンと勉強するために、この゛広場゛で、「住まいの地名に゛備えのヒントが隠れている」という記事を特別掲載する予定です。下にご紹介する山辺豊彦氏の著書ともども、ご一読のほどを。