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(続)ベニシアさんのクリスマス

シュトーレン

 

正月も過ぎた今、12月に買った シュトーレンを食べている。

『ベニシアと正、人生の秋に』(梶山 正 、ベニシア・スタンリー・スミス)のなかに、こういう文章がある
〈 …… いよいよ25日、クリスマスの到来だ。イギリスでは朝から教会に行くのが普通というが、我が家の皆は寝坊している。やがて、子どもたちはおもちゃでいっぱいになった大きな靴下を引きずりながら、嬉しそうに起きて来る。一緒にベニシア手づくりのシュトーレンと紅茶の朝食をいただく。……  〉

クリスマスは、振り返れば、すぐそこにあるのに、もう戻ることはできない。シュトーレンを食べながら、ぼんやりそんなことを考えている。そういえば、『ベニシアと正、人生の秋に  ー  正ありがとう、すべて、ありがとう』(小社刊)が、Amazonの家庭菜園部門のベストセラー上位に進出した、という。各地で、売り切れ店、続出という。新年早々、おめでたいニュースです。

ベニシアと正、人生の秋に


みやことちひろの物語

石内都展  みやことちひろ  ふたりの女の物語

石内都展  みやことちひろ  ふたりの女の物語

 

『石内都展  みやことちひろ  ふたりの女の物語』(ちひろ美術館  東京、1月31日まで)に行く。
写真家・石内都の母(藤倉都)といわさきちひろは、2歳ちがいであるという(いわさきさんが、2歳下)。同じ時代の空気を吸って生きたふたりの女の物語。ということで、たくさんの遺品に語らせる。服、靴、アクセサリー、化粧品……。
〈  ……  ひとりの女の生き方が、もうひとりの女を呼び寄せ、まったく縁のない女同士が、写真を通して出会うことになった。 …… 〉と会場の案内の文章にある。

 


新宿伊勢丹の門松

新宿伊勢丹の門松

 

今年もまた、新宿伊勢丹百貨店に出かけた。1月2日から、初売りということで、賑わっていたが、目的は福袋ではなく、門松見物。毎年恒例。またかと思われるかもしれないが、ご説明すると、こうだ。この「広場」に、「この竹、あの竹」というコラム(竹工家・初田 徹)がある。その29回目  “ 冬の青、春の青”で、初田さんは、こう書く。

〈  一口に門松と言っても姿形には多様なバリエーションがあるもので、三年前の正月に都内各地の門松を見て回った際には、竹の種類や門松としての仕上げもそれぞれに違うことに驚きました。個人的には素材としての竹の素晴らしさナンバーワンと感じたのは、新宿伊勢丹百貨店の門松でしたが今年はどうでしょう。…… 〉

今年も、伊勢丹の門松は、青い竹がすっくと立ち、シロウト目にも、すばらしく見えた。

 


ベニシアさんのクリスマス

ベニシアと正、人生の秋に

 

『ベニシアと正、人生の秋に』が、売れ行き好調。版を重ねています。

まもなく、クリスマス。この本にも、「ベニシア流クリスマス」が、楽しく綴られている。こんなふうに。

まず、11月。イギリスのクリスマスに欠かせないクリスマス・プディングづくり。12月に入ると、クリスマス飾りの材料集め。ヒイラギ、赤い南天などを探しに近くの森へ。そして、いよいよ25日。こう書かれている。
〈…… 昼過ぎになるとオーブンに火をつけて、七面鳥を焼く準備に取りかかる。大きな七面鳥は焼けるのに半日もかかるからだ。クリスマス・ディナーづくりとテープル・セッテイングなどに追われるうちに、だんだん夕暮れとなる。家中に飾ったクリスマス・キャンドルの灯りが美しい。……〉
やがて、招待したひとたちが、集まり、シャンペンの栓を抜いて乾杯 ! フイナーレは、11月に仕込んだクリスマス・プディングの点火。こうして、クリスマスの夜は賑やかに更けていく。……


………


ベニシアと正、人生の秋に ー 正ありがとう、すべて、ありがとう』(ベニシア・スタンリー・スミス、梶山 正  著 )風土社刊、定価(本体1,800円+税)。好評発売中。

 


吉祥寺・北欧通りの師走

北欧の旅のはじまり・サクラチエ個展

 

買物の好きな女に師走来る

というのは、星野立子さんの句である。師走の賑わい。吉祥寺北口、東急百貨店裏通りから、藤村女子高校  にかけてのあたりを、通称「北欧通り」と呼ぶという。それらしい雑貨店や北欧料理店  ALLT  GOTT などがならぶ、それで、この名前がついたのだろう。通り沿いにある、mono  gallery  では、『北欧の旅のはじまり・サクラチエ個展』(12月18日~23日 )も開かれている。この夏、デンマーク、スウェーデン、フィンランドを巡って描いた絵。この季節の寒さに似つかわしいような。
ただでさえ 、買物好きで賑やかな吉祥寺の街に、師走来る。

 


坂田一男の風景

坂田一男   捲土重来

坂田一男   捲土重来

『坂田一男  捲土重来』(東京ステーションギャラリー、1月26日まで)に行く。
〈 キュビスム以降の抽象絵画の展開を核心で理解し、その可能性を究極まで推しすすめた画家  坂田一男(1899~1956)。世界的にも稀有な高い次元に到達していた坂田一男の仕事の全貌を展示し、その絵画に織り込まれた世界の可能性をひもときます。…… 〉と、パンフレットの紹介文。
〈絵画の潜勢力を解き放つ    絵画そして世界の巻き返し=再生》
〈格納された世界のすべて、風景のすべて〉
の文字も見える。
ステーションギャラリーの前、丸の内北口の風景は、季節によって表情を変える。年末年始の賑わいには、まだ 少し間がある。


岩崎トヨコさん、サヨウナラ

岩崎トヨコ「私のセツ物語」

岩崎トヨコさんが亡くなった。体調を崩していたことは うかがっていたけれど、突然でびっくりした。昭和30年代、セツモードセミナーに在学中、「六本木族」としてならし、堀切ミロ、川村 都さんと「全ブス連」を結成。『平凡パンチ』や『婦人公論』誌上を賑わせた。黒澤明監督の映画にも出演。そのあたりのことは、「コラッ  不良少女 ‼︎」と題して、この広場の「私のセツ物語」に書いている。セツ先生の顔の絵は、何枚も候補作をいただいた。そのうちの一枚を、掲載。ご冥福をお祈りします。


……


岩崎トヨコ「私のセツ物語」はコチラからごらんください。

 


「珠洲焼」篠原敬さんの制作と意見 ー 『チルチンびと』102号予告篇

「珠洲焼」篠原敬さんの制作と意見 ー 『チルチンびと』102号予告篇

 

お待たせしました 。『チルチンびと』冬  102号の発売、間もなくです。特集は「薪ストーブのやすらぎ」と「裸足と健康と木の家」の二本立て。その中から、「珠洲焼 篠原 敬」のグローカルライフをご紹介します。

珠洲焼は、石川県珠洲地域で平安時代から生産され、室町時代後期に消滅した陶質土器。

〈…… 現在、珠洲焼の窯元は18軒ある。「游戯窯」は数少ない薪窯の窯元だ。珠洲市正院町。金沢駅から車を2時間走らせた里山のなかに、赤い屋根の建物が佇んでいる。出迎えてくれた窯主の篠原敬さんは、珠洲の地で暮らし、作陶をしている。この場所について「里山の原風景」なのだと笑い、朝は雉が鳴いているし、鶯や雲雀の鳴く声やフキノトウの芽吹きで春の訪れがわかるのだと、話す。…… 〉

その篠原さんの制作ぶりをたっぷりごらんいただけます。合わせて、「広場」でおなじみのギャラリー「舟あそび」で、篠原さんの作品をごらんください。


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『チルチンびと』冬    102号は、12月11日発売。お楽しみに。


棟梁という生き方 ー 『チルチンびと』102号予告篇

棟梁という生き方 ー 『チルチンびと』102号予告篇

お待たせしました。『チルチンびと』冬 102号の発売間近です。今号から「チルチンびと』らしいユニークな連載「棟梁という生き方」が始まります。登場するのは、増子則雄、堀田充弘のお二人。増子さんのページから、ご紹介します。

〈……増子会長は「棟梁になるためには、家づくりの全部が頭に入り、100%できないとなれない」「大工はバカではできない。足し算、割り算、掛け算を暗算ででき、ルート計算ができなくてはならない」「曲尺の裏目はタンジェント。垂木と母屋、隅木の割付がパッとわかるようになったら一人前」「家1軒を、間違わないで完成させるという気持ちがないとなれない。気持ちがあれば、自然と棟梁になれる」と語る。……〉

いかかですか。あなたも、棟梁に ?


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『チルチン』冬102号は、12月11日発売です。お楽しみに。

 


ゆらぎとは何か ー『チルチンびと』102号予告篇

ゆらぎとは何か ー『チルチンびと』102号予告篇

 

お待たせしました。『チルチンびと』冬  102号の発売は、間もなく。今号の特集は「薪ストーブのやすらぎ」と「裸足と健康と木の家」の二本立て。特集「薪ストーブのやすらぎ」の最初に「炎と音楽と   1/ f  ゆらぎ」という刈本博保さんのユニークな考察があります。ご紹介します。

〈……  風や小川のせせらぎや潮騒や薪ストーブの炎を見ていると、なぜか心が穏やかになる。自然の風は風速の変化や物を揺らすことで、私たちは肌で感じたり見たりすることができる。一見すると無造作に吹いているように見える自然の風も、風速や風の音の変動の中にどのような周波数を持った成分が、どのくらいの割合で含まれているかを解析してみると、その奥に法則性のあることがわかる。……〉

書いているのは、1 /f  ゆらぎ研究会代表幹事。どうか、この続きは本誌で。


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『チルチンびと』冬  102号は、12月11日発売です。お楽しみに。