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荻窪・人気カレー・残暑

吉田カレー


雨ニモ負ケズ   風ニモ負ケズ
夏ノ暑サニモ負ケズ

というのは、いまは、こういうことを言うのである。
開店までまだ時間がある、というのに、14 、15人は並んでいる。 昨年、なんだろうあの行列はと思っていたら、それが人気「吉田カレー」目当てであると知れた。
写真のように、目立つ看板がでているわけでもない。いつも、二階に上がる入り口のシャッターが少し開いているような気がする。そうですよ。この左手の階段を上がって、二階のお店ですよ。そして、右手に開店を待つ人の列。
荻窪、カレー、と検索、すぐ出てきますよ、とスマホ片手に友人が教えてくれた。とうてい、この列の後ろにつく元気はない。だから、どんな味でした ? と友人に聞いたら、神保町の P という店の名をあげた。

 


原田治 かわいいが イッパイ

『原田治「かわいい」の発見』展

『原田治「かわいい」の発見』展 ( 世田谷文学館、9月23日まで )に行く。
〈1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU  GOODS  (オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946 ~ 2016)〉……  の展覧会。

『 OSAMU’S  A to Z 』という、この展覧会の公式図録に、原田治さんの「イラストレーターとは」の答えが載っている。こんなふうに。
「イラストレーターは芸術家ではなくてお客さんを喜ばせる芸人。イラストレーションの面白さはエンターテインメント性にある。僕は人の喜ぶ顔を見たくてイラストを描いています」。

 


スイミーの夏休み

みんなの レオ・レオーニ展

みんなの レオ・レオーニ展

 

『みんなの レオ・レオーニ展』(損保ジャパン日本興亜美術館、9月29日まで)に行く。READING  LEO  LIONNI  , AGAIN. 

〈  赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語 『 スイミー』。小学校の教科書に掲載され、日本全国で親しまれています。作者のレオ・レオーニは、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』で、初めて絵本の世界に足を踏み入れました。…… 〉と、パンフレットにある。
「スイミーが、日本にやってくる !  」というフレーズも。若いひとたちが、多い。ここにも、夏休みの名残り。絵葉書を3枚買って、近くのカフェで、涼しい気分で、眺めた。

 


左様なら、ねじめ民芸店

ねじめ民芸店

ねじめ民芸店

 

ねじめ正一さん、といったら作家で詩人。『高円寺純情商店街』で、直木賞を受賞したことなどで、ご存じだろう。いや、それよりも 、ねじめ民芸店の人として、だろうか。そこが、店仕舞いした。
阿佐ヶ谷駅南口のパールセンターという長く伸びた商店街。駅から歩いて5分ほど。右手にその店はあった。いま、店のシャッターに、二枚の紙が貼ってある。一枚は、閉店のお知らせ。…… 高円寺から阿佐ヶ谷に移転して四十七年になります…… という文字が見える。そして、もう一枚にはお別れの句。

夏盛り 本日閉店 左様なら    ねじめ

 


ちびまる子ちゃんの夏休み

『ちびまる子ちゃん』展

『ちびまる子ちゃん』展

『ちびまる子ちゃん』展

 

『ちびまる子ちゃん』展(銀座松屋、8月26日まで)に行く。アニメ化30周年、ということである。

作者のさくらももこさんは、2018月8月15日 に亡くなった。あの「おどるポンポコリン」は、高校野球の応援歌として人気があり、ある年の夏、あちこちの球場で演奏されたものだ。さくらさんは、静岡県清水市の出身。作家の村松友視氏も、清水で育った。「私、ちびまる子ちゃんの味方です」というエッセイを、村松氏に書いてもらったことがある。
ショップに、たくさんのグッズが、並んでいる。ノートを2冊、買った。親子連れが多い。いかにも、夏休み。

 


『忍たま乱太郎』の夏休み

忍たま乱太郎展

 

『忍たま乱太郎展』(杉並アニメーションミュージアム、11月24日まで)に行く。
ご存じですよね、忍者学園での生活ぶりを。夏休みの子ども向け企画だから、登場人物の展示に引き寄せられている子どもが多い。アニメが上映され、スタンプラリーがあったり、グッズの販売もあったり、ワークショップが開かれたり…… という内容。
まだ、この漫画が話題になり始めたとき、作者・尼子騒兵衛さんに、自身のことを原稿に書いてもらったことがある。尼子さんは、その頃、たしか電通にお勤めだったような。それももう、ふた昔以上前の話だ。

 


『伊庭靖子』展への道

伊庭靖子展

伊庭靖子展

 

『伊庭靖子展』(東京都美術館  ギャラリーABC、10月9日まで)に行く。「まなざしのあわい」というタイトル。展覧会にちなんで出版された図録の初めに、東京都美術館からの、こういう「ごあいさつ」が、のっている。

〈  ……  学生時代には版画を学んだ伊庭ですが、1990年代半ばから油彩画に取り組み始めました。その頃から、自ら対象を撮影し、その写真をもとに絵画を制作しています。とはいえ、伊庭の絵画は、いわゆるフォトリアリズムを目指すものではなく、まなざしのあわい(間)にある光や空気といった「見えない」ものの存在を巧みにとらえながら、「見る」という行為そのものに私たちの意識を向けさせます。…… 〉

それにしても、いつもは家族連れや修学旅行生や外国人観光客などで、いっぱいの公園口からの動物園への道は、誰もいない。熱い陽射しが降りそそぐだけ。


「ポーの一族展」 熱視線

萩尾望都  ポーの一族展

『萩尾望都  ポーの一族展』(松屋銀座 8階イペントスクエア、8月6日まで)に行く。

〈「ポーの一族」を中心に半世紀の軌跡をたどる原画展  〉であり、
〈  少女マンガに革新をもたらした萩尾望都さんの代表作「ポーの一族」。バンパネラ(吸血鬼)の一族に加えられ、少年の姿のまま永遠の旅を続ける主人公・エドガーの哀しみを描いたこの作品は、1972年の第1作から多くの読者を魅了してきました。 …… 〉と、パンフレットの紹介。原画あり、宝塚公演のときの衣装あり

観客の99%が女性であり、その99%が中年である、ということは、べつに不思議ではないが、その熱視線には、やはり驚かされる

 


素朴絵の味

『日本の素朴絵』展

『日本の素朴絵』展

 

『日本の素朴絵』展(三井記念美術館、9月1日まで)に行く。「ゆるい、かわいい、楽しい美術」というサブタイトル。そして、パンフレットには、こういう説明。

〈 ……  本展覧会では、ゆるく味わいのある表現で描かれたこのような絵画を「素朴絵」と表現し、様々な時代・形式の素朴絵を紹介することで、新しい美術の楽しみ方をご提供します。……〉

立体に見る素朴  埴輪 / 素朴な異界  地獄絵 / 絵巻と絵本 / 庶民の素朴絵  大津絵 /  知識人の素朴絵    俳人・茶人・旦那  などなど。
帰りに、ショップで、大津絵煎餅を買う。素朴な味。

 


『マシーネンクリーガー』と空想世界

『マシーネンクリーガー』と空想世界

横山宏 のマシーネンクリーガー展

 

『横山宏 のマシーネンクリーガー展』(八王子市夢美術館、9月1日まで)に行く。「立体造形でみせる空想世界」というサブタイトル。

〈 『マシーネンクリーガー』は模型からつくる異色のSF作品として、誕生から37年を経た現在も国内外を問わず根強い人気を得ています。その原作者である横山宏は、1956年に北九州市に生まれ、幼い頃から少年雑誌に描かれた戦車や軍艦、架空のロボットに心踊らせ、その模型づくりに熱中する少年でした。……〉と、会場の紹介は始まっている。そして、……

〈本展では、代表作『マシーネンクリーガー』を中心に立体作品、イラストレーション、制作過程でのスケッチ、オリジナルの道具などを一堂に集めて紹介し、氏の創作活動の全貌に迫る初の試みです。〉とのこと。

少年の夢の軌跡。