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木の利いた話

 

山と地域工務店が担う、地方創生と脱炭素社会

 

近日、チルチンびと別冊63『日本の森林と地球を守る家づくり』が発売されます。

「山と地域工務店が担う、地方創生と脱炭素社会」というテーマで、長野麻子さん(前・林野庁林政部木材利用課長)が、語っているのが、わかりやすく面白い。その中で、これは、埼玉大学の浅田茂裕教授の受け売りですがと前置きして、こんな「木の利いた話」をしている。

…… いままで木材価格が低迷していたので、伐った後に再造林できるだけのお金が山に戻っていませんでした。そうすると、稼げないなら人は山に行かず、「木を失った」都会へ行き、山では「木が遠くなる未来」になってしまいます。それに「木が付かない」人がいて、日本の森のことは忘れられてしまう。そこで日本の木を選んで生活に取り入れる、鉄やコンクリート、プラスチックから木に変える活動を「ウッド・チェンジ」と呼んで進めています。山にも仕事ができ、都会の人たちも森に行って「木を取り戻す」ようになる。……

いかがですか。
このほか、情報、論考が満載です。

………

チルチンびと別冊63『日本の森林と地球を守る家づくり』は、風土社刊。定価1,980円。9月2日発売です。おたのしみに。

 

チルチンびと 日本の森林と地球を守る家づくり


自画像展への期待

自身への眼差し  自画像展

 

『自身への眼差し  自画像』が、ひらかれるという。新宿・中村屋サロン美術館で、9月15日から12月5日まで。
〈「自画像」は、画家が自分自身の肖像を描いたものです。  伝統である日本画にはもともと「自画像」というジャンルはありませんでした。自分を描くという明確な意図をもって描かれ始めるのは、幕末以降になります。……本では、主に明治から昭和にかけて活躍した画家たちの肖像画約40点を一堂に会します。……〉
と、覧会のパンフレットの解説にあり、
高村光太郎、安井曾太郎、岸田劉生、佐伯祐三、宮本三郎、ピカソ、フジタらの名前が並んでいる。

どうか、コロナに負けず、開催を!

 


最中の戦後 神楽坂デイズ

梅花亭

鮎の天ぷら最中

先日、このブログで、北村範史さんの個展会場をご案内した時、坂の途中で100円ショップと鮎の天ぷら最中、という看板の間の路地を入る、と書いた。それについて、鮎の天ぷら最中とは何か、というお問い合わせをいただいた。
正しくは、梅花亭というお菓子屋さんである。 中には、たくさんの種類の菓子が並ぶ。そこに、あった。手書きの説明文がついている。お店の初代、松蔵さんが、シベリアに抑留されていた時、帰国したらおいしいものをつくりたいと考案したのだと、いう。一つ、281円。白あんとこしあんの二種類。
最中の皮を揚げたものである。だから、歯ごたえが、ふつうの最中と違って、パサっとしない。しっかりしている。
食べながら、ここにも戦争のかげがあったなと思った。

 


『池袋モンパルナス』と密の時代

池袋モンパルナス- 画家たちの交差点

 

『池袋モンパルナス -画家たちの交差点-』展が、開かれている。(しもだて美術館、9月26日まで)
パンフレットには、もう一つキャッチコピー「芸術家たちの集う日本のパリ」。そして、こう書かれている。〈1920年代以降、池袋界隈には芸術家向けの安価なアトリエ付き住宅が建ち並び、そこには日本各地から上京した芸術家たちが集い、いくつかの「アトリエ村」と呼ばれる一画が形成されていきました。この地域では、芸術家同士の交流も盛んで、新たなアートシーンを生み出しました。その様子は、パリの芸術家の街になぞらえて「池袋モンパルナス」と呼ばれています。……〉
池袋モンパルナスゆかりの作家として、松本竣介、難波田龍起、麻生三郎……その他の作家の作品が紹介されている。

愉しかった、密の時代を、しのびに行く。緊急事態宣言のおり、休館の心配をしながら。

 


とびだす絵本、真夏の大冒険

しかけが いろいろ! とびだす絵本展

しかけが いろいろ! とびだす絵本展

 

『しかけが いろいろ! とびだす絵本展』(八王子市夢美術館、9月5日まで)に行く。
ページを開くと、絵が動いたり、とびだしたりする絵本。展示内の説明によると、18世紀後半にイギリスで出版された絵本に始まるとのことである。いろいろなアイデアが驚かせてくれる。夏休み、親子連れの客が多く、『白雪姫』はじめ、たくさんの展示品を触ったり、眺めたりしている。楽しい。
帰りに、友人に会い、八王子に行って来たと言うと、「それは、真夏の大冒険だね」と、笑われた。なんでも、八王子は、毎日、気温40度近く。危険な悲暑地であるという。

 


真夏の4人展 神楽坂デイズ

ギャラリー  FRASCO

ギャラリー  FRASCO

ギャラリー  FRASCO

 

神楽坂を飯田橋に向かって降りてくる。左に100円ショップがある。いまは、夏ぽく、ゴムゾウリなどが店頭を飾っている。その向こうの店は、鮎の天ぷら最中、の看板。その間の路地を入ると、右にギャラリー  FRASCO。
そこでいま、北村範史さんが、お店を開いている。北村さんといえば、この広場では、代々木デッサン会の主宰者としておなじみ。
ここ、神楽坂フラスコでは、もう10回目の開催。たんなる展示でなくショップとしての色合いが、特徴なのだろう。今年は、シナモンさんの、グラフィックデザインの仕事の傍ら描いた絵。遠藤恭範さんのミニサイズの絵画作品やTシャツ、summerさんの器、北村さんの絵入りバッグ、シャツ。などなど、展示販売。北村さんとそのFriends の作品を楽しめます。
8月9日まで。ぜひどうぞ。


海、リビングルーム、頭蓋骨

『海、リビングルーム、頭蓋骨』展

 

『海、リビングルーム、頭蓋骨』展のお知らせ。
〈若手アーティストの活動を通じて、現代美術のひとつの動向を紹介するMOTアニュアル。今回は、身体の異なる領域や側面に光を当てながら、社会と個の力学を探求するアーティスト3名を紹介します。
本展に参加する小杉大介、潘 逸舟、マヤ・ワタナベは、映像を主な表現メディアとし、自らのパフォーマンスや、他者とのコラボレーションを取り入れながら、現代社会における個の現れ ー 何がそれを可能にし、または抑制するのか ー を探求してきました。 ……〉

東京都現代美術館で、7月17日から10月17日まで。どうか、コロナに負けずに開催されますように。

 


前川千帆という漫画家

前川千帆展

 

『前川千帆展』が、千葉市美術館でひらかれている。
前川千帆 ?ご存知ない?
その展覧会のためのパンフレットに、まず、前川千帆とは、いったいどのような作家なのでしょうか、と書かれている。
〈千帆は、漫画家からキャリアをスタートさせました。「一世を風靡した」と言われるくらい、当時は漫画家として有名だったようです。読売新聞に専属漫画家として勤め、とくに「あわてものの熊さん」という連載が大人気でした。漫画家と並行して、木版画家としての活動を始めたのは、大正8年ころ。その後、昭和10年ころに、漫画の連載をやめ、木版画に軸足を移します。自分で彫り自分で摺る「創作版画」の版画家たちのなかでは、恩地孝四郎、平塚運一と並んで、「御三家」と称される版画家です。〉
そして、日本のアニメ映画の誕生にかかわった、というエピソードも。
9月20日まで。「江戸絵画と笑おう」も、ございます。

 


横尾忠則の元気様

GENKYO   YOKOO  TADANORI

『GENKYO  YOKOO  TADANORI 』展が開催されている。
パンフレットを見ると、
GENKYO  横尾則[原郷から幻境へ、そして現況は?]
と書かれている。さらに、
〈…… 1960年代からつねに第一線で活躍し、日本を、そして世界を魅了し続けてきた、アート界レジェンド、横尾則。そ横尾60年以上にわたる想像全貌を目当たりにすることができる集大成展覧会が実現します。……〉とあり、
「何を描くかではなくて、どう描くかでもなく、如何に生きるかでもなく……。」という横尾言葉がそえてある。
東京都現代美術館で、7月17日~10月17日まで。

どうか、緊急事態宣言などで、休館にならないよう祈ります。

 


五人のつくり手たちの 壁と橋

『Walls  &  Bridges   壁は橋になる』展

 

『Walls  &  Bridges   壁は橋になる』展のご案内が届いた。

「世界にふれる、世界を生きる」というキャッチコピーがついている。
東  勝吉 /  増山たづ子  /  シルヴイア・ミニオ・パルウエルロ・保田 / スピニェク・セカル / ジョナス・メカス……
〈…… 本展でご紹介するのは、表現への飽くなき情熱によって、自らを取り巻く障壁を、展望を可能にする橋へと変え得た五人のつくり手たちです。…… 五人の生涯に共通するところはほとんどありません。しかし、その異なる生き様から生まれた作品のアンサンブル  ー  絵画、彫刻、写真、映像  ー  には、「記憶」という言葉から導かれる不思議な親和性があるように思われます。……〉と、パンフレットに曰く。

東京都美術館で、7月22日から10月9日まで。