サヨナラ La Cage
一通の手紙か。届いた。
La Cage 波田野さんからだった。
西荻窪駅の南口を出て線路側の道を荻窪方面に向かって歩いてすぐ
中に入ると、大きなしゃれた鳥かごが、下がっている。そして、た
五年前、インタビューをした。「お休みの日は?」と聞くと「休み
不景気風が吹いてきていることは、聞いていた。その手紙には、…
一通の手紙か。届いた。
La Cage 波田野さんからだった。
西荻窪駅の南口を出て線路側の道を荻窪方面に向かって歩いてすぐ
中に入ると、大きなしゃれた鳥かごが、下がっている。そして、た
五年前、インタビューをした。「お休みの日は?」と聞くと「休み
不景気風が吹いてきていることは、聞いていた。その手紙には、…
JR 恵比寿駅を降りて、ダラダラ坂道をのぼり、シス書店へ行く。以前は、もう少し先の 古びたビルの一室だった。あれもなかなかよかった、と、歩きながら、そんなことを思い出すのは、今回の企画展が、記念すべき101回目と聞いたからだ。このギャラリーは「広場」とも、けっこう長いお付き合いになる。
101回目企画展は、網代幸介「霧の中で」。
1回目の企画展は、野中ユリ「夢の結晶力」であったという。それが2010年のこと。
「あっという間に、13年」と、店主のSさんは、唄うように言った。Sさん、あいかわらず、明るく元気だが、やはり、コロナの影響はきびしく。お客さんの数も減少、年齢層にも変化があり、さて、これからどう運営、展開していったらいいか、思案の最中だという。
早く、霧の晴れることを祈ります。
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網代幸介「霧の中で」展は、10月23日まで。
東京・町屋にある「ぬりえ美術館」が、10月30日で閉館すると
〈 …… えーと、だいぶ前のことなので、そのたびに思いださないといけな
〈19世紀に登場した写真は世界を大きく変えました。とりわけ大
というのが、パンフレットに書かれた趣旨である。
その横のコピーが わかりやすい。
「支えあい、競いあった 二つの芸術」
この『版画×写真 1839~1900』展は、町田市立国際版画美術館で、10月8
ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで - というサブタイトル。展覧会のパンフレットに、いう。
〈 モダンデザインの父 - ウィリアム・モリスは、こう呼ばれています。しかし、彼の代名詞
モリスの生きた19世紀のイギリスは、大英帝国の絶頂期。近代化
「暮らしのデザインのはじまり」というコピーも、読める。
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『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』展は、府中市美術館で開かれている。12月4日まで。
『チルチンびと』113号「竹を厄介者にしてはいけない」(鳥居
モウソウチクは、江戸時代以降に株分けによって各地に植え拡げら
竹が厄介者になる仕組みを読んでいるうちに、『萬葉集』大伴家持
わが宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕べかも
竹が、厄介者であるはずがない。
『チルチンびと』秋113号は、好評発売中です。お早めに書店へ !
9月、とはいえ、まだまだ 暑さも厳しい。磯の話題など、いかが。『チルチンびと』
〈 小笠原の磯で「海藻を見ています」と言うと、よく「食べられます
そして、つぎつぎと海の中で見える“ 海藻風景 ” を教えてくれる。涼味満点。
『チルチンびと』秋 113号は、特集「庭」、特集「首都圏の移住」。9月9日から全
川瀬巴水・吉田博・伊東深水 -世界を魅了した木版画 というサブタイトルが、ある。。そして、展覧会のパンフレット
〈 新版画とは、江戸時代に目覚ましい進化を遂げた浮世絵版画の技と
ということである。
進化系 UKIYOE の美 というコピーも見える。
この「新版画」展は、千葉市美術館で、9月14日から 11月3日まで、開かれる予定です。
以前からの ベニシアさんファンで『ベニシアと正 2』も、早速、購入。とっくに読み終えたというひとに会った。本に散りばめられたベニシアさんの言葉が、かわいかったという。たとえば? 「 庭は天国に一番近い場所。この言葉は、作者不詳、とありますが、いやいやベニシアさんの実感でしょ」
別れて帰って、『ベニシアと正 2』の110ページを開いてみた。
〈 今も私は毎日、静寂の時間を作っている。庭に行って目を閉じて、深呼吸をする。頭の中から考えごとを追い払い、一瞬のときをそのまま感じ取り、果てしない美しさと生きている奇跡に感謝する。〉
という文章がある。
夏草の繁った大原の庭が、こちらの頭の中にもひろがってくる。
………
『ベニシアと正 2 -青春、インド、そして今-』(風土社刊)は、好評発売中! お早めに書店へ!
『チルチンびと』夏 112号の「ベニシアと正」は、「きつい指輪を外してあげよう」という、話題だった。左手の薬指に一つ、右手の中指に二つ。これが、痛いので外してほしいというベニシアさんの要求に、梶山さんが奮闘する。この話は、「ベニシアと正 2』にも、顔を出す。その記事に、指輪外しには消防署がいい、と書いてあった。それで、思い出した。以前、指輪切ります、という話を消防署に取材したことがあった。そのときの話を、メモから……。
〈ほとんどの人が、結婚とか婚約とかの、大事な指輪なんですね。ですから、リングカッターで切るのですが、切ってもいいんですかと、再度確認をして切るわけです。もう、苦痛に耐えられないから切ってくださいと、ハッキリおっしゃいます。こちらも、切るとなると厳粛な気持ちですね。人それぞれ、思いのこもっているのを、切ること自体、胸が痛みます。取れなくなった原因をうかがいますと、自然に太ってしまったとか、出産前後のムクミ、友だちのをハメてみた、突き指してハレてしまった、転んで指を骨折して取れなくなった……こういう状況が多いようですね。……〉
ベニシアさんの場合は、どうだったのだろう。
…………
『チルチンびと』夏 112号は、特集「60、70代 夢を叶えた家」好評発売中。お早めに書店へ。『ベニシアと正 2 -青春、インド、そして今-』も、好評発売中 ! お早めに書店へ。