2019年2月 の記事一覧

ベニシアさん、東京 銀座へ

ベニシアさんの手づくり暮らし展

 

『チルチンびと』や、この『広場』で、おなじみのベニシアさん。いま『ベニシアさんの手づくり暮らし展』が、ひらかれている。(松屋銀座で、3月11日まで)

「京都大原の庭とキッチンから」というサブタイトル。大原の四季、人生の四季が、たくさんの写真で語られる。展示の途中に、庭が設えられていて、そこは撮影自由。いろいろな花が咲き、おや、薪も積んである。会場では、ファンのもとめでサインする姿も。その列は、長く続いていた。

 

 


チェコの人形劇、光りと影

『チェコの現代 糸あやつり人形とアート・トイ』展

『チェコの現代 糸あやつり人形とアート・トイ』展

 

『チェコの現代 糸あやつり人形とアート・トイ』展(八王子市夢美術館。3月24日まで)に行く。

会場の案内に、チェコと人形劇には深い関係があり、「人形劇は、文化の命綱」と言われていると書いてある。

〈…… チェコは、16世紀から第一次世界大戦までの間、オーストリアのハプスブルグ家に支配された歴史があり、プラハなどの都市部では、ゲルマン化のためにチェコ語からドイツ語を使うように強制されました。しかし、人形劇は民衆の為の娯楽、風俗的なものであったために、危険視されなかったことがチェコ語の禁止を免れ、チェコ語を守るために人形劇が意欲的に上演されたと伝えられています。…… 〉

人形の顔に、歴史が刻まれている。

 


『奇想の系譜』観戦

『奇想の系譜』観戦

『奇想の系譜』観戦

 

『奇想の系譜  江戸絵画ミラクルワールド』展(東京都美術館。4月7日まで)に行く。

美術史家・辻 惟雄氏の著作『奇想の系譜』をもとに、「江戸時代の奇想画家、8名の傑作が勢揃い !」。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳、白隠慧鶴、鈴木其一……。オールスターゲームの愉しさがある。

ショップで、ピーセンとキャンディの詰め合わせ。國芳と芦雪の絵で飾ってある。

 

 


カフェ + 本屋

西荻窪の BREW BOOKS

西荻窪の BREW BOOKS

 

書店が、あちこち姿を消していく。それは、さびしい。その一方、カフェ + 書店 というかたちの店が、増えているという。

西荻窪の BREW BOOKS も、その一つ。1階は、書店だが、コーヒーもビールもある。コーヒー200円。2階は、書斎に。「2階の棚にグラスやちょっとしたおつまみがございます。ご自由にご利用ください」とのこと。最初の1時間は、ビール付き、1000円。読書のみ600円。以降、20分ごとに200円、というしくみ。
新聞で、ここの紹介記事を読んだ。「家と会社を往復する生活の中で、読書を愉しめる、ちょっとした空間があれば」と、始めたきっかけを、店主が語っていた。ちょいと一杯、ならぬ、ちょいと一冊ですか。

 


蕪のすり流し

身体が温まる すり流し。

蕪の甘みが じんわりしみる。


クマのプーさんとミルクティー

クマのプーさん展クマのプーさん展クマのプーさん展クマのプーさん展

 

『クマのプーさん展』(Bunkamura  ザ・ミュージアム、4月14日まで)に行く。
プーさんの生まれたのは、1926年ということだから、もう、93歳ということになる。たいていの人が、プーさんとは、いつか、どこかでお目にかかっているはずだ。
物語を書いたミルン、原画を描いたシェパード。2人の創作の歴史をたどったあと、ショップへ行く。その混雑ぶりといったら、なかった。こちらも、その中に入って、イングリッシュ・ティーを二箱買った。「ぜひ、ミルクを入れてお召し上がりください」というアドバイスがついていた。

 

クマのプーさん展

 

 


『南海タイムス』と『小笠原の植物』

南海タイムス

南海タイムス

 

八丈島で、『南海タイムス』という新聞が発行されている。島のニュースを伝えて、ユニークである。
たとえば、最新の号の見出しをみると、「ザトウクジラ回遊域北へ北へ」。2015年から八丈島周辺海域で多数の個体が確認されるようになったザトウクジラだが、2 – 3年前から御蔵島から北の島でも目撃情報が増えているという。…… そうかと思うと「1月の来島者微増」。町産業観光課の調べによる1月の来島者数は、7815人で前年同月比11人増加した。…… とのこと。

その新聞の3面に「小笠原 村落内、道際の植物ガイド」の見出し。先日、発売された『小笠原の植物   フィールドガイド III』の紹介だ。「今回は村落内や道際で見られる植物が中心。八丈島でも馴染みのある植物が多い。」という記事。著者の1人、安井隆弥さんは、かつて八丈島で、教鞭を執っていた。シダに憑かれ、いまは、小笠原父島で暮らしている。


……


『小笠原の植物  フィールドガイドIII』は、小社刊。定価 (本体1000円 +  税)。好評発売中。

小笠原の植物


おじいちゃんとの思い出の味

ゆっくりカフェで過ごすのが好きなamedioですが

カフェ好きになったのは

おじいちゃんの影響が強いように思います。

 

子どものころ、おじいちゃんの家に遊びに行くと

「一緒に行くか?」と

よく近くの喫茶店に連れて行ってもらいました。

 

おじいちゃんは、決まって珈琲とサンドイッチを注文。

喫茶店の店員さんとも仲良しで

プカ~とたばこをふかして、珈琲を飲みながら、

新聞を読んだり、店員さんと冗談を言い合ったり…

 

私と弟は、必ずアイスココアとパリジャンを

頼んでいました。

アイスココアのうえにある

アイスクリームに

きれいなスプレーチョコが乗っていて

それをそ~っとすくって食べるのが

幸せな時間でした!

失敗すると、アイスが沈んでしまい、氷がたくさん

くっついて食べにくくなるので、

そ~っとそ~っと、慎重に食べていたのを

今でも覚えています。

パリジャンは、ジャガイモグラタン♪

パンとグラタンが両方

ちょうどなくなるように

一生懸命考えながら

食べていました( *´艸`)

 

おじいちゃんは、あまりおしゃべりをしない人でしたが

私たちが、食べている姿を見て

「いっつも、それ頼むな~」とニコニコしていました。

 

私も弟も、このメニューが大好きだったのですが

私たちが住んでいたところには

この喫茶店がなかったので

おじいちゃんの家に行くことになると

「パリジャン食べられるかな~♪」なんて

楽しみにしていました( *´艸`)

 

大人になった今は、アイスココアではなく

おじいちゃんと同じように珈琲を飲むようになりましたが

この喫茶店に行くと、今でもパリジャンを

注文してしまいます(*^_^*)

 

「一緒に行くか?」の声はもう聴けないけれど

思い出の味とともに、おじいちゃんのことを

思い出すamedio  でした(*^-^*)

 


『金子國義』展、おひさしぶり

『金子國義』展

『金子國義』展

『金子國義』展

 

『金子國義』展に行った。(Bunkamura Box Gallery で、2月13日まで)。
「おひさしぶりです」と、描かれた女たちへ、挨拶をする。おなじみの目、くちびる、化粧……。

「人間はキュートに生きないとね。」(『金子國義スタイルブック』アートダイバー刊)という言葉など思いだす。
帰りに、おみやげに、紅茶を買う。紅茶を買うというより、金子さんの絵の缶を買うという、カンジ。

 


ヴァレンタイン前史

チョコレート

 

ちょっと早いですが、と言ってチョコレートらしきものを、いただいた。

 その夜、『チョコレートの世界史』(武田尚子著   中公新書)を、読んだ。19世紀前半に薬局を経営していたジョーゼフ・フライが、登場する。

〈…… ジョーゼフ・フライのアイデアは、搾油していないカカオマスに、ココアバターをさらに加えるというものだった。増量されたココアバターによって、より多くの砂糖を溶かし込むことが可能になり、苦味が軽減した。よくかき混ぜて練り上げると、なめらかな舌ざわりで、甘くて風味のよい固形物になった。冷ますと、成型、型抜きも容易だった。このようにして湯や水に溶いて飲むのではなく、そのまま食べる「チョコレート」が一八四七年に誕生した。薬学に造詣が深く、専門的知識を持つ人物が、ココアを改良し、食べるチョコレートを作り出した。〉

もう、100年以上昔の話だ。