2019年9月 の記事一覧

東京の市場さんぽ

東京の市場さんぽ

 

「チルチンびと広場」にて「イチめぐり」を書いてくださっている柴山ミカさん。

今月発売された『東京の市場さんぽ』にて、選りすぐりの88 市を紹介。
東京近郊で定期的に開かれる「その⽇限り」の市の魅⼒や楽しみ⽅を、写真・ガイド情報とともに掲載しています。

それぞれの市場の開催日や場所、特徴などを取材されていて、興味深い情報が盛りだくさん。
掲載していないお気に入りの市場もまだまだあるそうですが…。こんなにも東京郊外に市場があったとは驚きです!

市場をこよなく愛する柴山さんだからこそ出来た一冊。
是非お手にとってご覧ください。

 

 


小笠原のおみやげ

ドラゴンフルーツ

 

『小笠原の植物』(小社刊〕の著者で、本誌にもたびたび執筆される安井隆弥先生が、ひょっこりみえた。「いやなに、今日はこれを届けにきただけですよ」と手にはズッシリ紅い実。なんですかそれ、と聞くと、この説明書読んでください、とのこと。その紙には、……。

ドラゴンフルーツ(ピタヤ)。熱帯地方の原産で広く分布しています。サボテン科の植物で三角柱の茎を持ち、うねりながら伸びるので、その様子からドラゴンフルーツの名がついたといわれています。花は月下美人に似て、夜中に開花します。果実は長楕円形で7月から8月頃収穫されます。花も果実も食用になります。
食べ頃    果実の表皮が緑色から赤色に変わったときに収穫します。樹上で完熟させたものは、甘味豊かでさっぱりした風味です。
食べ方   よく冷やした果実をナイフで割り、スプーンで果肉をすくって食べます。また、ジュースにしても良いでしょう。
……と、書かれている。

今、冷蔵庫の中。もう少ししたら、いただきます。ありがとうございました。

 


長襦袢とは何か?

アンティーク着物万華鏡

 

『アンティーク着物万華鏡 ー  大正 – 昭和の乙女に学ぶ着こなし』(弥生美術館、9月29日まで)に行く。

一階、二階の展示は、着こなし、小説に描かれた着物など。三階へいくと、おや、「長襦袢の魅力」である。「着物の下の遊び心、女心」というサブタイトル。長襦袢には、ながじゅばん  とルビが付いている。そして、長襦袢とは何か? として〈  長襦袢とは着物の下に着る、ほぼ着物と同じ形の衣類である。着る目的は一般的に着物の汚れ除けと、すべりを良くする為と、防寒となっている。………〉などという解説。これらを眺めて、隣のカフェ・港やへ。
限定メニュー・ニューファッション、というのを注文する。カルピスをベースに、素肌に効果のあるお茶を加え、パラソルをさした爽やかドリンク、であるという。
ちょっとツンとしたひと、という味であった。

 


岸田劉生 大回顧展

『岸田劉生』展

『岸田劉生』展

『岸田劉生』展

 

『岸田劉生』展(東京ステーションギャラリー、10月20日まで)に行く。

〈   画家・岸田劉生(1891~1929)は、日本の近代美術の歴史において最も独創的な絵画の道を歩んだ孤高の存在です。明治に始まるその歴史は、フランスの近代美術の追随であったとされます。しかし、岸田劉生はただひとり、初期から晩年に至るまで、自己の価値判断によって、自己の歩む道を選択し、自己の絵画を展開しました。…… 〉というのが、展覧会案内の書き出し。
そして、〈 …… 日本近代絵画史上欠かせない「天才」「非凡人」画家の大回顧展です。〉という言葉も。
帰りに、ショップで、お菓子をふたつ。東京駅は、夏の賑わいも去った。


篠山紀信さんの写真力

篠山紀信展  写真力

 

『篠山紀信展  写真力』(東京ドーム  Gallery  AaMo 、10月27日まで)に行く。
でっかい。とにかくでっかい。「きんさんぎんさん」も「美空ひばり」も「夏目雅子」も「三島由紀夫」も「山口百恵」も「歌舞伎役者」も「プール」も「大相撲」も…… みんな、でっかい。でっかいことは、いいことである。
出口近くに、篠山さんの言葉がある。
……   よりすぐりの顔、顔、顔 ……
          写真って、スゴイぜ !

会場の外、あちこちに、ジョン・レノンとオノ・ヨーコさん。


チルチンびと別冊 『民家の再生と創造 ① 古材・古民家の美』好評発売中

チルチンびと別冊 『民家の再生と創造  ① 古材・古民家の美』

 

チルチンびと「民家」の会  設立記念号  ー  と うたったこの号。
民家再生 12事例」が、掲載されている。

たとえば、「民家再生の実績を生かし 新潟の料亭を移築再生」の場合。担当したのは、愛知県・勇建工業である。
〈…… 現在は新築と民家再生の割合は  6:4 だという同社。新築・民家再生に共通するのは「安心できる自然素材を使った職人の技が光る家づくり」だ。同社では、そのモットーに共感した若い世代の入社が増えているのだという。20代から40代のスタッフに話を聞くと「民家再生は奥が深く、学ぶことがたくさんあります」「左官壁の力を知り、めざしたいと思いました」と目を輝かせて語る姿が印象的だった。 〉

このほか 、保存版「民家再生ハンドブック」など、黒光りする記事満載。


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チルチンびと別冊『民家の再生と創造① 材・民家の美』は、風土社刊、定価〔本体1,800円 +  税〕。好評発売中。

※一部電子書籍でご覧いただけます。


ベニシアさんというドラマ

ベニシアと正、人生の秋に

 

『ベニシアと正、人生の秋に』の表紙を、ベニシアさんが大切にしてきた言葉で、飾っている。その一節。

But  if  you  have  a  hope . Something  might  happen  by  power.  By  your  own  power.  (もし、希望さえあれば、自分のパワーで何かが起こる……)

ベニシアさんは、貴族の家系に生まれた。しかし、子どもの頃からそのことに、違和感を感じていた。やがて、インド人から瞑想を学んだのをきっかけにインドへ。台湾へ。日本へ。いくつもの出会いと別れののちに、現在がある。そのことは、この本にくわしく描かれている。ベニシアさんは、「朝ドラ」のファンであるらしいが、彼女自身、ドラマである。
人生の波乱の中で、「 希望さえあれば、何かが起こる」という言葉を信じて生きてきた、女性のドラマである。

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『ベニシアと正、人生の秋に  ー  正 ありがとう。すべて、ありがとう』は、風土社刊、定価(本体1,800円+税)。9月20日発売です。

 


ベニシアさんを抱く自然

ベニシアさんを抱く自然

週末の夕方、NHKBS「猫のしっぽ  カエルの手」を楽しみにしている方も多いだろう。
あれは、もう5、6年前のことになる。永六輔さんと話をしていたら、ベニシアさんの番組をよく見ていると言い、「ああいう暮らしを、したかったんだ」と言った。この「ああいう暮らしを、したかった」というのは、放送を楽しみにしている方、多くの共通の想いではないだろうか。

京都大原。金比羅山の麓。築100年の古民家。それを取りまく40坪の庭。たくさんの緑、たくさんの花。四季の変化。自然に包まれた暮らし。

『ベニシアと正、人生の秋に』でも、ベニシアさんは、美しい風景にこう、ふれている。
〈…… 毎朝、いちばん私を惹き付けるのは、庭から見えるこの山。これまでいろんな国に行ったけれど、この山の佇まい、光の入り方、本当に美しいと思うの。…… 〉

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『ベニシアと正、人生の秋に  ー  正、ありがとう。すべて  ありがとう』
は、風土社刊。9月20日発売。定価(本体1,800円+税)。

 


ベニシアさんの庭づくり

ベニシアと正、人生の秋に

 

この春、松屋銀座で『ベニシアさんの手づくり暮らし展』が、開かれた。人生の四季、という感じに、ベニシアさんの幼い頃からの写真が展示されていた。そして、会場内には、ベニシアさんの庭がつくられ、その庭をバックに 自由に撮影していいことになっていた。庭の隅に、ストーブ用の薪が積んであったのが、ほほえましかった。

『ベニシアと正、人生の秋に』には、その庭を、たくさんの写真でたっぷりみせてくれる。そして、庭づくりの経緯についてのこういう話もある。

〈 ……  40坪ある庭を六つの小さな区画に分けて、1年ごとに新たな庭をつくっていった。やっていくうちに、ベニシアはそれぞれの区画ごとに庭のテーマを決め、名前を付けた。玄関前の「ポーチガーデン」。元々あった「日本風の庭」。ベニシアが幼少期から憧れていた「英国風コテージガーデン」………。〉

楽しい庭づくりの様子が伝わってくる。

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『ベニシアと正、人生の秋に  ー  正  ありがとう。すべて、ありがとう』は、風土社刊。9月20日発売。定価(本体1800円+税)。


『ベニシアと正、人生の秋に』近日発売!

ベニシアと正、人生の秋に

 

NHKBS『猫のしっぽ カエルの手』や本誌の連載「京都大原の山里に暮らし始めて」でおなじみの ベニシアさん。

この本『ベニシアと正、人生の秋に -  正、ありがとう。すべて、ありがとう 』で、夫の梶山正さんは、こう書いている。

〈目が不自由になったベニシアと正面から向き合うようになって、1年近くの月日が流れた。もちろん僕たちは、同じ家で一緒に暮らす夫婦だ。
とはいえ、昨年9月にお手伝いのSさんが辞めるまでは、ベニシアのことを僕はよく見ていなかったと思う。Sさんと気が合うようなので、僕はベニシアのことを彼女にまかせていた。そして自分の仕事や好きな登山のことばかりを考えていたのだ。
Sさんが来なくなったので、1日3度のごはんは僕がつくるようになった。病院への付き添いや買い物にも行くようになったし、洗濯や掃除などの家事が僕の仕事になった。そうしてベニシアとの夫婦生活に関わる時間が増えたことで、小さな発見が毎日のようにある。……〉

ベニシアさんが暮らす、あの大原の家を包む、光と影は。


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『ベニシアと正、人生の秋に』は、風土社刊。定価(本体1,800円+税)。9月20日発売。