辰巳 渚さんの想い出
辰巳渚さんが、26日、交通事故で亡くなった、というニュースが、流れた。著書『「捨てる!」技術』は、100万部を超えるベストセラーだった。
辰巳さんは『チルチンびと』42号に登場。「住まい観」をこんなふうに語るひとだった。
〈家が道楽なんですよ。…… もともと、たとえば障子の張り替えを手伝うのが好き、家を触っているのが好きという子どもでしたね。廊下の床板の溝の感じが好きとか。家は単なるうつわじゃなくて、自分自身という感覚がありました。……〉
〈 生活のことをきちんとやっていく、そのときの心の動きや体の動きそのものが、また生きていく力になっていくというのは、誰でもあって当然。今までの歴史のなかで、みんなやってきたことなんです。それが普通にできなくなっている今というのは、本当に厳しい時代です。……〉