うるわしの世界

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『うるしの彩り』展(泉屋博古館分館、7月16日まで)へ行く。

能とうるし  ー 楽器と衣桁  /  宴の器  /  伝統文化とうるしの美術  中国から琉球、そして日本へ  /  伝統と革新  ー  明治時代の漆芸家たち  ……  と続いて見ていく。

見ているうちに、家に帰ったら以前読んだ『うるしの話』(松田権六著・岩波文庫)を、また読んでみようと思った。

その本の「漆 ー  そのふしぎな樹液」の章に、こうある。
〈…… 漆という文字は中国で「うるし」を意味する文字をそのまま日本の「うるし」にあてたのであるが、この「うるし」という言葉の起りについては、ある人は「うるわし」からきたといい、ある人は「うるおす」の転訛した言葉だなどともいい、結局、確実なことはわからない。……〉