2016年7月 の記事一覧

金子國義さんの世界

 「金子國義 生誕 80年記念」展

 

「金子國義 生誕 80年記念」展へ行く。たくさんの作品を見ていると、金子さんの色校正をチェックするときの声が聞こえてくる。「ぼくの赤は、血の色なんです」「このグリーンは、ビリヤードの台の色で」

会場で販売されている『金子國義スタイルブック』(編著・金子修、岡部光。アートダイバー刊)で、金子さんの多彩な言葉にふれることができる。たとえば………

〈目でスケッチしなさい。〉
〈1 ミリのこだわりが  世界を変える。1 ミリが見えない人は、何も見ていないも同じ。〉
〈人間はキュートに生きないとね。〉


…………
「金子國義生誕 80 年記念」展は、恵比寿・シス書店で。8月 21日 まで。

 


世界遺産の恍惚と不安

国立西洋美術館

 

「国立西洋美術館  世界遺産へ」「やった  台東区歓声」という見出しが新聞に踊った。アメ横に行ったら、あちこちに「祝  世界文化遺産登録」のポスター。夏休み、見物客の人出と混乱も、心配されているという。富岡製絲場の場合、登録される前の年の4倍、130万人以上の人が訪れたという。

『ル・コルビジュエを見る』(中公新書・越後島研一)に、こうある。
〈…… ロンシャン教会堂についてのインタビューで、無神論者であることを指摘された彼は、「私は信仰の奇跡を経験したことはありません。しかし、言語にできない空間の奇跡はしばしば経験しています」と答えてもいる。……〉

 


断捨離×引っ越し

 

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物への執着を捨てる、いい機会になった引っ越し。

収納に入るだけの物しか所有しない。

すっきりして快適だ。


夏じたく

夏野菜

 

鷹乃学習

色鮮やかな夏野菜が届いた

もうすぐ夏本番

1年ぶりに風鈴をさげて夏じたく

 


アボカド×ココア

 

H

ハイカロリーで、

身体に悪そうなデザートに見えますが…

アボカドにココアを混ぜただけの

ほろ苦いクリームです。

凍らせたブルーベリーをのせて

いただきます。


サヨナラ 永六輔さん

大晩年

 

若い頃は、死ぬのは怖い、寂しいことだと思っていました。『大往生』を書いた頃も、最期が近づくと怖くなるかな、と思っていました。でも、実際にその時が近づくと、不思議なことにちっとも怖くありません。親しい人が亡くなっていくごとに、皆さんが先に行っているというだけの話なんだ、後から行けばいいんだ、と感じるようになったのです。
……
永さんは、『大晩年』(中央公論新社)の中で、こう書いている。
少し前、お目にかかったとき、お願いして、永さんの乗った車椅子を押させてもらった。短く、きれいに刈った頭が、すぐ近くに見えた。車椅子は、思ったより軽かった。

 

 


山上たつひこ 原画展

山上たつひこ  原画展

「山上たつひこ  原画展」へ行った。会場の壁面を飾る、たくさんの がきデカたちが、迎えてくれる。それらを楽しんだあと、『文藝別冊  山上たつひこ』(河出書房新社)を求め、五軒さきの十一房珈琲店で、読む。ロンゲスト・インタビュー(訊き手・澤田康彦『暮しの手帖』編集長)が、漫画家生活 50年 のウラとオモテを語って、オモシロイ。たとえば ……。

「笑いが山菜だとしたら、ギャグは人の手が加わった野菜。大阪の土壌はよほどその栽培に適しているんでしょう」
「こまわりや逆向春助は私の理想像です。特に逆向春助。生まれ変わってあんなふうに生きてみたい」
「『少年マガジン』で描くのは銀座でフランス料理店を開く感じ。『少年チャンピオン』で描くのは町内でタコ焼きを売る感じでした」


………
「山上たつひこ 原画展」は、7月12日まで。銀座、スパンアートギャラリー(03-5524-3060)で。

 


茗荷

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薬味として、いただくことが多い茗荷。

シンプルに、茗荷だけ焼いてみた。