若い頃は、死ぬのは怖い、寂しいことだと思っていました。『大往生』を書いた頃も、最期が近づくと怖くなるかな、と思っていました。でも、実際にその時が近づくと、不思議なことにちっとも怖くありません。親しい人が亡くなっていくごとに、皆さんが先に行っているというだけの話なんだ、後から行けばいいんだ、と感じるようになったのです。……永さんは、『大晩年』(中央公論新社)の中で、こう書いている。少し前、お目にかかったとき、お願いして、永さんの乗った車椅子を押させてもらった。短く、きれいに刈った頭が、すぐ近くに見えた。車椅子は、思ったより軽かった。
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