2021年7月 の記事一覧

前川千帆という漫画家

前川千帆展

 

『前川千帆展』が、千葉市美術館でひらかれている。
前川千帆 ?ご存知ない?
その展覧会のためのパンフレットに、まず、前川千帆とは、いったいどのような作家なのでしょうか、と書かれている。
〈千帆は、漫画家からキャリアをスタートさせました。「一世を風靡した」と言われるくらい、当時は漫画家として有名だったようです。読売新聞に専属漫画家として勤め、とくに「あわてものの熊さん」という連載が大人気でした。漫画家と並行して、木版画家としての活動を始めたのは、大正8年ころ。その後、昭和10年ころに、漫画の連載をやめ、木版画に軸足を移します。自分で彫り自分で摺る「創作版画」の版画家たちのなかでは、恩地孝四郎、平塚運一と並んで、「御三家」と称される版画家です。〉
そして、日本のアニメ映画の誕生にかかわった、というエピソードも。
9月20日まで。「江戸絵画と笑おう」も、ございます。

 


横尾忠則の元気様

GENKYO   YOKOO  TADANORI

『GENKYO  YOKOO  TADANORI 』展が開催されている。
パンフレットを見ると、
GENKYO  横尾則[原郷から幻境へ、そして現況は?]
と書かれている。さらに、
〈…… 1960年代からつねに第一線で活躍し、日本を、そして世界を魅了し続けてきた、アート界レジェンド、横尾則。そ横尾60年以上にわたる想像全貌を目当たりにすることができる集大成展覧会が実現します。……〉とあり、
「何を描くかではなくて、どう描くかでもなく、如何に生きるかでもなく……。」という横尾言葉がそえてある。
東京都現代美術館で、7月17日~10月17日まで。

どうか、緊急事態宣言などで、休館にならないよう祈ります。

 


五人のつくり手たちの 壁と橋

『Walls  &  Bridges   壁は橋になる』展

 

『Walls  &  Bridges   壁は橋になる』展のご案内が届いた。

「世界にふれる、世界を生きる」というキャッチコピーがついている。
東  勝吉 /  増山たづ子  /  シルヴイア・ミニオ・パルウエルロ・保田 / スピニェク・セカル / ジョナス・メカス……
〈…… 本展でご紹介するのは、表現への飽くなき情熱によって、自らを取り巻く障壁を、展望を可能にする橋へと変え得た五人のつくり手たちです。…… 五人の生涯に共通するところはほとんどありません。しかし、その異なる生き様から生まれた作品のアンサンブル  ー  絵画、彫刻、写真、映像  ー  には、「記憶」という言葉から導かれる不思議な親和性があるように思われます。……〉と、パンフレットに曰く。

東京都美術館で、7月22日から10月9日まで。

 


『細江英公の写真 暗箱のなかの劇場』展のプレスリリースから

細江英公の写真 暗箱のなかの劇場

 

『細江英公の写真 暗箱のなかの劇場』へお誘いである。会場は、清里フォトミュージアム K’ MOPA。

写真パンフレット文章。
〈……「カメラ」はラテン語で「部屋」を意味する言葉です。18細江デビュー作となった《ポーディちゃん》を撮影したは、上から覗き込んで撮るタイプ大きなカメラで、文字通り暗箱」でした。そ世界に魅了された細江は、やがて芸術家肖像や舞台空間などを捉え始めます。写真家は被写体と関係性によって表現をつくり出していくも認識に立ち、エロスと肉体というテーマを正面から取り上げた『おとこと女』(1961年〕〉………。
後も、三島由紀夫、土方巽らをテーマに、作品をつぎつぎに発表した。
写真は、7月17日から12月5日まで。

 


この夏、『日本美術』に、ざわつく?

『ざわつく日本美術』展

 

ざわつく日本美術』展、今開幕、というお知らせがとどいた。サントリー美術館  開館 60周年記念展、ということである。
たとえば、「うらうらする」というテーマ。〈いつもは正面や表側ばかりが見える作品の、知られざる「裏の顔」とは?  作品の裏側もよく見える展示で、裏側に隠された意図や技量、裏側にこだわる美意識が明らかに。〉
そのほか、「ちょきちょきする」「じろじろする」「ばらばらする」「はこはこする」「ざわざわする」とテーマはつづいている。
-   作品との出会いによって沸き起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれません。ー  ということです。
〈これは、「見る」を愉しむ展覧会だ。〉というキャッチフレーズつき。
サントリー美術館で、7月14日から8月29日まで。

 


安西水丸さんの絵と文とカレー

イラストレーター  安西水丸 展

イラストレーター  安西水丸 展

『イラストレーター  安西水丸 展』(世田谷文学館)へ行く。懐かしい絵、色、文、文字……を、たくさん楽しめる。
安西さんといえば、カレーだと思っていたら、隣接するカフェの入り口に、チキン   インドカレーの看板。サラダ、コーヒー付き、1000円。それをいただいて、ショップによると、たくさんの著作。『a  day  in  the  life』(風土社刊)も、ちやんとならんでいました。ありがとうございます。
コロナ禍で、スタートがおくれたが、その分、会期は、9月20日まで延長。また、行ってみたくなる。


まるごと馬場のぼる展

まるごと馬場のぼる展

 

〈描いた  つくった  楽しんだ   ニャゴ !〉というキャッチフレーズがついている。
パンフレットに、曰く。
〈絵本『11ぴきねこ』シリーズで知られる漫画家・馬場ぼる(1927 -2001)を、様々な側面から紹介する覧会を開催します。
馬場は青森県三戸町に生まれ、1949年漫画家を目指して上京します。1950年には少年誌でいち早く連載漫画を手がけ、手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界三羽ガラス」と呼ばれるほど人気を博しました。児童漫画界主流が活劇モノに変化し始めると、大人向け漫画雑誌に連載しながら、徐々に絵本世界に活動場を移します。1967年に刊行された『11ぴきねこ』(こぐま社)はロングセラーとなり、現在まで絵みならずキャラクターグッズや人形劇など様々な媒体を通し、世代を超えて愛され続けています……〉
7月25日-9月12日まで、練馬区立美術館で。ニャゴ!