2012年6月 の記事一覧

隠れスカイツリー

3年前に亡くなったおじいちゃんが、生まれ育った向島に

大きな電波塔が完成しました。

634メートルのスカイツリー。

 

「完成を楽しみにしていたから、間に合えば連れて行きたかった」

とおばあちゃん。

 

スカイツリーのチケット抽選があるとのことで、応募したところ見事当選。

おじいちゃんの遺影を持って、見せてあげると張り切っていたのに

そのおばあちゃんが骨折で入院をしてしまい…

代役を頼まれて行ってきました。

 

朝1番に入場できるチケットだったので、人ごみもなくゆったり。

(時間内に行かないといけないので、家を出たのは朝6時すぎでしたが…涙)

 

入口のエントランスにはスカイツリーをイメージした

オブジェが並んでいました。

 

手荷物検査をして、自動改札にチケットをタッチ!

まるで飛行機の搭乗のようです♪

 

エレベーターホール

エレベーターホール

 

エレベーターは「春夏秋冬」をテーマに4種類あります。

どれが当たるかお楽しみ♪でもよいのですが

一緒に行った母は絶対「夏」に乗りたい!!とリクエスト。

係員さんも「もちろん待っていただければ大丈夫です」

と快くOKしてくれたので、

夏をイメージしたエレベーターに乗れました。

 

(しかも、なぜかはわからないのですが、

私たちのエレベーターだけ4人乗り込んだら出発!!

ほかのエレベーターはギューギューだったのに~

ちょっとラッキー♪写真もゆっくり撮れました。)

 

 

夏のエレベーターは花火をイメージ

夏のエレベーターは花火をイメージ

 

スカイツリー付近の夏といえば「隅田川の花火大会!」

それを江戸切子でイメージしています。

照明に照らされた江戸切子はとても美しく、

あっという間に到着してしまいました。

 

ちなみに、1つだけ特別な江戸切子があります。

どれだかわかりますか??

 

わかるかなぁ?

わかるかなぁ?

 

 

正解は

 

 

真ん中の青い江戸切子

よ~く見てみると、スカイツリーが集まってできているんです♪

ちょっとした隠れスカイツリーですね♪

 

第一展望台は350メートルの高さ。

どのくらいの速さで到着したかというと…

50秒!!!!!

 

早すぎる!!

 

すごい速さで到着

すごい速さで到着

 

エレベーターの扉が開くとすぐに広がる

東京の景色に若干足がすくみました…。

 

…そうだ私、高所恐怖症だった(笑)

 

スカイツリー編の景色は見えたのか?!

それは次回のお楽しみ~

スカイツリー編続きます♪

amedioでした

 

 


ゼラニウムの恩返し

数年前に、表参道のお花屋さんで購入したゼラニウムの小さな苗。

「どなたか育ててあげてください」とプライスカードに書き添えられ、店先に並んでいた。

何年かベランダで様子をみていたところ、この初夏に真っ白い花を咲かせてくれた。

白い花が健気で、なんだかジーンとしてしまった。


凧名人

喫茶店「あろうむ」 凧作品展

 

大野正博氏・DON工房のホームページに「BOSSのひとり言」というコーナーがある。そこに「ナマコとカイコ」というタイトルの“ひとり言”を見つけた。話はこうだ。

-平安時代にはナマコは単に“コ”と呼ばれていたそうだ。それを炒って食べたから“イリコ”で、生で食べると“ナマコ”だそうだ。小さくてコロコロしていたから“コ”なのかもしれない-

それでは“タコ”はどうだろう。高円寺の喫茶店「あろうむ」で、大野氏の次男・研介さんの「凧作品展」が開かれている。店内に飾られた作品からは、素朴なやさしさが伝わってくる。それは、凧というカンバスに、自由に描かれた心模様である。それぞれに糸がついて、空を駆けまわったことがわかる。店内に、研介さんの兄・要介さんが、小学生時代に書いた「凧名人と弟」という作文があった。

-弟はかるい障害をもっている。しかし、身のまわりの人はだれだってそんなことを、気にしてもいない。(一部の悪ガキを除く)弟に聞いてみれば、将来、凧屋さんになるそうだ。ぼくはきっとなれるようにと願った。

(大野研介「凧作品展」は高円寺「あろうむ」(03-3314-6609)で6月30日まで)

 

喫茶店「あろうむ」 凧作品展喫茶店「あろうむ」 凧作品展喫茶店「あろうむ」 凧作品展


いまさん 

前にブログにも登場した我が家のおばあちゃんが、今、入院しています。

ベッドから落ちて腰の骨を骨折してしまい、しばらく入院生活です。

 

入院中、一人ぼっちで、何もやることが無いと

やっぱり気持ちも弱くなってくるようで

いつもは前向きなおばあちゃんも

ちょっと弱音を吐くこともあり、とっても心配。

 

緊急入院だったため、病院を選べず(転院も難しく)

私の家から遠いので、毎日は顔を出すことが出来ません…。

 

どうしようかなぁ?と思っていたのですが

おばあちゃんが数年前に携帯を買い

「メールができるようになったりすれば、絶対面白いわ!」

と言っていたのをふと思い出しました。

 

おばあちゃんは、80代ですが、気持ちは本当に若い!

今までも、少しだけメールは出来たので、それをほめると

「これくらいはできる」

とメールの返信がきたことも(笑)

→でも、全部、平仮名っていうところが、これまた可愛い☆

 

予測変換の文字を使ってメールを作っているようなので

この前、病院へお見舞いに行ったときに

絵文字や自分で文章を作る方法を教えてあげました。

 

すると、みるみるうちに、メールの返信も早くなり

絵文字もほんの少し入れられるように…☆

 

おばあちゃんは、ぽっちゃりしているので、病院食も減塩食。

私が

「病院食イマイチだろうけれど、体力つけるためにもがんばって食べてね」

と送ったところ

おばあちゃんからの返事は

「イマイチどころかいまさんです」

とのこと(笑)

 

イマイチを「いまさん」と返してくるだけしっかりしてるし

元気も出てきたようでなにより♪

時々、「退院したいからがんばる」というメールも来ます☆

 

携帯電話が普及してから、携帯電話を悪用したニュースやマナーの悪さばかり

耳に入りますが、病院内でも使えるエリアが増えた今

こういう繋がりでプラスの効果があることもありますね☆

おばあちゃんも「頭も手も使うのでボケない!」と言っていました

…狙ったボケはかましてきますけど(笑)

 

 

 

おばあちゃんの好きなアジサイの花 早く一緒に見られるといいな

 

 

おばあちゃんとは、もうメル友♪

毎日、朝とお昼と夕方のメールが楽しみなamedioでした♪

 

 


サインの意味

Palshus

器を見るときにちょっと気になるのはサイン。

「チルチンびと」71号でも塩山奈央さんが、窯を訪ねている市川孝さん。
ぶらりと立ち寄った「魯山」で市川孝さんのサインの話に。

大嶌さんが言うには「なんでさー、こんなサインだと思う。たかしのたの字を”十”と”二”にくずしてるって言うのと、僕が知ってるのは彼が十二月十二日生まれってこと。」らしい。

 

市川孝さんのサイン

市川孝さんのサイン

 

今週末から「魯山」では「今野安健 田鶴濱守人」の二人展が開催されます。
6月23日(土)~7月1日(日)11:00~19:00 ※6/22(金),26(火)休み
さて、お二人のサインはいかに。

今野安健 田鶴濱守人

 

 


仙石原へ

梅雨ひと休み、箱根は仙石原にある、ポーラ美術館に行ってきた。

今年はあじさいがまだ、ほとんど咲いていないが、スイッチバックを繰り返し、山道をぐんぐん登っていく登山電車がたのしい。新宿から箱根湯本までロマンスカーで90分、さらに40分登山電車に揺られ、バスに乗り継ぎようやく到着。

現在の企画展「印象派の行方」は錚々たる印象派画家の作品が、重厚な額装でずらりと並び、混雑もなく、ゆっくり流れる時間をとても贅沢に思う。

常設展では藤田嗣治、杉山寧、モディリアーニの描く人物たちの目に吸い込まれるようだ。

美術館敷地内には散策できる歩道があり、ひんやりした山の空気と、緑の景観が体感できる。

またすぐ来たい!と思わせる美術館だった。


築地 波除神社

5月の神田祭に続き、

6月は波除稲荷神社 夏越し大祭『つきじ獅子祭』の

太鼓演奏に参加してきました。

 

こちらの大祭は3年に一度とのことで、私は久しぶりの参加。

お神輿が築地の場内にある魚河岸水神社を通るときに

迎え太鼓として演奏をします。

 

なぜ、築地のお祭りに神田明神が参加するのか…

叩き手の私も知らなかったので、調べてみると、

この築地の魚河岸がもともと日本橋にあったことから

魚河岸水神社の本殿は神田明神内にあるとのこと!!

なるほど!!

 

祭り当日は、あいにくの雨でしたが

担ぎ手たちの掛け声はとても迫力があり

かっこいい!!

神輿

目の前を通過した時には、演奏中だったので遠巻きにしか撮影できず残念…。

 

 

 

少しでも華を添えられるよう

築地の場内にて

精一杯、演奏させていただきました。

 

演奏を見てくださったお客様からは

私たちの太鼓ができるまでの経緯や

1つ1つの曲について質問を受けました。

太鼓の内容まで深く質問を受けることは

珍しいのですが、一生懸命演奏したことで

太鼓に興味を持ってくださるのは

本当にうれしいこと♪

 

そして、もう一つ嬉しかったのは

演奏後のお昼ごはん♪

☆☆☆築地の海鮮丼☆☆☆

海鮮丼

通常2時間待ちというお店

寿司大さんの海鮮丼でした!!!

演奏後の疲れも吹き飛ぶ美味しい丼!!

感想は…「マグロって、こんなに甘いのぉ?!?!」

 

頑張ってよかった~と心から思った食いしん坊のamedio!(^^)!でした☆

 


続・続・ぜいたくな過去

『チルチンびと』72号「古き美を愛おしむ暮らし」-西洋骨董家具との暮らし方

 

「そもそもアンティーク家具に対して、僕らは、積み重ねられた「歴史」を求めているわけですから、本物・偽物もないですよね」(『チルチンびと』72号「古き美を愛おしむ暮らし」-西洋骨董家具との暮らし方)

塩見和彦さんは、こう語っている。その塩見さんが、八王子で古道具の店を開いていたとき、黒い小犬を飼っていた。前の飼い主から虐待されていたから、引きとってきたといった。「あ、彼には、こういう一面もあったのだ」と思った、と当時の客のひとりはいった。名前はジェームズ。かわいい、ひかえめな犬だった。

塩見さんは、私の家の近くのCという高校の卒業生である。バイク通学だった、という。「校則では、バイクは禁じられていましたけどね。」その程度の“不良”だったのだろう。

黒い小犬。バイク通学。アンティークディーラー。“ぜいたくな過去”を修復する日々。これらの“点”は、1本の“線”の上に、ごく自然に並ぶように思われ、私は納得するのである。

塩見氏は『チルチンびと』72号では「アンティークから始まった、終わりのない家づくり」にも登場。この『広場』でも「古道具屋の西洋見聞録を連載中」


続・ぜいたくな過去

荻窪アンティークマップ

粗末なサッシのガラス戸を通して中をのぞいても、ごたごたとした道具の形があいまいに見えるだけ、店の中の照明にも無頓着といったふうで道ゆく人に商売気をつたえようとするけはいがない。―というのは、前にもご紹介した、村松友視『時代屋の女房』の一節だ。

商売気をつたえようとするけはいがない―ウーン、これはたしかに、古道具屋さんに共通のカオのように思われる。あれは、なぜだろう。

吉祥寺は、ちょっとハデで、社交的な長女。荻窪は、しっかりものの長男。その間の西荻窪は、3人きょうだいの末っ子で、いちばんひかえめな存在だ。ここにアンティークショップがつぎつぎに育ったのは、そんなに不思議なことではない。そういう土壌があったのだ。

ひかえめに、ぜいたくな、過去を、売る。『チルチンびと』72号、特集「古き美を愛おしむ暮らし」の“西荻窪アンティーク散歩”でぜひ、初夏の小さな旅を。


ぜいたくな過去

チルチンびと72号

村松友視『時代屋の女房』は、時代屋という古道具屋を舞台にした小説である。彼がこの作品で、直木賞をうけたとき、私はすぐ、受賞者の記者会見場である、東京会館へ行った。新聞記者のインタビューが終わると、彼は、立っていた私のところへ、まっすぐ歩いてきて「なんだよォ」と肩を押した。それは、こっちの言うことだぜ。お互い、喜びを交わすには、これで十分だった。

この小説のなかの二つの言葉が記憶にある。「品物じゃなくて時代を売る、それで時代屋っていうんじゃないの」という女のセリフ。「過去の時間まで引き取っちゃあわるいからなあ」という古道具店主のつぶやき。

 『チルチンびと』72号(6月11日発売)の特集は「古き美を愛おしむ暮らし」である。たくさんの長閑な゛時代゛とぜいたくな゛過去の時間゛が、その誌面にあふれている。