2012年6月25 の記事一覧

凧名人

喫茶店「あろうむ」 凧作品展

 

大野正博氏・DON工房のホームページに「BOSSのひとり言」というコーナーがある。そこに「ナマコとカイコ」というタイトルの“ひとり言”を見つけた。話はこうだ。

-平安時代にはナマコは単に“コ”と呼ばれていたそうだ。それを炒って食べたから“イリコ”で、生で食べると“ナマコ”だそうだ。小さくてコロコロしていたから“コ”なのかもしれない-

それでは“タコ”はどうだろう。高円寺の喫茶店「あろうむ」で、大野氏の次男・研介さんの「凧作品展」が開かれている。店内に飾られた作品からは、素朴なやさしさが伝わってくる。それは、凧というカンバスに、自由に描かれた心模様である。それぞれに糸がついて、空を駆けまわったことがわかる。店内に、研介さんの兄・要介さんが、小学生時代に書いた「凧名人と弟」という作文があった。

-弟はかるい障害をもっている。しかし、身のまわりの人はだれだってそんなことを、気にしてもいない。(一部の悪ガキを除く)弟に聞いてみれば、将来、凧屋さんになるそうだ。ぼくはきっとなれるようにと願った。

(大野研介「凧作品展」は高円寺「あろうむ」(03-3314-6609)で6月30日まで)

 

喫茶店「あろうむ」 凧作品展喫茶店「あろうむ」 凧作品展喫茶店「あろうむ」 凧作品展