2017年8月 の記事一覧

珠洲市へ ー あとは能登なれ

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「スズへ行きませんか」と誘われた。

 

「スズ?」「珠洲市です。能登半島の先端です」奥能登国際芸術祭 2017 が、9月3日から10月22日まで開かれる。地元は秋祭りの季節で、伝統文化と最先端の芸術が響きあうアートの祭典になる。11の国と地域から39組のアーチストが参加する。
昔、山口瞳さんが、そのあたりを旅して「あとは能登なれ」というタイトルで紀行文を書いたことがある。それを思い出した。
しかし、最涯の芸術祭かあ。浮かぬ顔をしていると、「珠洲まつり御膳」というパンフレットを取り出した。能登の里山里海が育んだ美味しい食があちこちのお店で供されるそうだ。。スゴイ。刺身はもちろん、季節のきのこご飯、海藻しゃぶしゃぶ、稲穂の天ぷら、能登海老の酒焼き、荒磯ご飯、その他いろいろ…… もちろん、地酒……写真をみているだけで、満腹になる。

 

「どうですか、行ってみませんか」「あとは能登なれ、でね」


(「奥能登国際芸術祭」の詳細は、コチラからごらんください)

 


デッサン、会話、夏の午後

代々木デッサン会の作品展

 

吉祥寺、キチムへ行く。

ここは、ご存じ、もとはKuuKuu   ですね。諸国空想料理ですね。いま、たくさんのデッサンと絵が、行進している。代々木デッサン会の作品展が、開かれている(9月3日まで)。描くことを愉しむ人たちの雰囲気が店の中に漂っていて、それが、とても気持ちがいい。「ここは スペースにゆとりがあるので、お客さんのじゃませず、じゃまされず、作品を楽しめるんです」と、デッサン会の北村さんが、言った。会の方に、ご挨拶する。話をしていると、世間の狭いこと。あっちこっちのご縁が絡み合う。それが、すこしも鬱陶しくなく、会話も行進。

いい夏の午後になった。

 


紫のバラのソーダフロート

ガラスの仮面展

 

『ガラスの仮面展 ― 連載40周年記念』へ行く。(松屋銀座で、9月4日まで)。

たくさんの原画、そこから抜き出されたセリフの数々。その一つひとつをたんねんに読み、見つめる女性たち。見終わって会場を出ると、カフェ「月影」が待っている。紫のバラのソーダフロート(税込  1,070円)など、あり。それ、飲まなかったんですか? と訊かれる。そうなんです。入場してから出るまで、なんか、ずっと、こそばゆくて。落ちつかなかった。メニュの一部をごらんにいれるだけで、お許しください。美内すずえさま。

 

ガラスの仮面展

ガラスの仮面展

 


「えのき」で「なめたけ」

 

なめたけ

 

えのきと調味料をお鍋に入れて

しんなりするまで煮るだけ。

独特のぬめりが自然に出て

なめたけに変身。

 


「こぐまちゃん」は、永遠です

こぐまちゃん

 

「こぐまちゃん」シリーズの作者・わかやまけんさんが亡くなった、という記事を新聞で見て、驚いた。享年85。

『しろくまちゃんのほっとけーき』の奥付けを見ると、1972年初版で、2017年6月に212刷、となっている。この本は、何人ものお母さんに、さしあげた。「おかげさまで、今夜、10回、くりかえし読まされましたよ」と、言われたことがある。「親子で、ホットケーキをつくりました」というメールをもらったりもした。

オトナもコドモも惹きつけるこの作者の素朴な味と香りは、ホットケーキに似ている。だれもが、飽きることなく、これからも、ページをめくることだろう。

 


「ペンシル・バー」でお買いもの

ペンシル・バー

 

銀座ロフトのエスカレーターを6階でおりると、左前方の棚にエンピツが並んでいた。 世界各国のエンピツが集まっているペンシル・バーができた、という。そう聞いては、行かざるを得ない。紙にエンピツで書いていくときの、心地よい抵抗感。買い求めたのが、この6本。全部6B。

ヘミングウェイは、原稿をエンピツて下書きして、そのあと、タイプライターで仕上げた、となにかで読んだことがある。愛用したのは、2Bだったという。せめてその3倍の 魅力の文章をと願って、6Bを買った。

 


「おさるのジョージ」から

おさるのジョージ展

おさるのジョージ展

 

『おさるのジョージ展』(松屋銀座)へ行く。Curious  George  というサブタイトル。会場も、好奇心イッパイ、という子どもたちが多く、賑やかでいい。
レイ夫妻が描く「おさるのジョージ」のシリーズは、岩波書店の本で、何冊も読んだ。ジョージは、主役でありながらワキ役、という感じがする。それが、いい。絵の中で、けして出しゃばらず、うるさくなく、かわいらしく、動くのである。

この展覧会は、8月21日まで。もうすぐ終わりますよ、とジョージからの伝言です。

 


16日連続の雨

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東京は8/1から16日連続の雨。

8月では

40年ぶりの記録だというニュースを聞いた。

 


奇想のスクランブル

ベルギー奇想の系譜  ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

 

オランダから来日したビジネスマンに、どこを見たいか、と訊いたら、「シブヤのスクランブル交差点」と答えたという。案内したら、写真を撮ったり、歩いてみたり、とても満足した様子だったという。
そんな話を思い出し、暑い、シブヤ駅前の人波にもまれながらBunkamura ザ・ミュージアム へ。『ベルギー奇想の系譜  ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』(~ 9月24日)を見る。

500年の美術の旅は、奇想のスクランブルのなかを往くのであった。

 


水茄子

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水茄子の美味しい季節。

茗荷のピクルスと。