「池上秀畝 -高精細画人- 生誕150年」展へのご案内
池上秀畝は、長野県上伊那郡高遠町に生まれ、明治22年、本格的に絵を学ぶため上京した。同じ長野県の出身で同い年の菱田春草らが牽引した「新派」の日本画に比べ秀畝らの「旧派」と呼ばれる作品は、近年展覧会等で取り上げられることはほとんどなくその知名度は、限られたものに過ぎませんでした。-と、展覧会のパンフレットに説明されている。その秀畝の作品展が、練馬区立美術館で開かれている。
『東京新聞』4月1日の夕刊の文化欄に「伝統の中に生かした近代性」というタイトルで、この展覧会が、紹介されている。その一節から-。
〈-会場には、従来の日本画で重要表現だった輪郭線を描かず、はけで色をぼかす描法で「朦朧体」と呼ばれた春草の作品も展示されており、伝統的な絵画様式に基づいた秀畝の作品との対比は興味深い。-〉
この展覧会は、4月21日まで、練馬区立美術館で開かれている。