2011年5月24 の記事一覧

温故知震

  少し前のことでした。あれは、 どこのニュースでしたっけね。見ていたら、「家選び 武蔵野が人気」とあったんです。大震災以来、家を建てるなら地盤のしっかりした土地を選びたい、もとはどういう土地だったか知りたい、という人が、増えてきたというんですね。 ああ、そのことなら、この本にくわしく書いてある、と気がつきました。この本とは 『住まいを守る耐震性入門』(山辺豊彦・監修)です。今日は、その一部を、ちょっとご紹介しましょうか。

  —-  土地の周辺を歩いて古くから住んでいる人の話を聞いたり、ブロック塀や擁壁の割れ、傾きをチエックすることなどは、地盤の性状を知る上で重要な手がかりになります。その際は地名も参考になります。△△沼、XX沢、◎◎台など、地名にはかつてその地域がどのような地形だったのかが示されている場合があります。昔からの地名を何らかの形で残しておくのは、文化の継承ばかりでなく、住宅建築の構造設計においても大切なことなのです。 —-

  ね、いかがです。これぞ、温故知新ならぬ、温故知震じゃないか、と私は思いました。  <この項つづく >

住まいを守る耐震性入門

チルチンびと建築叢書 2 絵解き  --- 地震に強い木の家をつくる     『住まいを守る耐震性入門』      山辺豊彦監修  風土社刊       定価 1890円