2011年5月15 の記事一覧

小笠原流

 「小笠原 2千本 !」と、新聞の見出し。ジャイアンツの小笠原選手が、史上38人目の2千本安打を、記録した。それから2日後、「小笠原 世界遺産へ」の見出し。この初夏の吉兆は、小笠原方面にあるらしい。その小笠原から、小笠原野生生物研究会の安井隆弥先生が来た。
 早速、喫茶店へ。先生はココア、私はコーヒー。これは、いつものことである。「海が荒れて、船が揺れませんでしたか」「いやあ、船が揺れると、みんな部屋に閉じこもっているから、食堂がすいていて、いいんですよ」「世界遺産、これからがタイヘンですね」「いやあ、やることは、もう、やりましたから」
 このティータイムが楽しいのは、先生が、すべて事もなげ、あわてず騒がず、驕らず威張らず、駘蕩として時間の流れるところにある。
 『チルチンびと』6月4日発売の号から、「小笠原からの手紙」という先生の連載が始まる。「シダが好きなので、小笠原に住んでいるという話も書いてくださいよ」といったら、「いやあ、自分のことなんか、書けませんよ」という返事だった。この゛いやあ゛と軽く受け流すところが、独特で、いいんだな。 私は、ひそかに、これを゛小笠原流゛とよんでいる。

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