南相馬市からの便り
チルチンびと本誌、広場のコラム「自分らしくコスメ」の著者である
境野米子さんは、福島県の古民家で暮らしている。
昨年お邪魔して、その茅葺屋根の堂々たる存在感と迫力に驚いた。
葺き替えるのには非常に多くのお金も人手もかかるけれど、
地元の萱と地元の人の手で行うことに意味がある。とお話されていた。
食卓には山菜を使った保存食や、畑で採れた野菜が並び、
自然の恵みを満喫させていただいた。
しかしこの春、そのどちらもが放射能の危険性に脅かされている。
両極端な専門家の意見、溢れる情報、曖昧な指示…
米子さんは、ご家族や職人さん達の健康を守るため、
ご自身でウクライナ製の放射能測定器を購入したそう。
無色透明、人間の五感では太刀打ちできない相手だけに、
これが正解という答えを出すのは本当に難しく、日々溢れる情報に
惑わされて自己判断といわれてもみんな困るだろう。
避難すべきかとどまるべきか。お子さんのいる方いない方、
個人の価値観によっても見解は違ってくると思う。
今日のエントリは、原発から30キロ、南相馬で、何が起きているか!
「自分の身に起こりうる理不尽な出来事としてこの事実を知って伝えてください」
という、心から振り絞るような声。
2011/04/20 takeko
AUTHOR:chilchinbito