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金沢に和菓子ありー『金沢ばあばのまほう手帖』から

金沢ばあばのまほう手帖

 

観光にいらした方も、住んでいる方も、金沢がお菓子の町であることには、異論はないと思う。『金沢ばあばのまほう手帖』〈小社刊)にも、マスダさんが、そのことを書いている。

〈…… 金沢には和菓子文化が根づいています。前田のお殿様の時代からお茶をたしなむ人が多いためか、和菓子屋さんがたくさんあるんですよ。切磋琢磨して、それぞれがよい和菓子をつくり伝えています……〉と。そしてそのあとに、季節によってそれぞれの和菓子屋さんで、買うものを決めています。として、森八その他、いくつかのお店とお気に入りの品をあげている。くずきりあり、最中あり、お餅あり、おせんべいあり。 さあ、この本のこのページをヒントに、今日のお土産のお菓子を。

そして、マスダさんは、こう締めくくっています。〈…… 見た目も可愛らしいし、職人さんが一つひとつつくるものなので、一種の工芸品やね。

 

金沢ばあばのまほう手帖


………


『金沢ばあばのまほう手帖』(マスダさん著・風土社刊)は、11月   24日 発売予定。お楽しみに。

 


Go To 金沢のお供にこの一冊

金沢ばあばのまほう手帖

 

〈Go  To   金沢〉のお供にこの1冊 『金沢ばあばのまほう手帖』(小社刊)近日発売 !


金沢にお出かけになったら、「七つ橋渡り」は、いかがでしょう。このマスダさんの本のなかに、その儀式について、こんなふうに書かれています。

数珠を持ち、白い新しい下着を身につけて、浅野川の常盤橋を出発。ジグザグに常盤橋、天神橋、梅の橋、浅野川大橋、中の橋、彦三大橋、昌永橋の7つの橋を渡ります。無言で渡ること、後ろをけして振り向かないこと、渡り終えて家に帰ったら、下着を紅白の水引きで縛り、箪笥の奥にしまっておくと、年をとっても下の世話にならない、と言われています。 ……

どうです、面白いでしょう。あなたも 、ぜひ …… と思って読み直したら、9月のお彼岸の中日に行う儀式とありました。残念、季節外れでしたね。でも、この本は、そういうおまじない、もちろん料理のレシピも、たくさんのっています。金沢への旅のお供に、ぜひぜひ。


金沢ばあばのまほう手帖


『金沢ばあばのまほう手帖』(風土社刊)は、 11月24日に発売予定。お楽しみに。


『金沢ばあばのまほう手帖』まもなく発売!

金沢ばあばのまほう手帖

 

 

やがて、冬の便り。『金沢ばあばのまほう手帖』(小社刊)のなかで、マスダさんは、こんなふうに、つぶやいています。


………
そろそろ香箱解禁で、
金沢おでんの揃い踏み。
鰤起こしが轟けば、
もうすぐ雪もちらほらと、
今夜は日本酒と鱈の子付けで、
ほっこりとおこたつがいいね。
かぶら寿司の糀は甘く、
お節の用意をせんなんね。
………

金沢ばあばのまほう手帖

この「広場」でもおなじみ、金沢のまほうつかい、マスダさんの知恵袋を公開する『金沢ばあばのまほう手帖』(風土社刊)が、11月24日に発売されます。お楽しみに。

 


日本橋の建築、再発見

『装飾をひもとく-日本橋の建築・再発見』

『装飾をひもとく-日本橋の建築・再発見』

『装飾をひもとく-日本橋の建築・再発見』(日本橋髙島屋史料館、21年2月21日まで)に行く。
〈…… 本展では日本橋髙島屋を中心に、日本橋地域の近現代建築を取り上げます。なかでも建築の細部・装飾に焦点をあて、西洋の古典主義が日本橋界隈の建築にどのように導入されているかを検証します。知られざる装飾の歴史をひもとき、新たな建築の楽しみ方を提案します。……〉
と、会場で配られるパンフレットにある。
『東京新聞(9月24日)にも、この展覧会の紹介の記事がある。〈…… 例えば髙島屋の正面玄関は、3連の西洋風アーチの上に日本の寺院建築で「かえる股」と呼ぶ意匠が施されるなど、和洋が複雑に融合しているという。……〉ということだ。
見終わって外に出て、この界隈の変わりように驚く。

 


『大津絵』閉展間近

『大津絵』展

『大津絵』展

 

『大津絵』展(東京ステーションギャラリー、11月8日まで)に行く。
欲しい!欲しい!欲しい!  何としても手に入れたい! 誰がための画か ー 民衆から文化人へ   ……   というキャッチフレーズが、パンフレットに目立つ。そして、そのパンフレットに、こうある。
〈本展は、こうした近代日本の名だたる目利きたちによる旧蔵歴が明らかな、いわば名品ぞろいの大津絵、約150点をご覧いただこうというものです。〉
予約して展覧会に行くという方式に馴染めず、うっかりしているうちに、もう、閉展間近。

 


長崎フォーカスと長崎カステラ

長崎カステラ

 

この 「広場」におなじみの方なら、長崎市の「カメラのフォーカス」を覚えていらっしゃるだろう。
フィルムの影が薄くなり、町のカメラ屋さんもつぎつぎ姿を消していく。そんななか、カメラのフォーカスは、頑張った。撮影会を開き、作品を持ち寄る会を開き、年末には写真入りの年賀状づくりをすすめ……と、毎月企画を考えて、町の人に呼びかけていた。私たちも、精いっぱい声援を送った。 しかし時の流れ、お別れの時が来た。それから、一年半が経つ。
今日、突然カメラ店の元スタッフ前田さんからお便りをいただいた。そこには、当時のお礼の言葉と、いまも、撮影会、写真持ちより会を続けていると、近況が書かれていた。そして、現在は老カステラ店にお勤めとあり、カステラを送ってくださった。ありがとうございました。カステラは、甘く胸にしみた。

 


頭脳強健法

式場隆三郎「脳室反射鏡」

式場隆三郎「脳室反射鏡」

 

式場隆三郎「脳室反射鏡」(練馬区立美術館、12月6日まで)に行く。貼られていたポスターに、こういう文章。

〈 私のこの世に於ける任務は頭脳に関する 医学的仕事なのである。私は調節士となり、修理工となって、できるだけの仕事をしたいのである。私は人生街道の街はづれにある一軒の鍛冶屋だ。轍のいたんだ人、馬の蹄の金のとれた人、歪んだ人は寄ってほしい。この小さな店でも、役にたてゝくれる人のために、私は働かう。(「知識人のための頭脳強健法」1939年)〉

修理、調節されたように思った。


詩 × イラストレーション =!

詩 ✖︎ イラストレーション =!

 

平岡淳子さんから つぎのようなご案内をいただいた。
そこにあるように、平岡さんの詩に、イラストが寄せられ、それにまた詩を、という往復書簡のような試みだという。外苑前のギャラリー ダズル DAZZLEで。
おわかりのように 平岡さんは詩人である。ふだんお目にかかるのは、成城学園前のギャラリー クウオバデイス のことが多い。そのクウオバデイスでの一枚を、ごらんいただく。

平岡淳子

 

POETRY-詩によりそう- vol.9 イラストレーショングループ展
2020年10月27日(火)~ 2020年11月01日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

石川ゆかり 上野幸男 すぎもりえり 
ちぎらはるな 吉泉ゆう子 TAIZO
詩:平岡淳子

詩人平岡淳子さんから一篇の詩が提供され、6名のイラストレーターが描きその絵から次の詩が読まれ、それをまた描くという往復書簡のように詩と絵が折り重なってゆきます。
6名それぞれに違う展開になってゆきます。

 


マスクの行列

Mask . com

 

遠くよりマスクを外す笑みはれやか     富安風生

という句がある。
こんな風情去って、外すなんてトンデモナイ。ということになった。マスクも、日用品、ファッション。専門店ができても、フシギでない。八重洲地下街に、Mask . com  というお店が誕生したと聞いて行って見た。なんと、いや当然、か。平日の午前、10人を超える列。あの、パンダの行列のときのように、「最後尾 」の看板を持った人がいる。それでもまだ、少ないと思ったら、一応、そこで列が切れているだけで、離れたところに、列の続きのマスク顔が並んでいる。諦めて帰って来た。だから、噂の10万円のマスクも見ていない。

 


石元泰博さん、生命体

石元泰博写真展 - 生命体としての都市

 

『石元泰博写真展 - 生命体としての都市』(東京都写真美術館、11月23日まで)に行く。
入り口で 手の消毒。検温。無事通過。検温の時は、いつも熱があるような気がする。9割が、白黒の写真。白黒の写真はいいなと思う。この人の写真集が、一冊、家にあるのを思い出した。少女が壁に寄りかかっているのが表紙。『シカゴシカゴ』だったかな。
コロナの街を撮ってもらいたかった。