2025年9月11 の記事一覧

『チルチンびと』125号「作庭家とつくる庭」

チルチンびと125号「作庭家とつくる庭」

 

自然と暮らしをつなぐ、庭という舞台

今号の『チルチンびと』は、「作庭家とつくる庭」をテーマに、住まいと庭の関係を改めて見つめ直す一冊です。

日本の民家と庭の関係性を、建築史家・森本英裕氏の論考からはじめ、住まい手の暮らしに寄り添う多彩な庭の事例を紹介しています。古民家再生の敷地に生まれた新しい庭、街なかの小さな雑木林のような庭、時と共に育まれていく自邸の庭──それぞれの場所に根ざした庭づくりに、作庭家と建築家がどのように寄り添い、空間をかたちづくってきたのか。見た目の美しさだけでなく、暮らしのリズムや風景へのまなざしが感じられる庭を丹念に追っています。

監修に菊池好己氏を迎えた「草花図鑑」は、イラストとともに草木の魅力をやさしく伝え、庭づくりにとどまらない、植物との日常的なつながりを感じさせてくれます。

さらに連載企画では、料理家・こてらみやさんの住まいを訪ねた「あのひとの住まいへ」や、栃木県市貝町で地域とつながる営みを続ける「わたね」など、多様な暮らしの実践を紹介。

第2特集では、「首都圏の移住と別荘」と題し、八ヶ岳・南アルプス・栃木・房総などへの移住事例を紹介。自然と文化にふれる暮らしや、地元工務店との協働による家づくりを通して、都市と地方をつなぐ新たな住まい方のヒントをお届けします。

巻末では「地域主義工務店の会」の定例会レポートや、山から始まる家づくりなど、地域と向き合う工務店たちの実践も掲載。

庭と家、暮らしと風土──そのつながりの中にある豊かさを見つめ直す一冊。ぜひご一読ください。


『チルチンびと』125号「作庭家とつくる庭」は9月11日発売です。

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