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美しい雨仕舞

図解  雨仕舞の名デザイン

 

『逆引き広辞苑』で、「あめ」の項をひくと、秋、朝から始まって、霧、小ぬか、鉄砲、天気、にわか、花のやらずの、若葉………などと、多いこと。こんなことをしてみたのは、『図解  仕舞の名デザイン』(堀  啓二著・学芸出版社)という本を見たからである。この本のもとになる調査に編集部の  Oさんが、学生時代に参画していた、と聞いたからである。
本のはじめに〈…… の処理は設計者・施工者にとっていつも悩ましい問題です。一方で、日本の自然環境に対応した深い庇や水平の庇は、気持ちよいスケール感と陰影のあるファサードをつくります。……〉〈……先人たちがつくってきた建築には、ファサードや景観を引き立たせるような、を導くデザインの工夫が数多くある。……〉
として、葛西臨海水族館、パレスサイドビル、国立博物館 東洋館、ルイ・カレ邸、待庵など、美しい39の仕舞の事例が描かれている。

昨日までの「長」がやんで、今日は、やっと晴れた。これも、仕舞


料理家と料理僧の “異食 ”トーク。今夜ですよ

料理旅から、ただいま

 

『料理旅から、ただいま』(小社刊)が、好評。各地で話題です。たとえば10月7日付『岐阜新聞』。「全国を料理旅 お土産レシピ」という見出しのこの記事の中で、minokamo こと、長尾明子さんは、こう、語っている。
〈…… 料理とは「毎日元気に過ごすためのものであり、誰かとつながれるもの」離れていても同じ料理を作って食べれば、相手を思うことができる。「みんなとご飯を食べておいしいね、と言い合えるのは素敵なこと。そんな料理を紹介していきたい」……〉
そんな料理が、いっぱい、ごちそうさまの本です。

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そして今夜は、料理家と料理僧のこんな“異食”トークも、中継で。お楽しみください。

 

 

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『料理旅から、ただいま」(minokamo 著) 絶賛発売中です。chilchinbito STOREにてご購入いただけます。


Go To パンケーキ

TAM  TAM

 

新総理大臣の好物は、パンケーキであるという。そういうことから、なにか庶民的で親しみやすいと思われ、支持率も高いのではないか、という人がいた。いやしかし、お好みのパンケーキは、ホテルニューオータニのもので、2800円するという。「パンケーキといえば、神保町の TAM  TAM でしょう、もう行ったかな」といった人がいる。でも、この夏も、開店前から日傘をさした人の行列ができていたから。それに、注文して運ばれてくるまでに、1時間かかりましたからね。忙しい総理には無理でしょう。でも、高さ5センチの石窯焼きは、Go  To  パンケーキ の価値ありますよ。並んで待って食べてこそ、庶民。


庭のいろいろ、幸せのいろいろ

『チルチンびと』秋 105号

 

『チルチンびと』秋 105号、特集「緑と暮らす」が、好評です。
秋。青空。澄んだ空気。とくれば、誰だって、庭にでてみたくなる。庭のいろいろは、幸せのいろいろである。たとえば、「ビオトープのある住まい ー 静かな流れがつくった新しい時間」のページを開いてみる。

…… 泉が湧くように静かに流れる水と、ここで生まれ育ったかのように、生き生きと呼吸するさまざまな植物のある庭。それを臨む空間でゆったりと時間を過ごすのは、Eさん家族。驚かされるのは、豊かな自然とともにあるこの家が、郊外の住宅地にあるということ。……ご主人のお気に入りの場所は、ビオトープの滝口に向かう濡れ縁だという。この場所で、新たな習慣ができた。「濡れ縁に腰をかけて流れの音を聴きながら酒を飲む。贅沢で幸せな時間です」(ご主人)。

読むと、いい気分になりますよ。

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『チルチンびと』秋105号は、好評発売中。お早めに書店へ。


旅する料理人

minokamo 料理旅から、ただいま

minokamo 料理旅から、ただいま

 

Go  To   travel   と  Go  To  eat    をおいしく和えたような一冊。『料理旅から、ただいま』(小社刊)が、好評です。
先日、銀座松屋8階で開かれた「手仕事直売所」に行った。器その他いろいろな台所用品が並び、ホウキづくりの実演販売もあり、賑やかだった。その一角の土鍋などが並ぶコーナーに、minokamo  こと長尾明子さんがいた。知り合いのお店の手伝いだというが、そりゃあ、料理はお手のものだから、土鍋を手にとって道具のよさを強調。「今朝も、わたし、これで目玉焼きつくったんです」とすすめる。うまいものだ。その合間に『料理旅から、ただいま』を手にとり、いかに楽しい本かPR。たちまち「私、買いますよ」の声。
『中日新聞』9月29日の夕刊に、minokamo さんと著書の紹介が載った。
「レシピ本  食文化郷有」の見出し。長尾さんが料理好きになったのは、小学生のころ。祖母の影響だと書かれている。


ある古民家再生の物語

『チルチンびと』別冊『住空間リノベーション』

築80年の古民家改修

『チルチンびと』別冊『住空間リノベーション』は、マンション、戸建、古民家の再生を語って、楽しい。たとえば、「徹底的に磨いた技巧で古民家が快適に蘇る」は、築80年の古民家改修のレポート。改修設計を手がけた勇建工業・加村義信さんの話がある。
……  構造面の大きな変更は「まず台風対策で、屋根を入母屋型から切妻型に架け変えました。切妻に変更することで空間を明るく広くする狙いもあります。またリビング・ダイニングは、以前に増改築した跡があり、柱梁が弱っていたので、新たな柱を追加。梁が出るので、下がり壁のついたしつらえとなりました。和室は18メートルの本ツガの梁を建具の上部に移動させています」。こうして、随所に見せる職人技が古材と溶け合い、完成した。

温故而知新。

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『チルチンびと』別冊『住空間リノベーション』は、9月29日発売。お楽しみに。

 


スティックカリフラワー・カリフローレ

花束のような野菜カリフローレ。

カリフラワーの茎の部分がすらりと長い。

小房に分けてさっと炒めた。

 


minokamo さんと料理旅とセツ物語

料理旅からただいま

 

『料理旅から、ただいま』の発売です。料理と旅、1冊で二度美味しい !
「 ふるさとからのお土産レシピ」というサブタイトル。著者のminokamoさんは、岐阜県美濃加茂市出身。子どもの頃食べた祖母の料理……赤かぶ漬けや朴葉寿司、みそ玉が、原点。郷土食とはひと皿の中に先人たちの知恵と歴史、思いやりが詰まった文化だと気がつき、それからは、郷土食を訪ねる旅を続けています。
ところで、minokamoさんのもう一つの顔はイラストレーター。本書にも、楽しいイラスト満載ですが、そのイラストの原点は、セツ  モードセミナー。この「広場」の好評連載「私のセツ物語」にも、かつて登場。セツ在学中の想い出を描いています。そちらも、あわせてごらんください。


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『料理旅から、ただいま』は、風土社刊。定価(本体1800円 + 税)。書店にて好評発売中。※風土社 online store からもご購入いただけます。

 


『チルチンびと』105号 近日発売です! その予告篇を。「ベニシアさんの庭」のお話から

『チルチンびと』105号

 

秋だというのに、遠出もままならぬ。せめて緑を誌面で。というわけで〈特集〉緑と暮らす
おなじみ、ベニシアさん。『ベニシアと正』その後の暮らしと僕たちの庭」(梶山 正)から。ベニシアさんは、園芸店で花やハーブを買ってきて植えていたので、いつも庭はそれらでいっぱいだった、という。いまぐるりと庭を歩いて目にしたバーブの名が、ここに書かれている。
ラベンダー、コモンタイム、レモンタイム、イブキジャコウソウ、オレガノ、スペアミント、アップルミント、レモンミント、レモンバーム、ローズマリー、フェンネル、ベルガモット、ローズゼラニウム、コンフリー、ホップ、ミョウガ、ゲンノショウコ、ドクダミ、サンショ、ワレモコウ、セントジョンズワート、茶、月桂樹……。
読んでいくだけで、楽しい。

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チルチンびと』105号は、9月11日発売。このほか、〈特集・ウイルスと暮らし〉。お楽しみに。

 


ソール・ライター、ふたたび

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

写真展『永遠のソール・ライター』を観たのは、2月だった。その後のコロナ騒ぎのおかげで、もう、ずいぶん前だった気がする。いま、Bunkamura ザ・ミュージアムで、アンコールされている(9月28日まで)と聞いて、行くことにした。みぞれ降るニューヨーク、赤い雨傘、白く積もった雪、寒そうな人たちが、印象に残っている。真夏の今日、もう一度観るとどんなものだろう。
入り口で検温。マスクを外して、正面の装置を見る仕掛けだ。それが合格すると、氏名と連絡先を書かされ、やっと入場。冬景色を楽しむ。そして、いまの熱気とマスクの溢れる街を、恨めしく、思う。