

『横山宏 のマシーネンクリーガー展』(八王子市夢美術館、9月1日まで)に行く。「立体造形でみせる空想世界」というサブタイトル。
〈 『マシーネンクリーガー』は模型からつくる異色のSF作品として、誕生から37年を経た現在も国内外を問わず根強い人気を得ています。その原作者である横山宏は、1956年に北九州市に生まれ、幼い頃から少年雑誌に描かれた戦車や軍艦、架空のロボットに心踊らせ、その模型づくりに熱中する少年でした。……〉と、会場の紹介は始まっている。そして、……。
〈本展では、代表作『マシーネンクリーガー』を中心に立体作品、イラストレーション、制作過程でのスケッチ、オリジナルの道具などを一堂に集めて紹介し、氏の創作活動の全貌に迫る初の試みです。〉とのこと。
少年の夢の軌跡。
2019/07/26 morimori, イベント, ギャラリー
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『みんなのミュシャ ーミュシャから漫画へ 線の魔術 ー 展』( Bunkamura ザ・ミュージアム、9月29日まで )に行く。
〈没後80年。時代を超えて、今もミュシャは生きている〉と、パンフレットの文字。さらに〈 ……「線の魔術」ともいえる繊細で華やかな作品は人々を魅了し、ミュシャ様式と呼ばれるそのスタイルは、後世のアーティストに影響をあたえてきました。…… 〉
ミュシャの幼少期の作品。工芸品、ポスター、なども。そして、ミュシャから影響を受けた日本の漫画家の作品まで。
帰りに、ショップで、おみやげを買う。ペコちゃんのサブレも、カリントウも、みんな、ミュシャ。
2019/07/24 morimori, staff, イベント, ギャラリー
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『坂本繁二郎展』(練馬区立美術館、9月16日まで)に行く。没後50年ということである。
この展覧会の目録の初めに、坂本繁二郎について、主催者の文章がある。
〈…… その目標とは、日本人にしか描けない絵を描くことであり、「絵の深み」を表現することでした。そのために彼は、牛から馬、やがて身の回りの野菜や果物、さらに能面や箱、植木鉢などに題材を求めるようになり、ついに「描き度いものは目の前にいくらでもある」という境地に達します。最晩年に描かれた月雲のシリーズは、この画家の充実した人生を象徴しているかのようです。…… 〉
帰り、ショップで、絵葉書を二枚、買った。
2019/07/21 morimori, イベント, ギャラリー
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『日日是アート ニューヨーク、依田家の50年』(三鷹市美術ギャラリー、9月8日まで)に行く。
〈1966年、26歳の依田寿久は横浜から2週間の船旅を終えてロサンゼルスに着きました。荷物は画材の詰まったトランクふたつ。そこで八ヶ月間働いて、本来の目的のニューヨークに向かいます。〉 …… と、展覧会の案内の文章は始まっている。
そして、そのあとを追うようにして、順子さんが、ニューヨークへ。そして、二人の間に、洋一朗さんが、誕生。ふたたび、案内の文章。
〈今、彼ら3人は、ニューヨークのローアーマンハッタンにある5階建てビルの4階ワンフロアを自宅兼アトリエとして、日々制作に励んでいます。
彼らにとって日常とアートを分けるものはなんでしょうか。そもそもそこに境界はあるのでしょうか。……〉
3人の画家の50年、それぞれの人生。
2019/07/19 morimori, イベント, ギャラリー
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『高畑勲展』(東京国立近代美術館、10月6日まで)に行く。「日本のアニメーションに遺したもの」というサブタイトル。創作ノート、絵コンテ、その他、作品にまつわるいろいろが、たくさん展示されている。
〈 「太陽の王子 ホルスの大冒険」は、ぼくたちの青春の一時期の すべてを注ぎ込んだともいえる たいへんに思い出深い作品です。〉
〈子どもの心を解放し、生き生きさせるような本格的なアニメシリーズを作るためには、どうしなきゃいけないのかということを一生懸命考えた。〉
〈 日本人が日本のアニメーションを作る、とはどういうことか、いつも考えていました。〉
などなどの言葉が、パンフレットに見られる。
帰りに、ショップで、クリアファイルを買う。いろいろな作品のものがある中で、やっぱり『火垂るの墓』ですね。
2019/07/17 morimori, イベント, ギャラリー
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『三国志』展(東京国立博物館、9月16日 まで)に行く。途中、入ったカフェで読んだ『うえの』というタウン誌(7月号)に、「三国志」にふれた文章がある。筆者は、市元 塁さん(東京国立博物館主任研究員)。
〈…… 正岡子規が根岸にいて日刊紙『日本』に連載をしていた時のことです。病床にあって術後の痛みに苦しむ子規は、それを読書で紛らわすとして、三国志の英将・関羽を引き合いに出したのでした。(『墨汁一滴』より)。子供の頃に見た関羽が兵書を読む場面の絵と、関羽が碁を打ちながら腕の手術を受けた『三国志演義』の逸話からの連想のようです。なお、子規は「長き夜や孔明死する三国志」という句も詠んでいます。…… 〉
そして、子規にとっての『三国志』は、痛みや苦しみを乗り越える糧だった、というよりも、日々を豊かにする引き出しの一つであった、といえると書いている。
2019/07/14 morimori, イベント, ギャラリー
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『安西水丸1本の水平線』展(ノエビア銀座ギャラリー、8月23日まで)に行く。このギャラリーは、並木通り、最中の空也の少し先にある。お久しぶりです。あの線、色、形、文字、みんな懐かしい。安西さんの文章には、哀感が漂っていて、千倉、母親、海が出てくる場面が好きだ。たとえば、花畑でのある日。
………
海が銀色に光っていたのだ。ぼくがいつも海水浴をしている入江も銀色だった。水平線にはカモメの大群が飛んでいた。
「お母さん、海が光ってるよ」
「何でしょう」
ぼくたちは花を摘む手をとめて海岸へと向かった。そこに見たのはイワシの大群だったのだ。ぼくは母といっしょに両手で掬うようにしてイワシを獲った。
土地の人に聞くと、それは「イワシが上る」といった現象でめったにないことらしい。(『a day in the life』「花のある生活、きれいな言葉だ」 安西水丸著・風土社刊)
2019/07/12 morimori, イベント, ギャラリー, 書籍
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『「メスキータ」ー エッシャーが命懸けで守った男 』(東京ステーションギャラリー、8月18日まで)に行く。メスキータは、19世紀末から20世紀はじめに、オランダで活躍した画家、版画家、デザイナー。美術学校で多くの学生を指導。その教え子の1人に、エッシャーがいた。そして……
〈…… ユダヤ人であったメスキータは家族もろともゲシュタポに逮捕され、ほどなくしてアウシュヴィッツで亡くなりました。アトリエに残された膨大な作品の一部は、エッシャーや友人たちが決死の思いで救い出し、戦争中も命懸けで守り抜きます。……〉と、 展覧会のパンフレットに書かれている。
今年、没後75年であるという。
2019/07/10 morimori, イベント, ギャラリー
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『台所見聞録 ― 人と暮らしの万華鏡 』(東京 LIXIL ギャラリー、8月24日まで )に行く。
〈世界の伝統的な台所と 日本の台所史をめぐる 住まいに欠かせない 空間のはなし 〉ということである。ロシア、インド、ドイツ、北極圏、日本、ネパール、などの台所を拝見。
〈 …… 世界各地の伝統的な台所に目をむけた俯瞰的見聞、日本の近代化という時間軸で捉えた台所見聞の記録は、人の暮らしに必要不可欠な空間における適材適所の多様性と人々の創意工夫の積み重ねがあることを私たちに伝えてくれることでしょう。……〉と、会場内の解説にあった。
それにしても、台所という言葉は、遠くなりにけり、ですね。
2019/07/07 morimori, イベント, ギャラリー
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『遊びの流儀 遊楽図の系譜』(サントリー美術館、8月18日まで)に行く。「浮世の憂さの晴らし方。」というサブタイトル。
〈 「遊びをせんとや生まれけむ」とは、平安時代末期の『梁塵秘抄』の有名な一節です。この展覧会は、日本美術史における「遊び」の造形に着目しながら、野外遊楽や都市風俗を描く貴重な「遊楽図」を一堂に集め、その系譜をたどります。 花見や紅葉狩りにはじまり、見世物や芝居見物、あるいは双六盤やカルタ、三味線や煙草、舞踊やファッション、さらには男女をとりもつ文使いに至るまで …… 〉とは、パンフレットご案内の文章。
そして、作品解説にそえられた、短い文章はかくのごとし。
〈三味線が奏でる浮世のリズム。運命はサイコロまかせ。君子のたしなみ、琴・囲碁・書・絵画。芝居と見世物、物見遊山。アウトドアでの娯楽尽し。異国から伝わったカードゲーム。…… 〉
ショップで、君子、クリアファイルを買う。
2019/07/05 morimori, ギャラリー
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