2013年3月25 の記事一覧

パンに耳なし

パンの耳

 

写真は、パンの耳である。100円で買った。5枚はいっている。こうして、値段をつけて売っている店がある。まったく扱っていない店がある。パンを買って「耳ありますか?」と聞くと、耳のはいった袋をタダでくれる店がある。いずれにしても、まあ、ワキ役というか、やっかい者というか。まあ、ワキを固めているのは、間違いないが。

なぜだろう。あのちょっとした固い感触、口に広がる香ばしさは、捨てがたいと思うのだけれど。同好の士は、いるのである。ラジオを聞いていたら、かの「AKB48 」の仲俣汐里さんが「パンの耳が好き。まんなかへんの白いところが好きというひともいるから、ちょうどいい」と語っていた。

あるカフェで聞いた話では、切り捨てた耳は、欲しいひとが持って帰る。残れば処分する、というふうであるという。「要するに、ご飯でいうと、アレはオコゲですからね」と店員は笑った。ああ、そういう存在なのか。私は、壁に耳あり、パンに耳なし、と呟くのである。