2012年8月 の記事一覧

稲ムラの火

先日、久しぶりの友人に誘われて、ミュージカルを観た。

 

第一部は「稲ムラの火」(あらすじはこちら)―――1854年安政の南海地震の際、身の危険を省みず私財を擲って復興に捧げたヤマサ醤油7代目の浜口梧陵と、彼の思いに共感し、大変な被害に遭いながらも力を合わせて堤防を築き上げていく村人たちの物語。原作は、この話に感銘した明治の文豪・ラフカディオ・ハーンの”A Living God “をもとに昭和9年、小学校教諭であった中井常蔵が国語の教材として書いた「稲むらの火」。地震列島日本におけるすぐれた教訓としてこれまでも繰り返し語り継がれ、昨年の東日本大震災を機に、一層様々な場所でリバイバルされているのでご存知の方も多いかもしれない。

 

第二部は自然と水の循環、家族の絆、仕事など、普段はなかなか改まってしない身近で大切な話を、歌と踊りに乗せて伝える「真面目なコンサート」。ほとんど友人と会うのが目的で、ミュージカルの方はお付き合いでさして期待もせず(失礼!)観に行ったのだが、俳優さんたちのあまりの美声と軽い身のこなし、タップダンスなどを織り込みながらのテンポの良さ、内容のわかりやすさ、演出の面白さなども手伝って、飽きることのない楽しい舞台だった。隅々まで格調高く美しく、歴史を感じる三越劇場を見ることができたのも良かった。

 

とはいえ正直に言うと、連日のオリンピック観戦で眠気が襲ってきた。集中力が途切れ、ふと観客席を見渡すと、私の斜め前に座っていた女の子がずっと足でリズムをとり、目をキラキラさせながら食い入るように舞台に見入っている。子どもの集中力と好奇心ってすごい。梧陵スピリッツを真っ直ぐに胸に受けとめ、勇気ある大人になって、未来を切り開いてほしいな。と、次世代に託す前に、まずは傍にいる自分たち大人がその手本を示さないといけないですね。我が身と我が財産ばかりが可愛くて、自分たちの撒き散らした被害の後始末もできないような大人たちの姿ばかりを見せていては面目なさすぎるのだ。

 

観終わった後、親子で話ができるような、夏休みにふさわしいミュージカル。この後も全国各地で続々と行われるようです。

新生ふるきゃら公演スケジュール

 


金曜日の夜

金曜日の夜

 

ある金曜日の夜。首相官邸周辺に集まった人たちの数は、主催者側の発表で、20万人。警視庁の話では、1万2千5百人だったという。

なぜ、そんなに違うのか、という記事を新聞で読んだ。たとえば、「さようなら原発10万人集会」の場合、主催者は17万人と発表、警視庁側は7万5千人とした。主催者は会場を10区画に分けて概数を目測。

その後に増えた分を推定して17万人。警視庁側は、公園出入り口で手作業のカウンターで数えたという話。それにしても、こうも違うのは— 夏の夜のフシギである。

金曜日の夜。阿佐ヶ谷七夕祭りに行った。かなりの人出。商店街のまんなかを、川の流れのように進むのである。私の概算、3千人。

両脇の店を横目に、上の飾りを見上げて。七夕さまの歌に、五色のたんざく わたしが書いた—- とあるが、いまは、どんな願いを書くのだろう。七夕飾りのコンクールがあったらしく、脱原発飾りも、なにかの賞をうけていた。

 


先日の土用の丑の日にお気に入りのおいしい鰻屋さんに行きました。

今年は、鰻の値段が高いということで、このお店でも400円ほど値上がり…。

うな重をやめて、うな丼にしようかなぁ…と思ったら、

一緒に行った母親が「誕生日プレゼントということでご馳走するわよ~」

とのことで、ちょっと背伸びしてうな重を頂きました♪

 

やっぱり、炭焼きの鰻はふっくらしていて美味しい♪

 

うなぎ

土用の丑の日の夜には売切れてしまうほど人気のこのお店。

オープンと同時に入ったのですぐに案内してもらいましたが

お店を出るときには長蛇の列になっておりました…!!

 

ちなみに、なぜ土用の丑の日に鰻を食べるのか、ネットで調べてみたところ

一番有名な説は、平賀源内節とのこと。

「『明和誌』(青山白峰著)によると、商売がうまく行かない鰻屋が、

夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。

源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という

民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。

すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで

その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり

土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。」…

だそうです。

 

そして…「実際にも鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているため、

夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できる。

ただ、鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える

晩秋から初冬にかけての時期で、秋から春に比べても

夏のものは味がおちる。」なんだそうです…

 

味が落ちる時期なのですね…ち~ん(∵)

 

知らなければ良かった(笑)

 

実際に、味が落ちるかはわかりませんが、当時から今の平成まで

この“味が落ちている鰻”が夏に一番売れる仕組みが

続いているって…ある意味すごいことかもしれない…

 

ちなみに、今回、食べた鰻もとっても美味しかったですよ!

これで、また暑い夏を乗り切り、頑張ろうと思う

amedioでした(^_-)


仙果

今が旬の桃。

『古事記』では、伊弉諸尊(いざなぎのみこと)が、黄泉国の亡き妻に会いに行った際、鬼に追いかけられ、桃の実を投げつけて、その鬼を退散させたとある。邪気払いの果実だ。

そう考えると、昔ばなしの「桃太郎」は無敵だなあ…と考えをめぐらせながら、桃をいただき、夕涼み。