2011年10月18 の記事一覧

三越前駅

都内の地下鉄でたった一つだけ商業施設名称がそのまま駅名称になっているところがある。
公共機関であるため、たいていは地名などを駅名称とするのだが、その唯一の例外が銀座線・三越前駅である。

なぜ例外が認められたのか?


wikipedia(ウィキペディア)からの情報によると、

「元々は新橋への延伸を目指しながらも資金難に陥っていた東京地下鉄道に対し、目の前の中央通りに本店を構える三越が駅の建設資金を「全額負担」して開業させた駅である。
これは後の命名権と云った物の形態を超える域のもので、まさに駅名の通りに三越が自店舗の前に駅一つを造ったのである。
その際、店舗への直通出入口の設置や駅構内の意匠についてなど、三越側の提示した駅建設資金負担の条件を東京地下鉄道は受け入れた。」

「この経緯から、銀座線ホームの壁面には三越の「三」をモチーフにした赤い3本線が引かれ、輸入タイル・大理石貼りや真鍮製手摺り、日本初の駅構内エスカレーターの設置、それに当駅独自の駅名標など、三越の意向を隅々まで反映して他の駅にない異例に豪華な意匠の内装が施され、開業当初は地下鉄というものの目新しさもあり、まさに時代の最先端をゆく三越の地下エントランスとでも言うべき趣となった。また、後年開設された半蔵門線ホームの壁面デザインは三越の包装紙「華ひらく」をデザインした猪熊弦一郎の作品であるが、駅名標は他の東京地下鉄の駅と同じものである。』

とある。

日本橋三越に訪れた際は、是非、年代物の地下鉄入口をお探しください!

a-van