2011年10月6 の記事一覧

読み聞かせ

たまごのあかちゃん

『チルチンびとkids 3 』(発売中)に、『保育園の先生おすすめの読み聞かせ絵本」という記事がある。各地の保育園にアンケートをとり、子供たちが、目をかがやかせ、胸をわくわくさせる絵本を、たくさん紹介している。これを読んでいたら、『たまごのあかちゃん』という絵本も載っていた。神沢利子文・柳生弦一郎絵、とある。

オーイ、柳生さんゲンキか。

彼と初めて会ったのは、五木寛之の小説が若者向け週刊誌に連載され、柳生さんがその挿絵を描いた少しあとになる。あまり口もきかず、なにか言うと「ウン、ウン」とハナにぬけるような声で返事をした。私たちは、すぐ仲良くなり、なんども、仕事をした。ほかのイラストレーターに「ぼくは、柳生さんの絵が好きだな」といったら「あんな、肩の力を抜いた線は、私には描けませんよ」という答えが返ってきたことがあった。

『たまごのあかちゃん』のほかにも、『はらぺこさん』『おしっこの研究』『かさぶたくん』『むし歯の問題」『おねしょの名人』など、たくさんの絵本がある。そのどれもが、かざらない好奇心、きちんとした勉強、自由な発想で、子供たちと絵や文章で楽しく遊ぶのである。