2011年10月14 の記事一覧

質素の時代

チルチンびと 69号

『チルチンびと』69号は、「明日のための家 – 質素の時代を楽しむ』がテーマだ。自然エネルギーを生かした家、省エネの暮らしなどの記事が満載だ。それらを読んでいて思いだしたのは、桑井いねさんの『おばあさんの知恵袋』という本。1970年代に出版され、ベストセラーになった。大正、昭和初期の暮らしのなかから、生活の知恵をひろってある。

 たとえば、『絨毯の洗濯法』。今日は大雪が降るぞ、という日。庭に絨毯を引っ張り出し、広げる。雪が上に積もると、家中総出で、絨毯を踏む。織り目の奥のほうにまで雪を入りこませ、つぎには、ひっくり返して叩いて、汚れた雪を落とすのである。ウーン。大雪。絨毯を広げられる庭。使用人もふくめ 、大家族の雪踏み。豪快というか大らかというか。これも、質素の時代を楽しむ、でしょうか。

 この『おばあさんの知恵袋』を、もう一度、読みたいと思っていたら、「アマゾンにありました。10円でした。送料のほうが高かった」とtakekoが言った。10円 ! ?  どういう時代なんだろう。