2011年9月11 の記事一覧

北陸めぐり ~福井編~

加賀を発ち、福井県との境を越えてすぐあわら市に入った。こちらでは、「glass atelier えむに」さんにお邪魔した。一軒家を改装したギャラリーにガラス作品が並ぶ。とてもかわいらしいおかっぱ頭の姉妹が、こちらのグラスで麦茶を出してくれて、手を振って見送ってくれて。懐かしい日本の夏の風景に出会った気分だった。

昼過ぎ、住まい工房さんに到着。堀川社長と合流して4人旅となったのだが・・・ここから、入る店入る店でなにか普通じゃないことが起こる。占い師みたいな風貌のマダムが「私パソコン全然だめよ」と黒電話を見せてくれたり、北陸なのにとてもハワイアンな、南国の香りのマスターにもうきっぱり!と掲載を断られたり、「本日貸切」と書いてあるのに入ってみるとお客さんが二人、普通にコーヒーを飲んでいたり・・・アポなしで押しかけるお店も多いので、もちろん今までにこんなことがあってもおかしくはなかった。でも、不思議と大概そんなこともなく乗り切っていたので、今回は一体次に何が起きるのか!?とドキドキ。「チルチンびと広場」ツアー稀にみる珍道中となった。

中でも一番心に残ったのが「アンパサンド」さんでの出来事。カウンターで女性が一人、昼間から優雅にワインらしきもの飲んでらっしゃる。で、彼女はお友達が遊びにくるので福井らしいところに連れて行きたい。とマスターに相談していた。「わざわざ来てくれるんだから、海辺のちょっとさびれた定食屋みたいなところで、海鮮丼!それで、日本海から風がびゅうびゅう吹いてきてさ、旗がはためいてて、日焼けした地元の男たちが入ってくるようなさぁ、そんなお店、ないかなあ」断片的だけど通る声の方なのでほぼ会話の内容が聞こえ、我々4人耳がダンボになる。またそれにマスターも「そんな場所にイクラもウニものってるようなキラキラの海鮮丼はないって。だからさびれてるんでしょ。」って律儀に理論立てて答えてる。そんな海鮮丼トークが続くこと約30分。盗み聞きして申し訳ないが本当に面白かった。彼女のお友達に、「あなたのためにこんな熱い議論が繰り広げられてます」って教えてあげたい。アンティークに囲まれた、洒落た店内、ハヤシライスもホットサンドもとても美味しいお店なのだけど、何よりも記憶に刻まれたのは「海鮮丼」だった。

 

こんな素敵な空間を背景に、海鮮丼トークが繰り広げられました

 

 

4人旅もいよいよラストという時になって入った、「salut」さん。落ち着いた木の空間、奥には小上がりの畳の間もあって、かわいい女の子がたくさんいて、色白美人のオーナーさんが、快くチルチンびと広場掲載をOKしてくれて、ほっとした顔の堀川社長。最後にお茶でも飲んでいこうか。とコーヒーを頼んだときに最後の事件は起こった。こちらでは少しずつ形の違う陶器の珈琲カップを出してくれるのだが、なぜか堀川社長のカップだけ、

こんな形(実際はもっとかわいいです)。取っ手が1.5センチぐらいの突起。「ここ、指でつまんで飲むの、かなり腕が鍛えられるよ。もしかして、男らしくみせるために男性客はこれなんじゃない?」と堀川社長。「その割には、そんなにカッコいい姿じゃないんですけど・・・」とバッサリのvigo。ツボにはまって笑い転げるa-van。最後の最後までやっぱり何かあった。ぐるっと見回したけど、ほかの男性客のはちゃんと取っ手がついてました。

 

 

堀川社長と別れ、鯖江方面へ向かう。南越前町にある「trunk」さんへ。こちらでは色々情報をいただき、閉店時間を過ぎていたのであきらめようとしていた「GENOME」さんにも「電話して、絶対行ってみた方がいいですよ」と教えていただいた。お話をうかがっていると、GENOMEさんは確かにこの地域を元気にしていく拠点となりそうな予感のするお店。やっと最後になってチルチンツアーらしくなってきました。堀川社長は「もしかして変なことが起きるの、僕のせいかな」と気にされてましたが、本当にそうだったのかもしれません笑でも、お忙しい中ありがとうございました!

 

この5日間のハードな運転を弱音もはかずに一人で乗り切ってくれたa-van、本当におつかれさまでした!そしてインベンションハウスさま、住まい工房さま、vigoのご友人I家さま、ipadを貸していただいたa-vanの母上、vigoご一家、皆様のおかげで今回も乗り切ることができました。本当にお世話になりました。「チルチンびと広場」の北陸情報もだんだん充実してくると思いますので、お楽しみに。