2011年9月5 の記事一覧

かき氷、ふたたび

かき氷

「゛甘いっ子゛のかき氷へ行かないと、夏が終わらない気がする」と、友人が言った。8月の初め、このブログに、かき氷の話を書き、その店にもふれた。とにかく、甘いっ子は、夏場は外に長い行列ができるというウワサに、つい、足が遠のいた。しかし、もう、大丈夫だろう。いま、午後五時半だし、今日は曇ってもいるし。
JR西荻窪駅から、南へ商店街を抜けて行った。ウーン、満員。かろうじて、氷イチゴ、7百円を注文。ここの特徴的なことは、注文の品がくると、まず、シャカシャカとケイタイやデジカメで写す客が多い。
スープ皿のような容器に、山盛りの氷。その上に果汁というよりも、イチゴジャムが全面にかかっている。まあ、カレーライスのような。充実感がある。
私はサジを片手に、話した。「『暮しの手帖』の編集長だった花森安治さんは、編集者の大切な心得として、゛ 人のやらないことをやれ。冬にかき氷という発想だ ゛と言ったらしいね。そこへいくと、われわれは – 失格かな」 ふたりで笑った。 やがて、秋。