2011年6月7 の記事一覧

パッションフルーツ

 『チルチンびと』67号は、もうお読みになりましたか。

 そのなかの新連載「小笠原からの手紙」(安井隆弥)に、こういう話がある。小笠原は海に浮かび出た海洋島である。この岩のかたまりのような島に、植物をつれてくるのは、鳥と風と波だ。たとえば、飛んでくる鳥の糞のなかの種子が発芽する。風は、数千キロメートルの彼方から、胞子を運んでくる。『椰子の実』の歌のように、海流に乗ってたどり着くものもある。そして、やがて、島は緑に彩られる。私は、この過程が目に浮かび、なんだか楽しくなってくる。

 以前、ご紹介した小笠原野生生物研究会の安井隆弥氏が、パッションフルーツを手に、ひょっこりいらっしゃった。 

 このブログは、先日の野本建設からいただいた「活南蛮エビ はねっ娘」といい、なんだか、到来もの一覧みたいですが —- いや、実はそうなんです。

 小笠原では、パッションの季節のあとに、レモンのシーズンがくるという。そのレモンは、そこらの果物屋さんで見るものとは異なり、ずっしりと大きく、オレンジと間違えてかじった人がいるという。安井先生!この秋は、レモンをお待ちしております。

パッションフルーツ