ニュース「火星へ永住する方募集」

『学研の図書・宇宙』(学習研究社)

最近、興味深かったニュースは「オランダのNPOが、2022年に火星ツアーに参加するボランティアを募集」だ。対象は18歳以上、応募費用は38ドル(約3,800円)。片道7ケ月の旅の後、そのまま火星で生涯を終えることになる。なぜ片道旅行なのかというと、コスト削減と、現在は地球に戻るための技術が存在しないから。
火星にコロニーを建設予定で、定住者を増やす計画だそうだ。壮大すぎて、わくわくするような、わくわくしないような、ちょっと複雑な気持ちにもなる。幼少の頃、「宇宙」の図鑑を観て、自分が大人になる頃には、宇宙旅行が日常になっていることを信じて疑わなかった。映画「2001年宇宙の旅」ならぬ、「2022年火星の旅」は、どんな人が実現するのだろう。

上を向いて歩こう

浅草の喫茶店にいたら、永六輔さんが入ってきた。あ、どうも。これから、天ぷらでも食べるつもりだ、と言うと、「それなら、アソコがいい」と言う。「アソコ?」「アソコ、アソコ」。とうとう店の名前が出てこないまま、笑って別れた。その翌日。一通のハガキが届いた。永さんからだ。その文面。「思い出しました。中清です」。中清は、老舗の天ぷら屋である。永さんのハガキは、いつもこんなふうに、素早く、短く、やさしかった。—- あれからもう、何年もたった。

 

『上を向いて歩こう展』(世田谷文学館・6月30日まで)へ行った。ウォウウォウウォウという坂本九の歌声が流れる。大震災のあと、たくさんの人に歌われたのは、なぜだったろう。レコードのジャケ ット、テレビ番組の台本、写真、楽譜、関連する何冊かの本。見ていると、思い出すことばかり多く、鼻の奥が、ツンときな臭くなってくる。

 

私も、涙がこぼれないように、上を向いて歩いた。

 


東北旅 ー 番外編 ー

気仙沼のツアーが終わり、一ノ関にて一泊。

夜ご飯は地元のものが食べたいなぁと調べてみると

一ノ関では一口餅が有名とのこと。

 

一関・平泉の方々はお餅をよく食べるそうで、バリエーションも豊富♪

 

この日の夜、お邪魔した「三彩館ふじせい」では

8種類の味のお餅と、お雑煮がセットになった「ひと口もち膳」をいただきました。

ひとくちもち

上段右から…納豆もち/あんこもち/しょうがもち

中段右から…くるみもち/お口直しの大根おろし/ごまもち

下段右から…じゅうねもち/ずんだもち/えびもち

右のお椀がお雑煮です♪

 

どれから食べるか迷ってしまうほど、かわいらしいサイズと色彩♪

 

わたしのお気に入りはじゅうねもちとお雑煮でした♪

じゅうねとは、エゴマの実でお砂糖が入っているので

ほんのり甘く、とても香ばしい味がします。

また、お雑煮は、なんといっても出汁がおいしい!

根菜もたっぷりでした!

 

翌日は、雨の予報でしたがぎりぎりのくもり空。

一か八かで「猊鼻渓」の川下りへ行きました。

 

川下りといってもここは川の流れが穏やかなので、

一往復してくるという珍しい舟下りです。

 

風が強く一度乗船したけれども、「降りてください」と言われ

もうだめかなぁと思いましたが、奇跡的に風がおさまり出発!!

舟下り

途中には「運玉投げ」といい、対岸の岩の隙間に

文字が書かれた運玉を投げ、穴に入れば願いが叶うという

運試しも♪

運玉

 

運玉

 

私は…コントロールが悪く2メートルほどでポチャン…

うそうそ~(涙)と嘆いていると

旦那さんが「えい!」と2つも入れていました!

ただ、一生懸命投げすぎて、どの文字が穴に入ったのか

わからず…(笑)

でも、きっと幸運が訪れることでしょう♪

 

船から降りた後

すぐ近くにあった食堂でお昼ご飯をいただいていると…

お店のおばあちゃんが、そーっとお菓子や

山菜をテーブルに置いて去っていくのでした♪

優しいおばあちゃん♪

鮎も美味しかったですよ♪

お菓子

鮎

 

その後、近くの鍾乳洞へお散歩。

幽玄洞

もともとお化け屋敷とか

暗いところが苦手なamedioは

入口の自動ドアで「怖いよぉ!」を

連呼しつつ、中を進みました。

 

鍾乳洞

しばらくすると、かなり慣れてきて

写真を撮る余裕も♪

地底湖

写真だとわかりにくいのですが

地底湖はとても水が澄んでいて

きれいでした(^_-)

 

1泊2日

いっぱい考えさせられて

いっぱい美味しいものもいただいて

いっぱい楽しい思い出もできました。

 

今度また東北に来た時に

もっともっと東北の方の笑顔が

増えていますように!と

心から願うamedioでした♪

 

 


オリジナル徳利、届きました。

 

先日の多治見出張の際に成宝園にてつくっていただいた徳利が焼き上がり、届きました!

 

きゅっとしまった首、なだらかな肩の線。つやっつやの胴体。いい具合です。

「とくりとくり」という、酒を注ぐ音が徳利の語源だという説があるらしい。ポン、と栓を抜く時の小気味いい音も心をくすぐります。夏に向け、冷たいお酒をきゅーっと一杯。くーっしみるねぇ・・・と、徳利を見ているだけで妄想が広がります。


見た目と、音と、味。器によって、お酒の愉しみもいっそう広がるものですね。

 


『ホーリー・モーターズ』の余韻

昨年12月にオープンした新宿武蔵野館の姉妹館ミニシアター、シネマカリテで映画『ホーリー・モーターズを観た。前作から13年、レオス・カラックス監督の長編だ。観終ってすぐに席を立つことができなかったあの時から、そんなにも経過したのかと、不思議な気持ちだ。『ホーリー・モーターズ』を観るのは、なんだか怖いという気持ちもあった。

日を重ねていく中で、ドニ・ラヴァン演じる「依頼人からのアポを次々と果たすという行為」が理解できるような気にもなり、また同時に、何度観ても全てを理解することは不可能だとも感じる。カラックスのパートナーであり、『ポーラX』のカテリーナ・ゴルベワが2011年に短い生涯を終えた。今作は彼女に捧げられたということだ。

アコーディオンのシーンが本当に美しかった。

シネマカリテでは5月下旬まで、ユーロスペースでは終了日未定。



 


天童よしみとパンの耳

天童よしみ パンの耳

 

天童よしみの『パンの耳』という歌を聞いたかね、と言われて、まだだと、答えた。ファンクラブ (天童さんのでなくパンの耳のですが)会員としては、聞かないわけにはいかない。早速、購入。歌のサブタイトルに「夢を追い続ける歌手の心と思い出の物語。」とある。

ある年の暮の夜、スナックを回って歌っている無名の時代。控室にいると、店のマスターがパンの耳を放った。それは、サンドウィッチの切れ端だった。マスターに悪気のないのはわかるけれど、そのとき、いつか売れてやるぞと、誓う。とまあ、こういうストーリーの人生演歌である(作詞・山本茉莉)。切々と歌う天童節。このひとの歌声は「B」だねと、友人が言った。B? 太くて濃いが4Bでなく、シンがあるがHではない。エンピツの濃さに例えての話だった。

それにしても、パンの耳は、なぜそんなに苦労話にふさわしい、哀しい存在なのだろう。


気仙沼復興応援号 その4 –唐桑番屋~岩井崎「竜の松」-

バスは、お昼ご飯の唐桑番屋へ。

入口では地元の方々が歓迎の歌を歌ってくれました。

漁師さん

力強い歌声と温かいおもてなしに感動!

 

この牡蠣小屋は、学生さんも加わったボランティアの力で

オープンできたとのことでした。

(オープンまでの道のりの動画を見つけました。

牡蠣小屋では、もう、牡蠣の準備をしてくださっており

着いてすぐにおいしそうな香りと湯気が!!

 

ほたて

鉄板の上には、蒸し焼きになった牡蠣と

ホタテが山のようにありました!!

こんなに大きな牡蠣は初めて!!!

牡蠣

殻の開け方がわからず悪戦苦闘!!

ガチャガチャとヘラを使っていると

地元の方が丁寧に教えて下さり…

リズムをつかむと

今度は殻から外すのが楽しくて夢中♪

牡蠣

今まで生きてきた中で、こんなに牡蠣をたくさん食べたのも初めてでした。

プリプリでジューシー♪幸せな時間です♪

 

食後は、牡蠣の養殖場が見えるデッキへ。

デッキからの景色

地震のあと、津波によって養殖のいかだは壊滅し

海には火事から流された漂流物が流れ込んだそうです。

自然の回復力はすごいものがあり、今、現在では

すごい透明度!水が透き通っていてきれいな海となっていました!

養殖施設の復旧も少しずつ進んでいるそうです。

 

おなかがいっぱいになったところでまたバスに乗り、

BRT(バス高速輸送システム)専用道を

車窓から見学しながら

今度は、岩井崎「竜の松」へと向かいます。

陸中海岸国立公園の最南端にある岩井崎。

ちょうど日も傾いて海がキラキラまぶしく光っていました。

岩井崎には「第9代横綱 秀ノ山雷五郎」の銅像が!

横綱

この銅像、大津波にも耐えて「津波にも“残った”“残った”」として

被災した方々に勇気を与えているとのことでした。

 

そして、そのすぐ近くに、龍の形をした松があります。

津波によって幹や枝などに被害を受けながらも

一部が残りしっかりとした龍に見えます。

日が奥から差し込み、パワーを感じる迫力がありました。

龍

気仙沼復興応援号はここまで。

最後には、力みなぎる龍と横綱に出会い

地元の方からもたくさんパワーをもらいました。

 

今、一番してほしいことは

東北に遊びに来て楽しんでほしい

そしてお土産を買ったり

地元の美味しいものを食べたり

たくさんしてほしい

それが復興につながる!と

どこへ行ってもみな口をそろえておっしゃいます。

 

絶対にまた東北へくるぞ!!と心に決めた

amedioでした♪

次回は、東北の旅【番外編】をお届けします♪


FENDI — UN ART AUTRE 


Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship

~フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡~

 

ファーにおける第一人者、フェンディの世界観を表現した今展示会。会場の入り口は、1925年ローマに誕生したフェンディ1号店の玄関を再現、代表作約30点(1970年~2013年)と、壁面には型紙、工具、スケッチ、タッチパネルスクリーンや貴重なファーのアーカイブがずらりと並ぶ構成だ。公開工房では技術者が実演。型紙をファーにあてて裁断するものとばかり思っていたのだが、実演や、映像インタビューで、全く異なる制作方法だと知った。技術と時間とクオリティーを惜しまない、アート作品のようなファーだ。

東京・上野の東京藝術大学美術館での展示は先月で終了し、世界を巡回するようだ。

 

 


パンの耳学問

……    ま、おれはおかわいそうな皿洗いじゃない。ウェイターだ。それでも、五日間食うものがなかったことがあるんだよ。パンの耳さえ食わずに、五日間だ。ー   いやはや! …… (『パリ・ロンドン放浪記』ジョージ・オーウェル著・ 小野寺  健 訳・岩波文庫)

ジョージ・オーウェルの作品には、パンの耳が、出てくるよ、と教えてもらった。

…… 彼は長い午後の時間を費して男の子たちとごみ箱や掃き溜を漁って歩いたことを忘れていない、キャベツの葉の芯やジャガイモの皮を拾い集めたり、時には黴臭いパンの固い皮膚さえ拾って、注意深く黒焦げになった部分を削り落としたものだ。 ……  ( 『1984 年』ジョージ・オーウェル著 ・ 新庄哲夫訳・ハヤカワ文庫)

パンの固い皮膚 ?  この原文は、…… sometimes   evenscraps   of  stale  breadcrust…… であるという。crust  は、パンの耳さ、とも教わった。私は、これを 、耳学問とよびたい。

 


気仙沼復興応援号 その3 –車窓より鹿折地区見学-

気仙沼横丁を後にして、お昼ご飯の場所へ向かう途中

(鹿折地区)にそれはありました。

タンカー船

気仙沼から打ち上げられた第18共徳丸です。

 

 

鹿折地区は、かなり内陸なので、ここまで津波が

来たのだと思うと本当に恐ろしい光景でした。

共徳丸

そして、この船を解体するか、保存するかで

話が進んでいないそうです。

このような大きなタンカーが流れてきたことにより

自宅や街全体が押しつぶされていくのを目の当たりにした被災者も

数多く、解体を望む声が多いとのこと。

この船を見るたびに、あの日のことを思い出すし、

悔しさや悲しさがこみあげる…

そのような被災された方の気持ちも

現地に行ってみると本当にひしひしと伝わります。

 

やはり、新聞やテレビで見るのと

現地で自分の目で見るのでは受ける印象が

全然違います。

 

私も、地震があったことを風化させてはいけない

思いますが、実際に現地に行くと

まだまだ復興と呼ぶには時間がかかることがよくわかり

保存することばかりにお金を使うのではなく、

今生活している人たちが、元の生活を取り戻すために

お金を使うべきだと強く思いました。

 

前回、ご紹介したような仮設の商店街の中には

観光客が利用しやすい場所に

建てたために、現地の高齢者の方が

なかなか利用できず、何のための、誰のための

商店街なのか?!という現状があるということも

現地の方がおっしゃっていました。

 

復興に向けて、観光客を呼び

街を活性化したいという想いと

実際にそこで生活をしている人たちの想い

 

うまく、バランスを取ることの難しさも感じたamedioでした。