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秋の自転車通勤

正門

高く青い空に誘われて、初の自転車通勤。 住宅街やオフィス街でなく、国立代々木競技場、明治記念館、迎賓館赤坂離宮をぐるっと廻るようなコースなので、歩行者が少なく、歩道が広く、空気がすがすがしい。 順路途中、国宝に指定されている「迎賓館赤坂離宮」には圧倒され、思わず自転車を降り、しばらく眺めた。華麗という言葉がぴったりだ。
迎賓館(遠い)

迎賓館(遠い)

この辺りは、青山通りまで紀州徳川家の屋敷があった敷地で、日本で唯一のネオ・バロック様式の、完全なシメントリーの建築物です(ちょうど通りかかった、ツアーのガイドさんによる)。こういうツアーってあるんですね。

帰宅時の正門

11月1日~3日まで前庭を一般公開していたようだ、一足遅かった。残念。 来年の迎賓館赤坂離宮参観には、ぜひ応募しようと思う。

今年の風邪は長引きますよ(ほんとに)。

―2日目―

喉の違和感がひどくなるので、お医者さんへ。処方箋は効果なし。

―4日目―

話題の「扁桃炎」か?と心配になり、再度お医者さんへ。しかし、発熱しないと、ほとんど相手にされない。

―1週間―

ゴボゴボと咳が止まらず、またまたお医者さんへ。「ちょっと長引いてますね」と、今回、抗生物質を処方される。

―2週間―

「マイコプラズマ」や、「肺カルチノイド」がニュースになっていたこともあり、今度は呼吸器科へ。胸のレントゲンを撮るが異常なし。今回は、ぜんそく用吸引薬を処方される。

―3週間―

発熱、頭痛、関節炎、倦怠感、全てなし。乾いた咳と、湿った咳がランダムに止まらない。お医者さんは、結構のんきだな。

―4週間―

うがいも、ぜんそく用の吸引薬も、さぼりがちに。

―1か月―

寝不足が続き、だんだん、もう、どうでもよくなってくる。

―1か月と1週間―

今度は「咳ぜんそく」ではないかと、不安がつのる。

―1か月と2週間―

ようやく、のど飴なしで生活できるようになり、峠は越えたと実感する。

―1か月と3週間―

それでもなかなか完治しない。コホッコホッ。

―約2か月―

もう一生、風邪なんてひかない、と誓う。とてもつらかった。

恐ろしい色したうがい薬

 


本日は晴天なり

秋が日に日に深まるうれしい季節だが、

気持ちまで晴れるようなお天気の日は、1年のうち、4,5日しかないと思う。

今日はそんな、貴重な日だった。

 


秋旅3/3[長野県・白骨温泉/諏訪大社]

[長野県・白骨温泉/諏訪神社]

秘湯はたいてい、しつこい山道をクリアしなければ到着しない。ひとつ間違えれば、転落してしまいそうな、細くうねる山道を、ひたすら進み、やっとたどりついた白骨温泉。このホッとする感じは、歓楽街としてではなく、江戸・元禄時代に湯宿が建ちはじめ、多くの湯治客が訪れたという、湯治場としての温泉だからだろうか。湧き出したときには透明な湯が、空気に触れて白濁する、湯が豊富で、新鮮な湯がとてもぜいたくだ。この温泉で炊く温泉粥は名物でもあり、消化器系の臓器の血流と、働きを良くするそう。しみわたるようなお粥は、じんわりとおいしかった。以前、温泉偽装で話題になってしまったことがあったが、現在は信頼を回復しているようだった。旅を重ねて最近は「露天や野天」より「内湯」の方が好きかもしれない、と感じている。

諏訪大社は、長野県諏訪湖の周辺に上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮の4つの境内がある神社で、7年目ごとに行われる御柱祭でも有名だ。なんと、こちらの手水舎は湯気のたつ温泉だった。東参道から布橋と呼ばれる67mもの長い廊下を渡って、上社本宮に参拝し、ご朱印をいただき、旅のしめくくりに感謝した。

今回の旅では、その土地土地の、歴史ある旅館に宿泊させていただいたのだが、夜はその歴史の深さゆえ、いろいろと想像をめぐらせ過ぎ、根拠のない恐怖と、病み上がりという体調のため、眠れない夜が続いてしまった。想像するより、断続的な木のきしむ音は恐ろしいものだ。次回の旅は、ホテルに泊まろうかな…と思ったのでした。


秋旅2/3[岐阜県・飛騨高山美術館/高山の古い町並み]

[岐阜県・飛騨高山美術館/高山の古い町並み]

飛騨高山美術館は、16世紀から20世紀の、世界中から収集したガラス工芸品を収蔵する、1997年に開館された美術館だ。丘の上に建ち、高山の町を一望できる、すばらしいロケーション。紅葉には少し早かったが、秋の澄んだ高い空と、冷たい風が気持ちよかった。

吸い込まれるような質感の、香水のガラス瓶たちが数点展示されていた。驚いたのは、ガラス瓶の外箱も、非常に良い状態で保存されていることだ。どんな方が、この香水を身にまとったのだろう。ショーケースの中のガラス瓶は、実際に手にとって、触れてみたい衝動にかられた。※飛騨高山美術館の館内撮影は許可されている。

 

古い町並みが残る飛騨高山

提灯を灯した屋台が闇夜にゆれ、伝統の衣装に身をつつんだ総勢数百名の大行列が、お囃子や雅楽などを披露しながら町を巡る八幡祭を控え、高山の町には、すでにお祭りの空気が漂う。

7軒あるという、造り酒屋には酒ばやし(杉の葉を集め球状にした杉玉)がさがり、人力車が数台往来する。軒下には用水が流れ、行き交う人々ものんびりと、時間もゆったりと流れる。平日で人出が少ないせいもあり、風情ある町並みに心休まる。この辺りは、景観整備のため、17:00頃にはどのお店も閉めてしまうのだそうだ。その代り、朝市は毎朝6:00から開催されている。残念ながら、今回は朝市にうかがえなかったので、次回の旅の楽しみにすることにした。

夕暮れ時に、櫻山八幡宮をお参りして、高山の旅をしめくくった。※のんびりと過ごした高山では、写真を撮ることをすっかり忘れて散策した。


秋旅1/3[富山県・五箇山/岐阜県・白川郷]

猛暑のおかげで、今年の紅葉は例年より遅れているそうだ。まだまだ美しい緑が残る10月上旬、富山・岐阜・長野の秋の旅に出かけた。[富山県・五箇山/岐阜県・白川郷][岐阜県・飛騨高山美術館/高山の古い町並み][長野県・白骨温泉/諏訪大社]の3編に分けて記そうと思う。旅の途中で一気に秋がやってきて、季節の入れ替わりを肌で感じる旅になった。

[富山県・五箇山/岐阜県・白川郷]

1995年、ユネスコの世界遺産に文化遺産として登録された、白川郷・五箇山合掌造り集落。五箇山は富山県南砺市にあり、山を背に並ぶ合掌造りの集落は、ほんとうにひっそりと、寄り添っているようだった。養蚕業が有名な五箇山だが、江戸時代、加賀藩の火薬として使用される、塩硝や和紙などが主要産業だったといわれている。また、加賀藩の流刑地となっていたということで、復元された流刑小屋が、全国でも珍しい民族文化財として保存されている。朝、宿から見える山々には、幾層もの真っ白い雲がかかり、雲上にいるかのようか気分になった。日中は、たくさんのとんぼが、川べりをすいすいと泳ぐように飛び回っていた。ほとんど観光地化されていない、この素朴で、のどかな風景が、後世に繋いでいかれるようにと思う。

岐阜県にある白川郷では、ちょうど屋根の葺き替えをしているところを見ることができた。果てしない作業の連続だが、見ごたえがあった。屋根は60度近い勾配で豪雪に耐えられるように形成されている。間近に見た、茅葺き屋根の厚さには圧倒された。日本を代表する村のひとつとして継承していくことは、現在もこの村で生活されている方々の、ご苦労なくして決して成り立たないんだなと思った。

ところで、五箇山も、白川郷も、旅行客の大半が、日本人以外の方々だったのが、なんとも印象的だった。


哀しい予感

「今すぐ、ここで、大声で泣きたい」

突然のニュースに、私はそう叫びそうだった。

前職場でお世話になり、尊敬していた方が、30歳そこそこの若さで、先月亡くなった。

どれだけ思い出しても、欠点が見つからない。

穏やかで寛容、決して威張らず、それでいて自然体。

迅速かつ丁寧で的確な仕事っぷりは、上司からも部下からも信頼が厚かった。

長丁場の打合せも一糸乱れず、沈着冷静に問題を次々と解決。

他人の失敗をさらりとフォローし、無意識に弱い立場の人の存在を受け入れ、真摯に接する姿勢は、本当に頭の下がる思いだった。

短い間だったけれど、一緒の仕事に携わることができたことを、心から感謝している。

今までありがとうございました。どうか、ゆっくり休んでください。


明治生命館へ

1934年に施工された丸の内にある明治生命館に行ってきた。

外観は花崗岩でつくられた柱が並び、巨大な箱のよう。

館内は「しん」としていて、大理石がひんやりと感じる。

対日理事会の会場となった執務室、会議室や応接室、食堂などを見学することができる。

マッカーサー総司令官も、この会場で開催された会議に何度も出席しているのだそう。

街には、どれもこれも、似たようなガラス張りのビルが立ち並んでいる。

それにしても「ぶらり重要文化財めぐり」って楽しい。


混ぜる・刻む・泡立てる

ずっと気になっていたハンドブレンダ―。Takekoのすすめで、とうとう購入した。

つみれ、しんじょう、ムース、カリフラワーのスープ、根菜のポタージュ……

いろいろつくってみたいです。

購入後、vigoが同じメーカーの同じ機種を持っていることがわかり、ちょっと驚きました。


青緑色

 

渋谷区にある伝統文化リサーチセンターに行ってきた。

こちらは文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践」を推進し、国学院大学の国学を明らかにする建国以来の研究成果を、無料で一般公開している資料館だ。

常設展は「祭祀遺跡に見るモノと心」、「神社祭礼に見るモノと心」、「國學院の学術資産に見るモノと心」の3つのゾーンに分かれ、テーマごとに設置された展示品は驚くほどの数だ。また、遺跡や祭鯰曳き物、御輿の復元模型、折口信夫の書斎・叢隠居を再現した展示など、空間を体感出来る展示も多い。

弥生時代の銅鐸の青緑色で、不思議と涼やかな気持ちになった。