秋旅2/3[岐阜県・飛騨高山美術館/高山の古い町並み]

[岐阜県・飛騨高山美術館/高山の古い町並み]

飛騨高山美術館は、16世紀から20世紀の、世界中から収集したガラス工芸品を収蔵する、1997年に開館された美術館だ。丘の上に建ち、高山の町を一望できる、すばらしいロケーション。紅葉には少し早かったが、秋の澄んだ高い空と、冷たい風が気持ちよかった。

吸い込まれるような質感の、香水のガラス瓶たちが数点展示されていた。驚いたのは、ガラス瓶の外箱も、非常に良い状態で保存されていることだ。どんな方が、この香水を身にまとったのだろう。ショーケースの中のガラス瓶は、実際に手にとって、触れてみたい衝動にかられた。※飛騨高山美術館の館内撮影は許可されている。

 

古い町並みが残る飛騨高山

提灯を灯した屋台が闇夜にゆれ、伝統の衣装に身をつつんだ総勢数百名の大行列が、お囃子や雅楽などを披露しながら町を巡る八幡祭を控え、高山の町には、すでにお祭りの空気が漂う。

7軒あるという、造り酒屋には酒ばやし(杉の葉を集め球状にした杉玉)がさがり、人力車が数台往来する。軒下には用水が流れ、行き交う人々ものんびりと、時間もゆったりと流れる。平日で人出が少ないせいもあり、風情ある町並みに心休まる。この辺りは、景観整備のため、17:00頃にはどのお店も閉めてしまうのだそうだ。その代り、朝市は毎朝6:00から開催されている。残念ながら、今回は朝市にうかがえなかったので、次回の旅の楽しみにすることにした。

夕暮れ時に、櫻山八幡宮をお参りして、高山の旅をしめくくった。※のんびりと過ごした高山では、写真を撮ることをすっかり忘れて散策した。