2025年12月11 の記事一覧

『チルチンびと』126号「平屋-市街地と郊外-」

『チルチンびと』126号「平屋-市街地と郊外-」

 

特集:平屋 -市街地と郊外-

冬号となる今号では、暮らしの原点を見つめ直す住まいとして近年注目を集める「平屋」を、市街地と郊外という二つの舞台から丁寧にひもときます。都市の喧騒や密集した住宅地の中で、心地よい開放感とプライバシーをどう両立させるか。あるいは、郊外の風土と向き合いながら、自然と寄り添う暮らしをどのように形づくるのか――。住宅地の条件が多様化する今、「平屋」という住まいの選択肢がもつ奥行きを、豊富な事例とともに紹介します。 

市街地の平屋〉では、繁華街と住宅地の“はざま”に佇む住まいの設計思想や、広い開口部と都市的生活のプライバシーを両立する工夫、一生を見据えた間取り計画など、制約の多い環境だからこそ生まれる知恵に光を当てます。また、中庭を活かした平屋デザインの要点も深掘りし、都市部での心豊かな住まい方を提案します。 

郊外の平屋〉では、堀部安嗣氏による風土と現代を結ぶ設計思想、家庭菜園を楽しむ暮らし、景色とつながる大きな窓がもたらす空間の豊かさ、そして増築ではなく“減築”で暮らしに寄り添う発想など、多彩なアプローチが並びます。伝統と現代性、土地の記憶と新しい営みがひびき合う、郊外ならではの平屋の魅力を掘り下げます。 

さらに、益子義弘・田中敏溥の「仕事を訪ねて」、暮らしと人を結ぶ人気連載の数々、住宅のコストカット研究やセルフビルドのすすめなど、家づくりに真剣に向き合うための読み応えある特集も収録。木の家の技術と思想、そして住まい手の物語を丹念にすくいあげるチルチンびとならではの一冊です。 

冬の静かな時間に、これからの住まいをゆっくりと考えたくなる内容が詰まった126号。市街地でも、郊外でも――平屋という住まいが人にもたらす豊かさを、どうぞご堪能ください。

 

『チルチンびと』126号「平屋 -市街地と郊外-」は12月11日発売です。

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