19 対0

19 対0

 

スコアボードを ごらんください。 4回裏に、19点と記録されているのが、おわかりでしょうか。この夏の、高校野球予選の、ある試合です。この数字から受ける印象は、なんと一方的な !  というアキレた感じでしょうか。しかし、現場で見た限り、どちらも一所懸命、熱戦でした。
攻めるチームは、けして手をゆるめない。ストライクを狙い打ち、塁に出れば走る。守る側も、けしてクサルということはなく打球を追い、投手は、黙々と投げ続けました。だから、見ていてダレルという感じはなく、両校の応援団も声援を送り、やがて、19人がホームを駆け抜けて行ったわけです。正岡子規の歌が、何度も頭をよぎりました。

―   今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに胸のうちさわぐかな   ―

 


書だ! 夏だ!

書だ! 石川九楊展

 

『書だ! 石川九楊展』(上野の森美術館  7月30日まで)に行く。

 ー  多くの人が誤解しているようだが、筆をもって詩句を書きつければ「書けた」「できた」というわけではない。言葉には、それが纏うにふさわしい姿がある。それを見つけ出し、表現するための手法と技法が形成されない限りは書くことはできない。 ー  (『うえの』7月号)と、この展覧会によせて、石川九楊氏は、書いている。

帰りに読んだ『週刊新潮』(7月20日号)の「週間食卓日記」には、6月8日のところに、こういう文章も。  ー  展覧会に向けて臨戦態勢下、妻はコシアン、私はツブアン、アンパン一個。野菜ジュース、牛乳、ヨーグルトで朝昼兼用食。 ー

 


おんな城主 柴咲コウ

『直虎から直政へ』展

『直虎から直政へ』展

両国駅の改札口を出ると、横綱の大きな写真が飾られている。
『直虎から直政へ』展(江戸東京博物館・8月6日まで)へ行くのである。直虎を中心に、戦国の時代、周辺の武将たち。たくさんの展示された像、具足、太刀、旗……  それらを見ていると、困ったことに、どうしたって柴咲コウのあの目鼻立ちが浮かんできてしまう。そして、たしか、母方は礼文島の方ではなかったか、後にガンに侵され亡くなったのではなかったか、親孝行の娘はその治療のために働き、ああ、あのサッカー選手との噂はどうなった …… などということばかりが、歴史上のこととして、思い出されてしまうのだ。
帰りに、ショップで、掛川のお茶(130円)を買った。これを飲みながら、日曜日、大河を見るとしよう。

 


梅雨の合間にサイクリング

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代々木公園には中央広場周辺に

サイクリングコースがある。

新緑の中、

サイクリング専用の道路を走るのは

森林浴も兼ねて気持ちがよい。

コース脇の木々には、

自転車と同じくらいのカラスがいて、

なかなかスリルがある。

 


藤井聡太くん・鳩森八幡神社・勝守

鳩森八幡神社

勝守

 

天才将棋少年・藤井聡太くんにあやかりたいと、彼が対局中にとる「みろく庵」の若どり唐揚げ定食を食べに、将棋好きの友人と出かけた話は、何回か前に書いた。その友人が、言うのである。「鳩森八幡神社にお詣りしないと、将棋は強くならないらしい。付き合ってくれ」
梅雨空。ポツポツ雨が落ちてくる。千駄ケ谷駅を出て、左手に東京都体育館をみながら、直進。つきあたりが、神社だ。こんな天気なのに、いやあ、中年以上の女性たちが、列をなしている。男はいない。彼女たちは、何を祈る?
友人が言う。「NHKの藤井くんのニュースのとき、棋士が棋力向上を祈願するというこの神社が映った。それっと思って、すぐ神社のホームページにアクセスしたら、ただいま混雑して、つながりませんだって。すごいねえー、この人気」
「勝守」を手にして、友人はゴキゲンだった。連勝記録は止まっても、彼の人気はつづいている。

 


刀剣シルバー

名刀礼賛     もののふ達の美学

 

あれはもう、2年前になるだろう。上野国立博物館に行ったら、女性群に出会った。その人たちを、刀剣女子と呼び、「刀剣乱舞」というゲームをきっかけに、誕生し、名刀を追いかけているのだ、ということはそのあと知った。
いまは、どうなっているのだろう。『名刀礼賛  もののふ達の美学』(8月4日まで。泉屋博古館分館)に行くとき、ちらと、あの女性群を思い出した。別に期待していたわけではない。会場には、刀剣の基礎知識、というコーナーもあり、ふくら、きっさきなどの用語解説をしている。数々の名刀が、絶妙な光を放っている。お客さんは、若い女性の姿はなく、シルバー男子ばかりだった。

 


ハイキングデビュー!

いままで、まったくと言ってよいほど

興味がわかなかった登山…

 

旦那さんが数年前から

山登りに目覚め

何度か誘われたものの

見送ることはあっても

なかなか参加することはありませんでした。

 

でも、あまりに楽しそうに登山用品を

集める旦那さんを見て

(そして、登山用品屋さんに連れて行かれるので(笑))

私も少し挑戦してみようかな?と思い始めたころ

友達から、屋久島一人旅へ行く予定があり

登山靴の靴慣らしをしたいと

相談を受け、旦那さんと3人で

一緒に登山(ほぼほぼハイキング)を

してみることに!

 

選んだのは「御岳山」

ケーブルカーを利用して 

渓谷巡りを含めて2時間強

ハイキングコースの入り口まで運んでもらいます

すでに、良い景色♪

そこから、ちょっと歩いたところに展望台

御嶽山展望台

 

そのあとは、渓谷沿いを散策します 

東京都とは思えないジブリのような世界観♪

苔がとても美しかったです

 ロックガーデン

 

御嶽山ロックガーデン

ひさしぶりに、たくさんのおたまじゃくしも

見つけました(^^)/

 

 ちょっとですが、鎖で岩にも登り

私にとってはなかなかの大冒険でした

 

散策後は、近くの駅にある日帰り風呂へ

最高のご褒美です(*^_^*)

 

山登りを楽しんでいるのか、

山登り後のご褒美タイムを楽しんでいるのか…(笑)

 

きついなぁ。。。と思うところも

正直ありますが

登山やハイキングの良いところは

自分のペースで一歩一歩進みつつ

ゴールに近づいていくところ。

大自然に囲まれて、頑張った自分に

自信もつけて、リフレッシュ!!

 

夫婦でできる趣味が一つ増えた

amedioでした(*^_^*)


「ジャコメッティ 」と 「かりんとう」

ジャコメッティ展

ジャコメッティ展

シャコリントウ

 

人間の存在をつきつめた造形、といわれるジャコメッティのたくさんの作品を楽しんでの帰り。
ショップをのぞくと、「ジャコリントウ」と書かれた袋があった。
すぐに、わかった。この袋の中には、あの「歩く男」の手や脚のような、細く黒いかりんとうが、はいっているのだろう。それを組み立ててみても、よし。かじりながら、彫刻を思い描いても、よし。700円。なんだか封を切ってしまうのが惜しい気がして、まだそのまま置いてある。(ジャコメッティ展は、9月4日まで。国立新美術館で)

 


金沢をアイス

溶けないアイス

 

「夏の味に新作  溶けないアイス」という見出しの記事(『東京新聞』6月19日夕刊)を読んだら、ナント、金沢。金沢の方には、『チルチンびと』春号の取材では、お世話になりました。

……  金沢の観光地、ひがし茶屋街のアイス店「金座和アイス」。今年四月、「溶けないアイス」が発売された。気温四〇度の部屋に三時間置いても溶けず、ドライヤーの熱風を当てても崩れない。
開発したのは金沢大の太田富久名誉教授。運営するベンチャー企業「バイオセラピー開発研究センター」によると、イチゴから抽出したポリフェノールがアイスの成分と油の結び付きを強めて形を保つという。ニ〇一四年に製法特許を取得した。……と、ある。

早速、金沢の知人に、ホットなレポートを依頼。

 

「金沢  やや晴れ間のある曇り   気温27℃。お店から自宅まで約5分程度。

確かに、溶けはしなかった。さらに、時間が経っても(常温で約30分ほど待ってみる)形は崩れないが、生クリームをそのまま食べているような食感。溶けないからと言ってもやはり冷たいうちに食べることをおすすめしたい。1本 650円とアイスの値段にしては高額のため、購入している人もまばらだった。このような技術の展開も含め、これからを期待したい」 
 

大テレビドラマ博覧会、開催中

大テレビドラマ博覧会

 

「大テレビドラマ博覧会」が、開かれている。通称「エンパク」、早稲田大学演劇博物館(8月6日まで、入場無料)。

1950年代、テレビドラマの誕生から、現代まで。台本が、並んでいる。『妖蛇荘の魔王』これは知らない。『水戸黄門漫遊記』こんなときから、あったのか。『私は貝になりたい』見た見た。演出の岡本愛彦さんは、森光子さんの旦那さんだった。『三匹の侍』『花の生涯』…… おなじみの画面が、テレビに映し出されていて、懐かしい。『傷だらけの天使』『七人の刑事』もあった。
同時に『山田太一展』が開かれていて、こちらには、『男たちの旅路』『岸辺のアルバム』などが見られる。雨の中、意外にたくさんの人が訪れていた。

昭和は、遠くなりにけり。茶の間という言葉も、すっかり影が薄くなった、と思う。