
『チルチンびと』冬 110号、近日発売です!
特集は「暖かくて木の香りのする家」。もちろん、 人気連載「ベニシアと正、明日を見つめて」も、あります。ベニシアさんのこんな近況を、お伝えしています。
〈梅雨明けの7月中旬から、僕は一人暮らしになった。ベニシアがグループ・ホームで暮らすようになったからだ。ここ2年半の朝と夕、訪問看護のヘルパーさんが目の不自由なベニシアを世話してくれていた。介護施設の見学にも何度か行ったが、そのたびにベニシアは入居を拒んだ。僕は仕事や買い物の外出も、やりにくい状況が続いていた。……〉
そういう経過を経て、ベニシアさんは入居。ホームに馴染めないベニシアさんを慰めるため、家に呼んでベニシアさんに美味しい料理をつくってやろうと、梶山正さん思いつき、いろいろの調理器具を手に入れる。……
というお話。
いかがですか。
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『チルチンびと』冬 110号 ・特集「暖かくて 木の香りのする家」は、12月10日発売です。お楽しみに。
2021/12/07 staff
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三原誠さんが、亡くなられたという知らせを聞いて、びっくりした。
つい何カ月か前、この“ 広場 ”の「私のセツ物語」に登場したばかりだったからだ。絵と文をお願いすると、快く引き受けてくれて、自分より向いた人がいると、何人かの方を紹介してくれた。
三原さんの原稿は,「夏のテラス」というしゃれた雰囲気のもので、友人の誕生日に近くの八百屋で買って来たスイカを、セツ先生たちと食べる話だった。添えられた絵は、先生とスイカと三原さんらしい人が描かれていた。もしかして、天国でセツ先生と楽しく再会することを、予感していたのかもしれない。まだ、51歳だったという。ご冥福をおいのりします。
……
三原誠さんの「私のセツ物語」は、コチラからごらんいただけます。
2021/12/04 morimori, staff, その他
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12月2日発売の『日本の美邸』8号のArt & Culture欄に、小倉織 ・ 築城則子さんが、登場している。
〈小倉織は、江戸時代から北九州の豊前小倉で盛んにつくられた木綿布だ。地厚で丈夫なことから武士の袴や帯に仕立てられ、徳川家康が鷹狩の際に羽織を愛用したといわれるなど、日本全国で珍重された。……〉
小倉出身の築城さんが、染色や小倉織に魅せられ創作する経緯は、アトリエでの日々とともに語られる。そして、その築城さんと作庭家・古川三盛さんとは、奇しくも、同じ小倉高校の先輩後輩。「風土と人と工芸品」と題して二人の話ははずむ。
古川 「小倉」と名が付いても、あまり価値がなかったですしね。修学旅行なんかでも、関西に行くと「おぐら」高校と間違われました。
築城 (笑)私が小倉織の再生をはじめてからも、長い間「おぐら」織と言われました。やっと最近、「こくら」と正しく読んでいただけるようになりました。
経糸と緯糸の織りなす美しい世界をお楽しみください。
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『日本の美邸』8号は(風土社刊)、12月2日発売です。
2021/11/30 未分類
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近日発売『日本の美邸』8号の特集は「別荘」。
「江戸の贅を探る」という連載記事の中で、江戸文学を研究する安原眞琴さんが、こんなふうに書いている。
〈……町人の別荘も大名と同様で、所在地は浅草、本所、深川といった江戸北部や隅田川以東の田園地帯が多く、庭園付きの数奇屋風の建物などを配していた。…… 郊外でも文人墨客に好まれた独特のエリアだったのは根津だ。江戸初期から東叡山寛永寺貫主を兼任していた輪王寺宮の別邸があり文化的土壌はあったが、さらに文化の源泉だった吉原遊郭に近く、吉原通いのルートにもなっていたので、風流韻事を好む文人の別荘や、身請けした遊女を囲った趣のある妾宅などが点在していた。……〉
今も漂う、その昔の雰囲気を味わう秋の散歩もわるくない。
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『日本の美邸』8号は、風土社刊。12月2日発売でず。お楽しみに。
2021/11/28 書籍
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近日発売『日本の美邸』8号の特集は「別荘」。
そのトップを飾るのは、「時の過ぎゆく中で」と題した建築家・益子義弘さんの文章と、ある別荘の写真。以前、益子さんが設計した明野の山荘を、再び訪ねるという趣向である。
〈……再訪は15年ぶりになる。夏の光まぶしい日になった。道筋をたどってその場所に向かう。遠くに記憶にある姿が見えた。正直に言おう、遠く稲田越しに見る建ち姿をひとつの風景として、いいなと思った。それは自作という関わりを超え、ただ客体としてそこにある姿としてである。佇まいを稲田越しに見ながら、しばらく設計の時のことを思い返す。その頃ぼくは設計の小論に「風景を解き、風景に返す」という一文を書いている。〉
〈浮足立つバブル経済の波が国土の各所を荒らしているときで、往々にして建築は環境を蝕む側に批評され、そのことに関わる自分たちの立ち位置を悩み考えていたときだった。人がいて順当な自然。里山を背にする集落が自然なように、環境を荒らすものでない建築の素朴な存在について、そのあり方の思いを巡らせていた。それがこの山荘の建ち方にも重なっている。……〉
山荘。周辺の風景。そこに住む人。変わったこと、変わらないこと。それは、一つの物語である。
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『日本の美邸』8号(風土社刊)は、12月2日発売です。お楽しみに。
2021/11/25 書籍
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・〈上野の記録と記憶〉 東京都美術館ギャラリー B
・ Everyday Life わたしは 生まれなおしている 東京都美術館ギャラリーA・C
という二つの展覧会が開かれている。パンフレットを読むと、
前者については、
〈……本展では、東京都が所蔵する美術コレクションの中から、上野に関連する約160点の作品・資料を展示します。……〉とある。
後者については、
上野アーティストプロジェクト2021
桂 ゆき 田村沙耶佳 貴田洋子 小曽川瑠那 常盤とよ子 丸木スマ
の名が並んでいる。そして、〈……毎年異なるテーマを設けて、公募展を舞台に活躍する作家たちを紹介しています。その第5弾である今回は、「EVeryday Life」をテーマに戦前から現代にいたる6名の女性作家を取り上げます。……〉ということである。
コロナ禍沈静化して、上野にいつもの秋が来たのだろうか。会期は、来年1月6日まで。
2021/11/20 morimori, staff, イベント, ギャラリー
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〈小林清親は、“最後の浮世絵師”とも呼ばれる、明治期を代表する浮世絵師です。明治9年のデビュー作、東京名所シリーズは淡く明るい色調で光と影、天候や時間をも表現した、まるで水彩画のような木版画で“光線画”と呼ばれ人々の絶賛を浴びました。……〉というのが、パンフレットに書かれた紹介文。
そして、この美術館では、2015年に、『小林清親展』を開催、それが縁で作品、資料、遺品などを寄託された。この展覧会では、そうした未公開資料などを展示。それが、2015年の「増補」サプリメントとして開催するゆえんであるという。
期日は、11月23日から来年1月30日まで。
おっと、忘れるところでした、入場は無料 !
2021/11/16 未分類
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『美蘭展』が、千葉市美術館でひらかれている。
〈…… これまでも日本美術をもとにイメージを広げた作品を多く発表してきた福田ですが、本展では、千葉市美術館のコレクションから、自らが選定した江戸から明治時代の美術をきっかけに、新たに創作された作品を中心に展示します。 福田は、もとになった日本美術をどのように写し、読み解き、このように思いもよらぬ絵画を生み出していくのでしょうか。周密な観察力や入念なリサーチに基づく精緻な表現と自由な発表とが共存する福田の新たな作品は、私たちの日本美術への眼差しを更新するとともに作品を鑑賞するとは何かということを改めて考えさせてくれるでしょう。……〉
と、展覧会の パンフレットは、語る。
美蘭、遊覧。(12月19日まで)
2021/11/04 morimori, staff, イベント
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好評連載「私のセツ物語」。今回登場 丸山伊太朗さんは、セツでは、ガリガリのからだを買われて、モデルとして入学、その後、生徒となる。現在は、中野、鳥取などで、カルマなど、カフェを経営。そんな多忙の中、この“広場”でもおなじみ、毎週末にひらかれている「代々木デッサン会」に参加。原稿に添えて、こんなメールが届いた。
…… 久しぶりのデッサン会。やはり描き続けていないと、どこから描いていいか悪戦苦闘。でも、デッサンするのは、楽しい時間ですね。当日、モデルもやらせていただきました。さすが、ポーズは決まっているけど、オナカは出てきたねと、言われてしまいました。……
「私のセツ物語」は、こちらからごらんください。
2021/10/30 morimori, staff, その他
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うらわ美術館 及び 埼玉県立近代美術館 の2館同時開催で 『大タイガー立石展』が開かれる、というお知らせが届いた。(11月16日~1月16日まで)
〈絵画、漫画、イラストレーション、絵本……。タイガー立石(本名・立石紘一/1941~98年)は、様々なジャンルで活躍したアーティストです。縦横無尽にジャンルをまたぐそのスタイルは、世代を越えて今日の若いアーチストにも刺激を与えています。〉という紹介文。
文章よりも、たくさんの派手な絵がパンフレットを飾っている。「世界を描きつくせ!」というように。
2021/10/27 morimori, staff, イベント, ギャラリー
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