2014年7月30 の記事一覧

多治見サイコー

陶林春窯

 

多治見 39.3度。というニュースが流れた。7月25日。全国的猛暑のなかで、今年最高を記録したのである。焼きものの町。多くの窯元があり、その熱のせいかねえ、と私は、間の抜けたことを言った。
「やきもののまち、多治見から」という記事が『チルチンびと・別冊45・東海版』にある。そこに「陶林春窯」(とうりんしゅんよう)というギャラリーカフェが紹介されている。代表は、広瀬摂さん。以下、広瀬さんの話。
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「築50年の住宅と倉庫だった建物を、今から15年前にギャラリーに改修しました 」
改修した住宅は、陶磁器の問屋を営む広瀬さんの両親が建てたもの。
「ぼくが跡を継ぐことになったとき、問屋業を続けるだけではなく、器の良さを多くの人に知ってもらえるような場をつくりたいと思ったのが、ギャラリー開設のきっかけです」
「無機質なギャラリーではなく、暮らしを感じられる住居空間で器にふれ、親しんでいただけたらと思っています」
「空間や器も大切ですが、大事なのはそこで何が起きているか。器の魅力を知ってもらうために、2階に厨房をつくり、月に1回料理教室を開催しています」
「イベントに来てくださるのは地域の方々。器によって集まった人たちが、食によってさらに広がっていく。これからも器屋として何ができるかを常に考え、感動的に仕掛けていきたいと思っています」

アツイのは、情熱だった。

陶林春窯

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