2013年7月13 の記事一覧

qualia-glassworksガラス展「食卓を照らす灯り」@Relish 

 

噂には聞いていたけれど、この湿気を含んだ重厚な暑さはすごい。日々、蒸し上がっています。

コンチキチン♪祇園祭も始まり、京都中心部はすっかり「夏本番!」な空気。

 

思えばこの蒸し暑さのはじまりだった先週末、qualia-glassworksの林亜希子さんの展示を見に、Relishさんを訪ねた。林さんのガラス作品は静かで、柔らかく、手仕事の細やかさが表れている。眺めるほどに落ち着く。


手に取ってみると、見た目よりも重みがしっかり。「ガラスらしい重みを感じるほうが、安心感がありませんか?」ということばにとても説得力を感じた。あまりに薄くて軽いガラス製品は、持つとパリンといってしまうような不安感に襲われる。でも、林さんの作品は、手に取ると確かにガラスの感触をしっかりと感じられて安心する。また、形も色もシンプルだけれど独特の存在感があって印象的。作業にかかる時間やガラスに模様を流し込むときの工程のお話をうかがうと、想像以上の時間と手間がかかっている。洗練されたつるんと透き通るようなフォルムだけれど、決して冷たくはなく、強さとあたたかみを感じるのは、この重みと時間と惜しみない手間のためなのだ。岐阜の工房での作業風景を見てみたくなった。

会場となるRelishさんに置いてある食材や料理器具などは、料理をする人の気持ちが心底わかっているラインナップ。ありそうで、なかなかなくて、探してたというものばかり。

毎月10日にJR山崎駅前で行われる十日市、明後日15日には「天王山ファーム&フードマーケット」、秋には”お見合いおばちゃん”の役割を復活させようと、”Relishの「おせっ会」”を立ち上げ婚活料理教室を開催・・・と、楽しそうなイベントを次々繰り出されています。お店を初めて10年だそうで、この頼もしさと余裕にも納得。今後10周年記念のイベントも計画中とのこと。

JR山崎駅・阪急大山崎駅には『チルチンびと』本誌でもおなじみの「聴竹居」や、現在バーナード・リーチの器展を開催している「アサヒビール大山崎山荘美術館」もあります。見学の帰り道にふらりもよし、食のあれこれや新たな出会いを見つけにくるもよし。繰り返し立ち寄りたくなる友人宅のような、お店でした。

 

左からRelish勢力友子さん、qualia-glassworks林亜希子さん、Relish森かおるさん