2013年2月23 の記事一覧

竹細工に挑戦してきました

「あの竹この竹」の筆者、竹工家の初田徹さんが、荻窪6次元さんで開催している「竹 33のかたち」のワークショップ「六つ目編みの平かご作り」に参加しました。

 

竹細工に挑戦するのは初めてだけど、出来上がり図を見たところ、うん、これならわりと簡単にできそう!・・・と思っていたら甘かった。単純な竹ヒゴの重なりの繰り返しに見えますが、くぐらせるヒゴがどっち向きなのか、上下左右どっちの何本目にくぐらすのか迷子になったり、平行が崩れないように編み終わった部分を片方の手で固定しながら新しいヒゴを追加していったり、幅を均等にして綺麗な三角形、六角形ができるようにとか、いろんなことに神経を使う。

 

最初の網目

コツを教えてもらいます

編み終わりの図

 

 

 

 

 

 

 

 

コツを掴んだと思った瞬間、あれ?やっぱり掴んでなかった。となったり。意外に難しいのです。皆「こっちが上で、こっちが下で、、、あれ?」とか「なんか汗かいてきちゃったな」などと独り言を口走りながらかなりの集中モードでした。テープで止めたり、水をつけて竹ヒゴを摩擦で動きづらくして固定させたり、いろんなポイントを教えてもらい、助け舟も多々出してもらいながら、約2時間かかってようやく完成!

初心者向けに扱いやすく薄めのヒゴを用意していただいていたけれど、出来上がりのしっかり加減が見た目よりもずっと強い。指で網目をぐいぐいっと押さえてみると、竹のしなやかさと強靭さが伝わってきます。今回のものは、元は野菜などこれに乗せて鍋に入れ、茹であがったらこのまま引き上げて水を切るための「煮ザル」というものだったらしいのです。懐紙を乗せて天ぷらを盛ったりしてもよさそう。

会場には初田さんの作品が展示されています。コラムに登場した作品も。竹が織りなす繊細な幾何学模様と陰影、その自然で優雅なかたちに、日本独特の美意識を感じました。

 

 

会場の6次元さんは、次から次へと面白いイベントを夜な夜な開催されていて、いつも気になる存在です。落ち着いた空間に魅力的な本がたくさん置いてあって、ぼーっと時間を過ごすもよし、ちょこっと書き物をしたり、打ち合わせするにも想像力もらえそうな、静かだけれど熱い場所なのです。

 

思わず読みたくなる本ばかり。6次元さんの本棚

 

「竹33のかたち」は明日24日まで開催しています。