2012年4月 の記事一覧

西荻窪散歩・カツ丼篇

 『チルチンびと』夏号の取材に同行して、西荻窪界隈を歩いている。この日は、午前中は暖かかったのに、午後は俄か雨が降り、夕方、風が強く吹いて寒くなった。
 どうしたって、夕食はゲンキの出るものをと、北口の坂本屋へ行く。狙いは、カツ丼である。この店は、ラーメンあり、オムライスあり、ソース焼きそばありだけれど、人気は、カツ丼だ。かの美味評論家Y氏も、ここのカツ丼を絶賛、店に、「西荻窪の味 ! 東京の味 ! 坂本屋のカツ丼 !」という色紙を寄せている。時分時には、行列ができる。
 運よく空席があり、カツ丼(750円)を注文する。そして、近々、出産予定の仲間のKさんの話になった。Kさんは「こどもを産んだら、ビールとカツ丼だ ! 」と宣言したという。まるで労働者のような。以前、あるエッセイストに出産体験を聞いたとき、彼女は「潜水艦が、からだから出ていくようだった」と語ったことを思い出す。たしかに、出産は大仕事に違いない。それを終えたら、飲むぞ、食べるぞという気迫が十分に伝わってくる。
 運ばれてきた、素朴で、おいしいカツ丼を食べながら、無事の出産を祈り、少し、しんみりした。

カツ丼


春の恵み

「チルチンびと」山下編集長の故郷、八丈島直送の菜の花、明日葉、春キャベツ、レタス、烏骨鶏の卵・・・春の味覚がたっぷり届きました!身体の中からキレイになりそうな無農薬の元気な野菜たちです。 いつもごちそうさまです!

 

ところで、先日朝の情報番組でやっていて目からウロコだったのが、山菜を水1ℓに塩小さじ2、小麦粉大匙4を溶かして湯がき、10分ほど水にさらすとえぐみが取れるという技。

 

これを試してみたところ、明日葉も菜の花もほどよい苦みが残っていい感じに茹で上がりました。その後おひたし、味噌汁、ジャコ入り炒め物・・・など定番メニューに変身したわけですが、まだまだ花束ができるぐらい大量にある菜の花。これを使って、こんどはMikanさんのレシピ 「菜の花と甘夏の簡単ちらし寿司」に、挑戦してみます♪

 

 


書象 -地・水・火・風-

書象 -地・水・火・風-

北村宗介 書象 -地・水・火・風-

 

本日更新された全国版コラム「大皿こぼればなし」でお馴染みの、私の師でもある北村宗介先生の個展が4月7日(土)~4月29日(日)に東京都「SEN ART GALLERY」にて開催されます。

今の時代をモノクロの空間で表現した30点が並びます。
趣のある日本家屋も見どころです。季節も良い時期ですので、是非足をお運び下さい。