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続・ベニシアさんの表紙物語

『チルチンびと』の表紙

 

ベニシアさんが『チルチンびと』の表紙を飾ったのは、過去2回。2008年に続いて、2015年夏、「特集・夏涼しく、冬暖かい木の家」84号だった。「京都大原の山里に暮らし始めて」(文・梶山  正)に、こう書かれている。

〈20歳のベニシアが日本に初めて来たときの冒険談を続けよう。 1971年春、ベニシアは瞑想の先生プレム・ラワットからインドを出てイギリスに帰るように言われた。母ジュリーがイギリス行きの航空券を手配してくれていたが、彼女は母国へ帰るつもりはなかった。お金はなかったがプレム・ラワットの応援のことばを信じて歩み出そうと決めていた。
「必ず恵みの風が吹くでしょう」〉

風は、吹いた。


………
さて、ベニシアさん、『チルチンびと』3回目の表紙登場は、9月11日発売の93号。特集・花の咲く家。お楽しみに。


ベニシアさんの表紙物語

ベニシア

 

ベニシアさんが『チルチンびと』の表紙を飾ったのは、過去2回。その最初は、2008年秋、50号だった。「特集・草花の咲く家」の中に、「民家を繕いハーブを育む大原の暮らし」という記事がある。ベニシアさんの生き方が、描かれている。

〈気持ちがあれば、できる。それはどうやら庭づくりにも言えるようだ。ここに越して来て1年目。ベニシアさんは玄関前の日当たりがよく水はけのよい一角を耕し、地中海沿岸のハーブと草花の庭につくり変えた。〉
そして、最後は、ベニシアさんのこういう言葉で、終わる。
〈「庭は私にとって趣味じゃない。たぶん自分で選びとったライフスタイルなんだと思うな」〉

趣味じゃない。選びとったライフスタイル !


………
『チルチンびと』秋  93号は、特集・花の咲く家。9月11日発売です。表紙は、ベニシアさん。お楽しみに。

 

 


民藝の旅

民藝の日本  ー  柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する ー

 

「民藝の日本  ―  柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する ―」展へ行く。(日本橋髙島屋  9月11日まで)。
“ 美の始まりは、旅にあった 。 ”    というキャッチフレーズ。

『手仕事の日本』(講談社学芸文庫)で、柳宗悦さんは、こう書いている。
〈役立つということは仕えることであり、働くことであります。実用品は一家の中の働き手なのであります。裏からいえば働くことを厭うものや、働きに堪えないようなものは、実用品の値打ちがないでありましょう。よき働き手であってこそよき実用品なのであります。〉

器、衣服そのほか、日本各地の美しい働きものに、たくさん出会った。

 


さいはての芸術祭、さいはてのカフェ

珠洲市の海沿いのカフェ

 

珠洲へ行くのですか? 9月3日からなんですね、奥能登国際芸術祭。フンイキのあるステキなお祭りなんでしょうね。
私が珠洲市の海沿いのカフェを訪れたのは、映画『さいはてにて』という永作博美さん主演の映画をみたのがキッカケです。ビデオレンタルでみたのですが、当時、喫茶店のお仕事を始めたばかりで、コーヒーを淹れることが、とても楽しく(いまも大好きです)、なんとなく手にした1本でした。
ここにある写真は、昨年の夏のものです。映画の舞台になったあたりです。ふだんはひっそりしているだろうこの場所の近くに、夏季だけオープンするカフェがあり、なかなかの人気にみえました。
珠洲は、とても、ステキなところです。


…………
前回のブログを読んだ S さんから、こういうメールをいただいた。

 

「行ってみますか、珠洲へ」 「あとは能登なれ、でね」

 

奥能登国際芸術祭のご案内は、コチラからごらんください。

 


金糸瓜

そうめんカボチャ

能登の里山「うしやち農園」の

金糸瓜・別名そうめんカボチャをいただいた。

一見、瓜のような形状だが、

茹でたり蒸したりすると、

実が麺状にほぐれる不思議な野菜だ。

鮮やかな黄色が目にも新鮮で

シャキシャキとした食感が楽しい。

マスダさんのレシピを参考に

野菜のだし漬けで美味しくいただいた。


珠洲市へ ー あとは能登なれ

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「スズへ行きませんか」と誘われた。

 

「スズ?」「珠洲市です。能登半島の先端です」奥能登国際芸術祭 2017 が、9月3日から10月22日まで開かれる。地元は秋祭りの季節で、伝統文化と最先端の芸術が響きあうアートの祭典になる。11の国と地域から39組のアーチストが参加する。
昔、山口瞳さんが、そのあたりを旅して「あとは能登なれ」というタイトルで紀行文を書いたことがある。それを思い出した。
しかし、最涯の芸術祭かあ。浮かぬ顔をしていると、「珠洲まつり御膳」というパンフレットを取り出した。能登の里山里海が育んだ美味しい食があちこちのお店で供されるそうだ。。スゴイ。刺身はもちろん、季節のきのこご飯、海藻しゃぶしゃぶ、稲穂の天ぷら、能登海老の酒焼き、荒磯ご飯、その他いろいろ…… もちろん、地酒……写真をみているだけで、満腹になる。

 

「どうですか、行ってみませんか」「あとは能登なれ、でね」


(「奥能登国際芸術祭」の詳細は、コチラからごらんください)

 


デッサン、会話、夏の午後

代々木デッサン会の作品展

 

吉祥寺、キチムへ行く。

ここは、ご存じ、もとはKuuKuu   ですね。諸国空想料理ですね。いま、たくさんのデッサンと絵が、行進している。代々木デッサン会の作品展が、開かれている(9月3日まで)。描くことを愉しむ人たちの雰囲気が店の中に漂っていて、それが、とても気持ちがいい。「ここは スペースにゆとりがあるので、お客さんのじゃませず、じゃまされず、作品を楽しめるんです」と、デッサン会の北村さんが、言った。会の方に、ご挨拶する。話をしていると、世間の狭いこと。あっちこっちのご縁が絡み合う。それが、すこしも鬱陶しくなく、会話も行進。

いい夏の午後になった。

 


紫のバラのソーダフロート

ガラスの仮面展

 

『ガラスの仮面展 ― 連載40周年記念』へ行く。(松屋銀座で、9月4日まで)。

たくさんの原画、そこから抜き出されたセリフの数々。その一つひとつをたんねんに読み、見つめる女性たち。見終わって会場を出ると、カフェ「月影」が待っている。紫のバラのソーダフロート(税込  1,070円)など、あり。それ、飲まなかったんですか? と訊かれる。そうなんです。入場してから出るまで、なんか、ずっと、こそばゆくて。落ちつかなかった。メニュの一部をごらんにいれるだけで、お許しください。美内すずえさま。

 

ガラスの仮面展

ガラスの仮面展

 


「えのき」で「なめたけ」

 

なめたけ

 

えのきと調味料をお鍋に入れて

しんなりするまで煮るだけ。

独特のぬめりが自然に出て

なめたけに変身。

 


「こぐまちゃん」は、永遠です

こぐまちゃん

 

「こぐまちゃん」シリーズの作者・わかやまけんさんが亡くなった、という記事を新聞で見て、驚いた。享年85。

『しろくまちゃんのほっとけーき』の奥付けを見ると、1972年初版で、2017年6月に212刷、となっている。この本は、何人ものお母さんに、さしあげた。「おかげさまで、今夜、10回、くりかえし読まされましたよ」と、言われたことがある。「親子で、ホットケーキをつくりました」というメールをもらったりもした。

オトナもコドモも惹きつけるこの作者の素朴な味と香りは、ホットケーキに似ている。だれもが、飽きることなく、これからも、ページをめくることだろう。