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「ペンシル・バー」でお買いもの

ペンシル・バー

 

銀座ロフトのエスカレーターを6階でおりると、左前方の棚にエンピツが並んでいた。 世界各国のエンピツが集まっているペンシル・バーができた、という。そう聞いては、行かざるを得ない。紙にエンピツで書いていくときの、心地よい抵抗感。買い求めたのが、この6本。全部6B。

ヘミングウェイは、原稿をエンピツて下書きして、そのあと、タイプライターで仕上げた、となにかで読んだことがある。愛用したのは、2Bだったという。せめてその3倍の 魅力の文章をと願って、6Bを買った。

 


「おさるのジョージ」から

おさるのジョージ展

おさるのジョージ展

 

『おさるのジョージ展』(松屋銀座)へ行く。Curious  George  というサブタイトル。会場も、好奇心イッパイ、という子どもたちが多く、賑やかでいい。
レイ夫妻が描く「おさるのジョージ」のシリーズは、岩波書店の本で、何冊も読んだ。ジョージは、主役でありながらワキ役、という感じがする。それが、いい。絵の中で、けして出しゃばらず、うるさくなく、かわいらしく、動くのである。

この展覧会は、8月21日まで。もうすぐ終わりますよ、とジョージからの伝言です。

 


奇想のスクランブル

ベルギー奇想の系譜  ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

 

オランダから来日したビジネスマンに、どこを見たいか、と訊いたら、「シブヤのスクランブル交差点」と答えたという。案内したら、写真を撮ったり、歩いてみたり、とても満足した様子だったという。
そんな話を思い出し、暑い、シブヤ駅前の人波にもまれながらBunkamura ザ・ミュージアム へ。『ベルギー奇想の系譜  ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』(~ 9月24日)を見る。

500年の美術の旅は、奇想のスクランブルのなかを往くのであった。

 


水茄子

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水茄子の美味しい季節。

茗荷のピクルスと。


噴水の日

噴水の日

 

8月21日は「噴水の日」であるという。
明治10年のこの日、上野公園で開かれた博覧会に、初めて西洋式噴水がつくられた。それにちなんで、のことであるという。
いまその跡つぎとなっている噴水を、美術館の帰りに見た。

噴水のりちぎに噴けり萬愚節        久保田万太郎

この噴水は、タイマーでいろんなバリエーションを、いろんな季節に、りちぎに噴くのである。

 


ルーラン夫妻と夏休み

BOSTON    ボストン美術館の至宝展

 

『BOSTON  ボストン美術館の至宝展』(東京都美術館で、10月9日まで)に行く。

〈フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)によるルーラン夫妻の肖像画もみどころのひとつです。1888年2月にファン・ゴッホは南仏アルルに移り住みます。アルルの駅で郵便物の管理をしていたというジョセフ・ルーランは、画家の数少ない友人となりました。ルーラン一家は快くモデルを引き受け、20点以上もの作品にその姿が残されることとなりました。〉
と、この展覧会について、東京都美術館学芸員・大橋菜都子さんが、書いている。(『うえの』7月号)

そのルーラン夫妻と、出口のところで、写真を撮ることができる。カメラにおさまる家族がいる。いい夏休みだと思った。

 


毎日が、かき氷

かき氷の日

7月25日。
今日は、なんの日か知っていますか 、と聞かれた。「かき氷の日」だという。
いろんな記念日のあることは、知っていたが、かき氷の日まであるのか。調べてみると、1933年のこの日、山形市で最高気温 40.8℃を記録。それにちなんで、日本かき氷協会で(あるんですね、こういう組織が、知らなかった)制定したという。
もっとも、その最高気温の記録は、2013年8月12日、高知県江川崎の41℃に破られた、という記事もある。こう暑くては、いまに夏中「かき氷の日」になるだろう。
………  でも、じゃ、とにかく、行ってみますか。暑さのせいか、氷の暖簾も、裏返し。

 


炭酸水とハーブ

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炭酸水に

ハーブを入れると

ほんのり香りが移って

涼しげな泡が

次々と上がってくる。


夏服を着た女

藤島武二展

 

『藤島武二展』へ行く。  生誕150年記念、というサブタイトルがついている。
展覧会のポスターもチケットも、この女のひとの画で、いかにも夏の展覧会にふさわしいような気がした。これを見ているうちに「夏服を着た女」というタイトルのように勝手に思ってしまった。アーウィン・ショーの『夏服を着た女たち』からの発想である。
会場に入るとすぐ正面に、この画があった。わきに、「婦人と朝顔」という題名がついている。そうだったのか。婦人も朝顔も、少し、遠くなった。これが描かれたのは、1904年ということである。
(『藤島武二展』は、練馬区立美術館で、9月18日まで)

 

 


サヨナラ、アンゼリカ

アンゼリカ

 

シモキタ名物パン屋に幕 ー 「アンゼリカ」半世紀  今月閉店 ー  池波正太郎さんも愛した味 ー  という見出しがあった。(『東京新聞』7月27日夕刊)

カレーパンやみそパンで人気の店が、7月31日、50年の歴史を閉じるという。店舗が老朽化し、店主の方も1人でやり繰りするのが限界だという。『池波正太郎の銀座日記』(新潮文庫)に、

×月×日
朝七時に起き、コーヒーとトーストで腹ごしらえをすませ、紋服を着る。下北沢のパン屋〔アンゼリカ〕の息・林大輔君の婚礼の仲人をつとめるため、芝のプリンスホテルへおもむく。……

とある、その店だ。シモキタの南口へ出て、歩いていくと 、暑いなか、お店の前から角を折れて、数えてみると27人が列をつくっている。28人目の客になった。