食べ物

蕪のすり流し

身体が温まる すり流し。

蕪の甘みが じんわりしみる。


おじいちゃんとの思い出の味

ゆっくりカフェで過ごすのが好きなamedioですが

カフェ好きになったのは

おじいちゃんの影響が強いように思います。

 

子どものころ、おじいちゃんの家に遊びに行くと

「一緒に行くか?」と

よく近くの喫茶店に連れて行ってもらいました。

 

おじいちゃんは、決まって珈琲とサンドイッチを注文。

喫茶店の店員さんとも仲良しで

プカ~とたばこをふかして、珈琲を飲みながら、

新聞を読んだり、店員さんと冗談を言い合ったり…

 

私と弟は、必ずアイスココアとパリジャンを

頼んでいました。

アイスココアのうえにある

アイスクリームに

きれいなスプレーチョコが乗っていて

それをそ~っとすくって食べるのが

幸せな時間でした!

失敗すると、アイスが沈んでしまい、氷がたくさん

くっついて食べにくくなるので、

そ~っとそ~っと、慎重に食べていたのを

今でも覚えています。

パリジャンは、ジャガイモグラタン♪

パンとグラタンが両方

ちょうどなくなるように

一生懸命考えながら

食べていました( *´艸`)

 

おじいちゃんは、あまりおしゃべりをしない人でしたが

私たちが、食べている姿を見て

「いっつも、それ頼むな~」とニコニコしていました。

 

私も弟も、このメニューが大好きだったのですが

私たちが住んでいたところには

この喫茶店がなかったので

おじいちゃんの家に行くことになると

「パリジャン食べられるかな~♪」なんて

楽しみにしていました( *´艸`)

 

大人になった今は、アイスココアではなく

おじいちゃんと同じように珈琲を飲むようになりましたが

この喫茶店に行くと、今でもパリジャンを

注文してしまいます(*^_^*)

 

「一緒に行くか?」の声はもう聴けないけれど

思い出の味とともに、おじいちゃんのことを

思い出すamedio  でした(*^-^*)

 


ヴァレンタイン前史

チョコレート

 

ちょっと早いですが、と言ってチョコレートらしきものを、いただいた。

 その夜、『チョコレートの世界史』(武田尚子著   中公新書)を、読んだ。19世紀前半に薬局を経営していたジョーゼフ・フライが、登場する。

〈…… ジョーゼフ・フライのアイデアは、搾油していないカカオマスに、ココアバターをさらに加えるというものだった。増量されたココアバターによって、より多くの砂糖を溶かし込むことが可能になり、苦味が軽減した。よくかき混ぜて練り上げると、なめらかな舌ざわりで、甘くて風味のよい固形物になった。冷ますと、成型、型抜きも容易だった。このようにして湯や水に溶いて飲むのではなく、そのまま食べる「チョコレート」が一八四七年に誕生した。薬学に造詣が深く、専門的知識を持つ人物が、ココアを改良し、食べるチョコレートを作り出した。〉

もう、100年以上昔の話だ。

 


白菜のサラダ

鍋でクタクタになった白菜は格別ですが、

芯の部分をサラダにすると

しゃきしゃきして美味しい。


媛まどんな

「ゼリーみたいで、ペロリと食べられるよ」と

vigoに薦められて知った「媛まどんな」という名の みかん。

薄い皮をそーっと剥がして

現れた果実は本当にプリプリ。

お薦めです。

 


シュトーレンの賞味期限

シュトーレン

 

去年今年貫く棒の如きもの

というのは、 虚子の有名な句だけれど、なんというのか、今年はこの棒が、ずっとだらしなくのびているように感じられる。クリスマス、忘年会、大晦日、正月、冬休み…… といったものが、なんとなくつながって過ぎて、まだ、続いているような気がする。
そして、手元に残ったのは、DALLOYAU  で、12月半ばに買ったシュトーレンである。
この賞味期限は2019年1月26日とある。 それは、正月気分の賞味期限を示しているように思われる。

 


ワセダ 馬場下 年の暮

ワセダ  馬場下

ワセダ  馬場下

三朝庵

 

ワセダ  馬場下に、穴八幡宮や放生寺があり、年末そこにお参りする人も多い。そして、そのあとは、斜め向かいのそば屋「三朝庵」で、柚子の入ったそばを食べ、これで来る年も金銀融通だと、安心して帰途につくのである。

三朝庵が、店仕舞いしたことは、夏頃ブログに書いた。しかし、年に一度だけ、年末年始に訪れる人もいる。そして、いつものように店の前に立ち、貼り紙を見て「あれ」と、声をあげる。年の暮、この四つ角にも、そんな人生劇場があった。

 


パッションフルーツの由来

小笠原の植物  フィールドガイド

 

『小笠原の植物 フィールドガイド Ⅲ』が、発売になった。
このシリーズのⅠが発売になったのは、2002年。Ⅱの発売が、2008年。
小笠原野生生物研究会の安井隆弥さんが、いつものように 飄々と、来社された。そして、「 今回は、道端や村落など、ごく身近なところに見られる植物をたくさん取り上げているので、きっと地元の方や観光客の方にも、喜んでもらえますよ」と言った。
この本の31ページを開くと、おなじみパッションフルーツが、登場。こんなふうに 解説。 〈  …… 西洋人は、この花の形が多数の花糸に囲まれた十字架と見て、受難 ( Passion )の花と見做した。日本ではその形が時計に似ているので時計草とした。……〉
こんな、へえー、という知識が たのしい。


………
『小笠原の植物  フィールドガイド Ⅲ 』 (小笠原野生生物研究会  著)。96ページ。定価(本体1000円 + 税〕。小社刊。好評発売中。

 


ニュージーランド(オークランド)の旅

ニュージーランド(オークランド)

「ニュージーランドの白ワインが好き」そんな話をしていたところ、では実際行ってみようという事になり、今回はひとまずオークランドへ。

振り返ってみると歩く・食べる・飲む・歩く・食べる・飲むの旅だった。

オークランドの街は凝縮されているような感じで、徒歩でだいたいは行けるような金沢に似たような街だなという印象だった。ただ、それ故にかなり歩いた。
そして、ワイヘキ島のワイナリー巡り、ランギトト島ではトラッキングにも挑戦。
通常1日平均1,500歩の自分が、なんと、旅の間は平均20,000歩と10倍以上の距離を歩く事に。

食べ物は知人にあまり期待しない方が良いとは言われていたものの、できるだけ食材そのものに多少味付けしたものを選ぶと良いとの助言のおかげでかなり満足できた。
ニュージーランドの季節は日本の真逆、初夏。
特に、栄養価の高い春の牧草だけを食べて育った羊の肉とシドニーロックオイスター、グリーン・マッスルは旬の季節。
飽きもせずほぼ、毎日食べていた。

そして、旅の目的である白ワインはいろいろ試す事ができたが、まだまだ知らないワインが沢山あり、当然の事ながら全部を飲んでみる事は叶わないのだけど、少し心残りがないと言ったら嘘になる…
次回は北島のマールボロ地方にも足を運んで試してみたい。

 


ライスカレーの愛嬌

MAJI  CURRY  神田神保町店

MAJI  CURRY  神田神保町店

MAJI  CURRY  神田神保町店

『神田カレーグランプリ 2018』が終わって、優勝は「MAJI  CURRY  神田神保町店」。おめでとうございます。エチオピアやオードリーが、軒を連ねるところに、この春、登場した。ホームページを見ると「毎日、バターと小麦粉から作り始め、手間暇を惜しまない!  小麦粉は高温でじっくり混ぜ続け、粘りを押さえ、香り高く仕上げる!」とある。
ちょうど、『カレーライス!!大盛り』(杉田淳子編・ちくま文庫)を読んでいた。そのなかに「ライスカレー」(吉行淳之介)というエッセイがあり、吉行さん、こう書く。

〈このライスカレーの特徴のもう一つのものは、各家庭が、それぞれ「おいしいライスカレーの作り方」についての意見を持っていることである。たとえば、リンゴを一個オロシ金でおろして混ぜるとよい、などというたぐいである。そういうことを、それぞれ「わが家の秘伝」としてあたためていて嬉しそうなところが、ライスカレーの愛嬌のあるところである。…… 〉

お店の秘伝も、愛嬌です。