食べ物

桃かじり

福島の桃

子供のころ田舎で育ったせいか、いまだに果物をナイフで切って食べる食べ方になじめない。

田舎では果物はすべて丸かじり。

リンゴでも柿でも梨でもすべて丸かじり。

だいたい果物ナイフというものが家になかった。……( 東海林さだお 著  『おでんの丸かじり』 朝日新聞出版)

東海林さだおさんの “ 丸かじり シリーズ ” は、痛快、愉快、爽快、軽快である。いつ読んでも、楽しい。初めの文章に続き、〈 さあ、みんな、果物は丸かじりで食べよう。〉と、こんなふうに、アジテートするのである。味テート、かな。

桃 ……  。これはもう絶対丸かじり。とても丸かじりしづらいけど、最初の一口がたまりません。あー、たまりません。

ヤマニ建設から、たくさんの桃を送っていただいた。ありがとうございました。もちろん、丸かじりしましたよ。あー、たまりません。福島の桃は、とても、やさしく甘かった。

 


落合恵子さんとパンの耳

東中野

 

『東京新聞』夕刊に連載中の、落合恵子さんの「この道 ー  私を私にしたもの」を愛読している。その 23 回は「食パンの耳」というタイトルだった。7  歳のころ、母親とふたり、東中野のアパートで暮らしていた。アパートの二階の住人が、「集金」と称して、お金を集めておやつを買うことがある。その日、落合さんは、パンの耳のたくさん入った袋を抱えて買い物から帰る。

……  盛大に油のはねる音に続いて、お砂糖をまぶした食パンの耳が大きなお皿に盛られた。南天の実の模様がある大きな皿は、母が郷里から持ってきたものだったはずだ。
「さ、食べよ」
おねえさんたちの、赤く長い爪が次々に伸びて食パンの耳をつまんでいった。 ……

パンの耳、赤く塗った長い爪、と小道具が揃うと、なにかそこに、一つの雰囲気が浮かんでくる。……ところで、昔の落合さんは、原稿用紙のマス目いっぱいに、黒いインクで大きな字を書いた。そして、ひっきりなしに、タバコを吸った。いまはもう、タバコは吸わないし、原稿もパソコンですよ、と教えてくれたひとがいる。あの、黒インクとタバコは、若さだったのか。懐かしい。

 


ずぼらちゃんのトマトの湯剥き?!

トマトが美味しい夏

 

さっぱりした素麺や

スタミナいっぱいのカレー

サラダとしてそのまま

などなど

使い道もたくさんあるトマト!

 

トマトの皮の湯剥きの方法も

レンジを使ったり、やかんのお湯を

直接かけたり

いろいろな方法がありますが

ずぼらな私がおすすめするのは

お湯を使わない湯剥き

 

 

tomato

まず大胆に菜箸を刺します!

tomato

さらに、大胆にコンロの火に直接当てます(数秒)

tomato

プチプチ皮のはじける音がしてくるので一周させたらできあがり

tomato

切れ目からつるりと剥けました!!

 

 

最初は半信半疑で試したこの方法

今では、すっかりお気に入り。

お湯を用意しなくても

すぐにつるりん♪といくので

ずぼらなamedioには

ピッタリなのでした♪

 

皆様も是非お試しあれ♪

!(^^)!


耳ざわり

パンの耳

 

『食道楽』(上下巻・岩波文庫)を読んだ。作家でありジャーナリストの村井弦斎の作。和と洋、600種以上の料理をネタに、明治36年、1年間『報知新聞』に連載して大好評。後に続編も書いた。上流階級の台所からのぞいた世相、風俗+実用が見てとれて、面白い。その『食道楽』に、「パン料理五十種」という付録がある。わが国でも、中流以上の人は朝食をパンと牛乳ですます人か多い、と前書きにあり、いろいろなパン料理を紹介しているが、なかに「玉子のサンドイッチ」がある。

—– 先ず湯煮た玉子を裏漉しに致します。
それへバターと塩胡椒と唐辛子の粉があれば少し加えてよく煉り混ぜて薄く切ったパンへ思い切って厚く一面に塗ります。その上からまたパン一枚をピタリと合せて縁の硬い処を切捨てて中も四つ位に切ります。味もなかなか結構なものです。 —–

パンの耳は、もうこのころから、切捨てられていたのだ。耳ざわり、だったのだろうか。

 


耳を揃える

耳を揃える

 

パンの耳が、こんなに嫌われ者になったのは、イギリスのサンドイッチ伯爵のせいですよ、というひとがいる。伯爵は、大のトランプ好き。ゲームを中断しないで、食事ができるようにとパンに肉をはさんで食べたのが、サンドイッチの始まりで、1760年代である、というのは、有名な話。いや、それ以前に、ローマにもあったともいう。

さてその、口にいれたときの触感や味の違いを避け、断面の美しさを楽しませ、食べたとき、すぐにはさんだ具に到達できるように ……  そんなことからパンの耳を切り落とすようになった、という説がある。そういえば、伊丹十三さんの『女たちよ!』の「ハリーズ・バーにて」という章に、こんな文章がある。

……  ハリーズ・バーのクラブ・ハウス・サンドウイッチには変った点が一つあった。パンが丸く切ってあったのである。サンドウイッチには隅のところに、おかずがはいっていない三角のスペースができるものだが、丸くすればこういう不快は避けられる。着想というべきであろう。……

耳を揃える、とはこのことか。

 


みかん氷

梅雨に入ったと思ったら、雨が降らなくなり

梅雨の宣言を撤回するとかしないとか

話題になっていた6月前半。

 

あまりに良いお天気なので、

久しぶりに野球を見に行ってきました!!

 

野球

我が家が応援しているのは

横浜DeNAベイスターズ♪

 

毎年、最下位で有名なチームですが

今年は3~5位を行ったり来たり。

結構、頑張っているのです!

 

交流戦ということでこの日は

オリックスとの試合。

 

暑いくらいの日差しの中、試合が始まりました。

デイゲームなので14:00スタート。

 

初回から乱打戦で、息をのむ展開!!

応援にも熱が入ります!!

野球

 

その熱をちょうどよく冷ましてくれるのが

浜スタ名物「みかん氷」

みかん氷

かき氷の上にたっぷりのみかん!

シロップが甘すぎないので、

さっぱりと最後までいただけます!!

 

浜スタ以外で見たことないのですが

どこかにあったりするのかなぁ?!

野球も楽しみですが、暑い時期の試合では

このみかん氷が楽しみのひとつでもあります♪

 

この日の試合は9-8で負けてしまいましたが

試合時間はなんと4時間!!

最後の最後までお互いのチームが

諦めずに戦う姿…かっこよかったです!

 

乱打戦だったので、代打も多く

いろいろな選手も見られて大満足!!

そして、もちろんみかん氷にも大満足な

amedioでした♪

 


トルストイとパンの耳

トルストイ

 

土曜日の午後、ラジオを聞いていたら「食パンのまわりの部分は、耳というけれど、両端のところは、なんというんでしょうかね」という話が聞こえてきた。放送では、すぐにリスナーからの反応があり「あれは、ヘタとか表皮とか呼んでいます」というパン屋さんらしい人の答えが紹介された。「ヘタの横好き」というヘタな洒落が、私の頭に浮かんですぐに消えた。

 

それにしても「パンの耳」なんて、いつごろからいわれていたのだろう。昭和13年1月15日発行の『大トルストイ全集』12巻 (原久一郎訳・中央公論社)に、「悪魔の子分がパンの耳に対するヘマの償いをした話」という短編がある。それはこんな文章で始まっている。

 

—- ある貧乏な百姓が、ある朝早く、朝飯も食べずに、パンの耳を一片れ弁当に持って、野良へ耕作に出かけて行った。(本文は旧字旧カナです)—- これは、ロシアの民話に題材をとったもので、悪魔の子分が、そのパンの耳を盗むことから、酒の害へと話は及ぶのである。それはともかく、昭和13 年(1938)には、こんなふうに、普通に使われていたのだ。さて、パンの耳はロシア語で、フレープノイ=カローチキだと聞いた。これも、耳学問。

 

醤油麹はすごい。

たまな食堂さんが開催してるたべごと教室の講座「醤油麹ことはじめ」に参加しました。

教えてくれたのは味上桐葉先生。醤油麹は、うまみ、甘み、塩味、香り、栄養がバランスよく整っている。100種類くらいの酵素が含まれている。うまみ成分であるグルタミン酸含有量が塩麹より10倍以上多い。などなど醤油麹はどうやらすごいようです。

 

醤油と麹をまぜあわせる

 

作り方はいたって簡単で、米麹に醤油を加えてまぜるだけ。なのですが、よりおいしく作るために、先生は麹とのふれあいを取り入れていました。麹が活発に活動する温度がだいたい30℃くらいなので、米麹を手でほぐしながら温めてあげるのが良いそうです。不思議なことにもんであげるとしっとりしてきます。そして、醤油を入れたあとも手で混ぜ合わせます。今度は少しねっとりした感じになりました。あとは発酵を待つのみ。自分の手にいる菌のかねあいで、ひとそれぞれ味は微妙に違うようです。出来上がりが楽しみです。

 

醤油麹

 

たまな食堂さんでは、このような食に関する講座を開催しています。「はじめよう、野菜の声をきく無計画料理」「たまなの台所から生まれる四季の薬膳」「玄米ごはんからはじめる基本のたべごと」など、気になる講座がたくさんあります。ご興味のあるかたはたべごと教室をご覧ください。

 


東北旅 ー 番外編 ー

気仙沼のツアーが終わり、一ノ関にて一泊。

夜ご飯は地元のものが食べたいなぁと調べてみると

一ノ関では一口餅が有名とのこと。

 

一関・平泉の方々はお餅をよく食べるそうで、バリエーションも豊富♪

 

この日の夜、お邪魔した「三彩館ふじせい」では

8種類の味のお餅と、お雑煮がセットになった「ひと口もち膳」をいただきました。

ひとくちもち

上段右から…納豆もち/あんこもち/しょうがもち

中段右から…くるみもち/お口直しの大根おろし/ごまもち

下段右から…じゅうねもち/ずんだもち/えびもち

右のお椀がお雑煮です♪

 

どれから食べるか迷ってしまうほど、かわいらしいサイズと色彩♪

 

わたしのお気に入りはじゅうねもちとお雑煮でした♪

じゅうねとは、エゴマの実でお砂糖が入っているので

ほんのり甘く、とても香ばしい味がします。

また、お雑煮は、なんといっても出汁がおいしい!

根菜もたっぷりでした!

 

翌日は、雨の予報でしたがぎりぎりのくもり空。

一か八かで「猊鼻渓」の川下りへ行きました。

 

川下りといってもここは川の流れが穏やかなので、

一往復してくるという珍しい舟下りです。

 

風が強く一度乗船したけれども、「降りてください」と言われ

もうだめかなぁと思いましたが、奇跡的に風がおさまり出発!!

舟下り

途中には「運玉投げ」といい、対岸の岩の隙間に

文字が書かれた運玉を投げ、穴に入れば願いが叶うという

運試しも♪

運玉

 

運玉

 

私は…コントロールが悪く2メートルほどでポチャン…

うそうそ~(涙)と嘆いていると

旦那さんが「えい!」と2つも入れていました!

ただ、一生懸命投げすぎて、どの文字が穴に入ったのか

わからず…(笑)

でも、きっと幸運が訪れることでしょう♪

 

船から降りた後

すぐ近くにあった食堂でお昼ご飯をいただいていると…

お店のおばあちゃんが、そーっとお菓子や

山菜をテーブルに置いて去っていくのでした♪

優しいおばあちゃん♪

鮎も美味しかったですよ♪

お菓子

鮎

 

その後、近くの鍾乳洞へお散歩。

幽玄洞

もともとお化け屋敷とか

暗いところが苦手なamedioは

入口の自動ドアで「怖いよぉ!」を

連呼しつつ、中を進みました。

 

鍾乳洞

しばらくすると、かなり慣れてきて

写真を撮る余裕も♪

地底湖

写真だとわかりにくいのですが

地底湖はとても水が澄んでいて

きれいでした(^_-)

 

1泊2日

いっぱい考えさせられて

いっぱい美味しいものもいただいて

いっぱい楽しい思い出もできました。

 

今度また東北に来た時に

もっともっと東北の方の笑顔が

増えていますように!と

心から願うamedioでした♪

 

 


気仙沼復興応援号 その4 –唐桑番屋~岩井崎「竜の松」-

バスは、お昼ご飯の唐桑番屋へ。

入口では地元の方々が歓迎の歌を歌ってくれました。

漁師さん

力強い歌声と温かいおもてなしに感動!

 

この牡蠣小屋は、学生さんも加わったボランティアの力で

オープンできたとのことでした。

(オープンまでの道のりの動画を見つけました。

牡蠣小屋では、もう、牡蠣の準備をしてくださっており

着いてすぐにおいしそうな香りと湯気が!!

 

ほたて

鉄板の上には、蒸し焼きになった牡蠣と

ホタテが山のようにありました!!

こんなに大きな牡蠣は初めて!!!

牡蠣

殻の開け方がわからず悪戦苦闘!!

ガチャガチャとヘラを使っていると

地元の方が丁寧に教えて下さり…

リズムをつかむと

今度は殻から外すのが楽しくて夢中♪

牡蠣

今まで生きてきた中で、こんなに牡蠣をたくさん食べたのも初めてでした。

プリプリでジューシー♪幸せな時間です♪

 

食後は、牡蠣の養殖場が見えるデッキへ。

デッキからの景色

地震のあと、津波によって養殖のいかだは壊滅し

海には火事から流された漂流物が流れ込んだそうです。

自然の回復力はすごいものがあり、今、現在では

すごい透明度!水が透き通っていてきれいな海となっていました!

養殖施設の復旧も少しずつ進んでいるそうです。

 

おなかがいっぱいになったところでまたバスに乗り、

BRT(バス高速輸送システム)専用道を

車窓から見学しながら

今度は、岩井崎「竜の松」へと向かいます。

陸中海岸国立公園の最南端にある岩井崎。

ちょうど日も傾いて海がキラキラまぶしく光っていました。

岩井崎には「第9代横綱 秀ノ山雷五郎」の銅像が!

横綱

この銅像、大津波にも耐えて「津波にも“残った”“残った”」として

被災した方々に勇気を与えているとのことでした。

 

そして、そのすぐ近くに、龍の形をした松があります。

津波によって幹や枝などに被害を受けながらも

一部が残りしっかりとした龍に見えます。

日が奥から差し込み、パワーを感じる迫力がありました。

龍

気仙沼復興応援号はここまで。

最後には、力みなぎる龍と横綱に出会い

地元の方からもたくさんパワーをもらいました。

 

今、一番してほしいことは

東北に遊びに来て楽しんでほしい

そしてお土産を買ったり

地元の美味しいものを食べたり

たくさんしてほしい

それが復興につながる!と

どこへ行ってもみな口をそろえておっしゃいます。

 

絶対にまた東北へくるぞ!!と心に決めた

amedioでした♪

次回は、東北の旅【番外編】をお届けします♪