映画

早起きは三文の得!

昨年の秋におうかがいした「おいしい週末ライオン市」。食材、雑貨、植物、食堂・・・どれも魅力的なshopばかりが浅草の昭和初期築のライオンビルに集い、充実のイベントだった。主宰者の柴山ミカさんは、編集ライター兼プランニングディレクター。生来の食いしん坊と朝市めぐり好きが高じて、とうとう自分で食の市を企画運営するようになったという、素晴らしい行動力の持ち主なのだ。柴山さんの口から聞く市の話は、たとえとても小さな市でもなんだか面白そうに思えて、行ってみたくなる。この伝染力、逃すまじ! ぜひ市の魅力を伝えて欲しいとおねがいした。

 

その柴山さんから「朝市、一緒にいってみますか?」というお誘いがあり「行きます行きます」と二つ返事で、前から気になりつつ今回が初訪問という朝市に同行させてもらう。この日は、とある神社の朝市。土曜の朝九時。海辺の街に降り立てば、潮の香りが漂う。日差しがまぶしい。いつもの休日ならまだまだ寝ている時間のはずで、のっけから非日常な感じ。市には、採れたての野菜や海草、美味しい珈琲やさん、ドーナツやスコーン(あっというまに売り切れて食べそびれた)、手ぬぐいや雑貨が並び、青空の下、ついついお店の人とも会話は弾み、財布の紐も緩み、買い物袋はどんどん膨らむ・・・柴山さんは、さすが朝市の達人で、いつのまにか周辺の新たな市情報を仕入れたりしている。

 

お店の方からいろいろな話を引き出す柴山さん

 

 

たっぷり市巡りを堪能しても、まだ正午。そろそろお腹が空いてきた。「映画の観られるすごくいいカフェがあるんです。前に行った時は、映画に出てきたメニューを食べられて、野菜がすごく美味しくて・・・」と案内してもらったのは、 CINEMA AMIGO さん。静かな住宅街に、ガラス張りの木造りの建物が見えてきた。

 

CINEMA AMIGO外観。ワクワクさせる風情

ランチタイムはスクリーンは下りていないのだが、大きなスピーカーがあったり、いろんな形の椅子や机が全部、前方を向いているので、確かに映画館らしい。アンティークなムードの中に、赤い壁の喫煙室があったりして洒落ている。ランチを待つ間店内を探索しながら、ふと顔を上げると、キッチンカウンターに見覚えのあるスパイラルパーマの人が・・・なんと、3~4年前に定期的にお仕事をご一緒していたフードコーディネーターの上樂由美子さんがいるではないか!!! 一瞬目が合い、お互いしばらく絶句の後、「えーっ!!どうしてここに!?」と同時に叫ぶ。聞けば、2年ほど前に逗子に移住されたのだそう。こちらのシェフは日によって替わるのだが、たまたまこの日のデイリィシェフが上樂さんだった。すごい偶然! 呼ばれた! という感じ。

 

キッチンの中の上樂さん。変わらない頭部のシルエット

 

そういえば当時から都会に住みながら週末だけ田んぼを借りて農業をされていたり、アフリカで観た皆既日食の話をしてくれたり、ナチュラルでファンキーで素敵な人だったけれど、一層その雰囲気に磨きがかかって、すっかり逗子の住人になっていた。いまは広告の仕事を少しずつ減らし、レシピ提案、ケータリングやお料理教室にシフトしているんだそう。とても自然な流れだと思う。彼女のつくるご飯は、見た目が美しいだけじゃなくて心から満足のゆく味わいだ。

バンズもお肉もしっかり真面目。ポテトは甘く、ピクルスのひとつひとつまで、絶品

地野菜のサラダ、デリ3種、蕪とセロリのポタージュ、キッシュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画のラインナップも、小粒ながらもキラリと光る良質の作品や、これは観ておいて! というこだわりが伝わってくるよう。映画だけじゃなく、上樂さんを含む「AMIGO KITCHEN」というフードクリエイター集団が交替でシェフを務め、映画に合わせたメニューを出したり、ライブイベントなど、ここはいろいろな人が集まってくる逗子の“情報発信基地”なのだ。プロデュースしているのは館長の長島源さん。すらりと長身で、穏やかな感じの方。スタッフの女性も、ジュリーアンドリュースみたいなワンピースを着ていて、スタッフ皆さんの雰囲気ごと、空間ぜんぶが映画みたい。ゆるゆると過したい休日にはぴったりの場所です。日田リベルテさんでも感じたけれど、大好きなミニシアターが次々に姿を消すのがさみしい昨今、地元愛に満ち、新しい文化を生み出すこんな映画館が、もっともっと増えてほしいなあと心から思う。

 

そろそろ帰ろうかと時計をみるとまだ14時過ぎ。これから帰ってもまだ一日はたっぷり残っている。なんて有意義な一日の過ごし方だろう。嬉しい再会もあり。早起きの甲斐がありました。朝市巡り、ハマりそう。そんな市の魅力をたっぷり教えてくれる、柴山ミカさんのコラムは、来月スタートです。どうぞお楽しみに。

 


赤い靴

 

 

赤い靴をはくと元気がでる。
足が軽くなって、どこまででも歩いていけそう。
赤いパンツをはくと風邪をひかないというウワサもあった。
赤は細胞をうわーっと活性化させる色なのだろう。

 

映画『赤い靴』(1948年・英/監督:マイケルパウエル)は
それこそ全身の細胞がウワウワいうほど大大好きな映画で
バレエやダンスの映画はたくさん観ているけれど
いまだこれより凄いと思う作品に出会ったことはない。

 

というわけで、今日も元気に赤い靴をはいて歩きます。

 

 

 

 


会いに行ける野菜 ~映画「よみがえりのレシピ」~

 

大量生産・大量消費の勢いに追いやられ、絶滅寸前の在来作物がこの映画の主役。 その命を繋ぎ、畳何畳分かの庭の片隅で自分たちの食べる分だけをひっそりと大切に育ててきた人々。 昔ながらの味にこだわり、その種を求めた地元の漬物屋さん。 その農法から食文化の保存と継承の研究活動を10年来続けている山形大学の江頭宏昌准教授。 生産者を訪ね歩き、野へ山へ入っては生えている芽でも根っこでもなんでもかじってしまう探究心の塊みたいな山形イタリアン「アル・ケッチャーノ」の奥田正行シェフ・・・誰が欠けても成立しない、山形在来作物の「よみがえり」の物語だ。

 

在来作物は、種選びからして熟練の技が必要で、育てるのにも大変に手間も時間もかかる。けれども風土に根ざし自然を大切にしながら、その土地の旨みを吸い込んできた地域の宝なのだ。  「風」を感じるような野菜――風土、そして風格のある、風流という言葉にも通じるような野菜――をつくりたいという、とある生産者の言葉が印象的だった。 子どもたちの瑞々しい感性にこそ、その「本物」さ加減が伝わるのか、見慣れない形状の野菜に臆することもなく、歓声をあげ、笑い声をあげながら種を植えたり調理実習をしたり。 大人だって、生産者に「これが、俺のカブ!?」と言わしめる、奥田シェフの魔法がかかった野菜のフルコース試食会! そんな課外授業なら、いますぐ新幹線に乗って受けに行きたくなる。

 

実際、わたしは芋煮会で伝承野菜を食べたのでわかる。 甚五右エ門芋は神々しい白い光を放って優しく上品な味のする、柔らかくて上品な里芋だった。勘次郎胡瓜は皮の硬さを全く感じず、水分をたっぷり含んだ爽やかな触感で、キュウリ嫌いのvigoも抵抗なく食べられた。 いずれも近所の大手スーパーでは決して手に入らない味わい。 その主催者の佐藤春樹さんもお祖父様と共に当然だが出演されていたので、心の中で「おぉ。出てる~」と騒いでしまった。 ほんわかした雰囲気はお会いしたときそのままだったが、あのときには見えなかった表情、育てるのも売るのも大変な在来作物を引き継いでいくことへの不安や相当な覚悟があったのだと知った。 また、焼き畑でのカブづくりのシーンでは木の勉強会で教わったばかりの植林作業を、映像とはいえ目の当たりにしてこういうことかと腑に落ちた。

 

渡辺智史監督は、「消費者が幅広い知識を求めて食を楽しめば、生産者も刺激を受けて農業が喜びに満ちたものになる」と言う。その気になれば「アル・ケッチャーノ」にも行けるし、佐藤さんの甚五右エ門芋だって芋煮会に行けば食べられる。でも探してみれば身近にも、それぞれの地域の宝を育てる人、その素材を生かしたお店を開く人、それらをマルシェやイベントを通じて広める人たちがいる。 「チルチンびと広場」もそういう方たちに次々と参加してもらっている。まだまだ数は少ないけれど、そんな幸運な出会いのひとつのきっかけになれたら嬉しい。

 

風土と命、生産者と消費者、みんな繋がっている。 何を食べるのか? を強く突きつけられるのではなく、自然にこんな食べ物を選びたいと思えるような、優しくて美しい映画です。 「よみがえりのレシピ」は、10月20日(土)から渋谷ユーロスペース、その後全国順次公開だそう。 たくさんの人に届きますように。

公式サイト http://y-recipe.net/

 


WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN

 

映画館で公開中の映画を見逃してしまうことが多い。見逃してしまっても、すぐにレンタルDVDが出るので、ちょっとした安心感があるせいかもしれない。私が最後に映画館に行ったのは、『モールス』http://morse-movie.com/もう1年前。

amedioは近いうちに、『クレイジーホース・パリ』http://crazyhorse-movie.jp/を観に行く予定だそう。

公開中の『少年は残酷な弓を射る』http://shonen-yumi.com/は英国女性作家文学賞の最高峰、オレンジ賞受賞作品をリン・ラムジーが映画化。久しぶりに、これは映画館に観に行きたいと思っている。

 


前を向いて歩こう!

2011年

日本には、忘れられない悲しい出来事がありました。

 

でも、私たちはみんな

 

前を向いて歩いて行く。

 

たくさんの人が亡くなったあの日に

 

生まれた命もたくさんある。

 

このCMに…

 

じーんと涙があふれました。

 

そして、希望を持ち

 

前に進むことが

 

私たちがしなくてはいけないことだと…

 

悲しみを抱きながらも

 

前に進むことが

 

私たちがしなくてはいけないことだと…

 

強く思わせてくれたCMでした

 

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もうすぐ2012年

また新しい1年が始まります。

素敵なことであふれた1年になりますように

 

 

amedio☆彡

 


森の木琴

森の木琴というCM

大震災により1日しか流れず

幻のCMと呼ばれているそのCMは

まさに作品…。

 

是非メイキングと合わせてみてみてください。

 

きっと癒されるはず

 

そして、静かに感動できます。

 

 

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amedio(^_^)


薔薇とサムライ

ゲキ×シネとは、映画館のスクリーンで演劇の映像を楽しめるエンターテインメントです☆


舞台は好きなんだけれど、チケットがなかなか取れない。

時間の都合が合わない。


そんな方は必見です☆


今回は、ずっと見たいと思っていた「薔薇とサムライ」を

舞浜のイクスピアリで観てきました!!


感想を一言でいうならば…

天海祐希の女海賊がすごく似合うし、かっこよすぎる!!

美しい女海賊の役にピッタリで、本当に目を奪われてしまいました。

 


もともと舞台を見に行くのが好きなのですが、正直値段が高いのと、

人気がある公演はすぐに売り切れてしまってチケットが手に入らないこともあり、

今回は初のゲキ×シネ☆


もちろん、実際の舞台のほうが、その場の空気を感じられるし、

舞台の奥行や、演技の迫力も伝わってくるのですが…

ゲキ×シネの音響はとても良く、撮影の仕方も本当にうまい!!

映画と舞台の良いとこどりでした♪


薔薇とサムライ公式HP

 

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劇団新幹線!今後も期待です!

amedio (^_^)


好きではないけど、嫌いではない監督

ジャン リュック ゴダール「フォーエヴァー・モーツアルト」。taketkoの旦那さんにDVDを頂いたのを思い出して観てみる。

一番最初に観たのが岡山・広島から帰った日でなんだか良くわからないなと思って途中で眠ってしまい、多分疲れていたのだろうと自分では納得していたのに、改めて観てみてもやはりわからなかった笑。

意味は分からずとも映画の断片断片で絵のように記憶に残っているのが不思議である。

1年前くらいに「ワン プラス ワン」を観たが、私は忘れやすい方にも関わらず、未だに海辺の赤と黄色の靴を履いてる人が走り回っている場面と「フッ!フッー!」と言う掛け声は覚えている。

どういう形にしろ人に印象を与えるという才能はそれはそれですばらしい事だ と思う。

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パイレーツ・オブ・カリビアン

パイレーツ・オブ・カリビアン–生命の泉–

いよいよ明日ロードショーである。

 

先日購入した宝探しのおもちゃ

トレジャー・オブザ・パイレーツ

 

砂でできたトレジャーボックスを付属のへらでガリガリ削る。

思ったよりも意外と時間がかかる。

 

クリスタル

ターコイズブルーストーン

 

そして一番欲しかったSWORD of TRITON

トリトンの剣

 

昔から海賊に憧れていて、「カリブの海賊」には必ず乗っていた。

レアアイテムである剣を発掘するあたり自分は海賊に違いないと思っている。

a-van


pina bauch

pina baushの死去により、一時中断されていた、ヴィム・ヴェンダースと故ピナ・バウシュとのコラボレーションによる、3Dドキュメンタリー映画「Pina」。

そう言えばもうそろそろかなと思い、調べてみるとフランス、スイス、イギリスで公開中の様です。日本でもギャガが2011年度のラインアップを発表したようですし、もうすぐ公開ですかね。楽しみです。

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公式サイト:http://www.pina-film.de/en/