その他

日本の美に気づく

 

「風の旅人」という雑誌の編集長のブログ、7月30日の「物事が変わる節目」にちょっと感動してしまった。この中に「現在の日本に覆い被さっている西欧の形式だけを借りたようなシステムが、日本人本来の良さに蓋をしてしまう結果になっているのではないか」という記述があった。ここ、チルチンびと広場の「古道具屋の西洋見聞録」でも、著者の塩見さんは日本人と西洋人のメンタリティや習慣が違うのに、外見だけとりいれることに疑問を感じている。岡倉天心は100年も前に「諸君は心の落ちつきを失ってまで膨張発展を遂げた。われわれは侵略に対しては弱い調和を創造した。諸君は信じることができますか、東洋はある点で西洋にまさっているということを!」と言っている。

昨年、夏の終わりに京都旅行をした際、聴竹居を訪ねた。モダンな中にも日本的情緒をたっぷり残した外観。室内に流れる静謐で凛とした空気。単なるシンプルとも違う、飾り立てるのとも違う、細やかな視点での「美しい無駄」がところどころに散りばめられている。暮らしやすさを工夫した設計には発見がたくさんあって面白い。ことさらに「和」と「モダン」をうまくコラボレーションしました!みたいなアピールがなく無理のない美しさを追い求めていったらここにたどり着いたという自然体。折り目正しく誇り高い中にも、謙虚さも可愛らしさもあって・・・日本人が本来持っているはずの美意識が確認できるような、効率化を追い求めて忘れてきたものを立ち止まって思い出させてくれるような、静かで美しい場所だった。

 

本日発売の68号「チルチンびと  花の庭、花のしつらえ」の特集「響きあう花と“聴竹居”」では、むやみな西洋の模倣を滑稽と感じ、現代を生きる日本人の理想の住まいを作ろうとした建築家・藤井厚二が、今の日本に語りかけるものとはなにか、をこちらの保存活用の第一人者である松隈章氏が解説しています。花とともに撮った「聴竹居」の美しい佇まいが印象的。ぜひご覧いただきたい、素敵なページになっています。

 

 

 

 

 


森の木琴

森の木琴というCM

大震災により1日しか流れず

幻のCMと呼ばれているそのCMは

まさに作品…。

 

是非メイキングと合わせてみてみてください。

 

きっと癒されるはず

 

そして、静かに感動できます。

 

 

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amedio(^_^)


カーブドッチワイナリー

カーブドッチとは、新潟にあるワイナリーである。
http://www.docci.com/

実は数年前から、

こちらで育てているぶどうの苗木のオーナーである。

 

オーナーになったきっかけは、

フリーペーパーに掲載されていた記事を読んだから。

vino-club

vino club menber's card

「日本で本物のワイン作りを」という志に共感し会員になった。

a-van

チルチンびと広場でもたくさんのお店をご紹介しています。
気に入ったお店があれば是非お店に足をお運びください。


続・ハチメイワク

アザミ

 花の盛り。ミツバチの集めてくる蜜は増える。産卵する。コドモも増える。巣箱のなかは、いっぱいになる。
「それやこれやで、巣わかれの準備を始めるんですね。そうして、ついには街に出かけてきたりするわけです。ですから、いっぱい貯まった蜜を取ってやるとか、管理をキチンとしてやれば、いいんですよ。ハチも管理する人の性格を反映しましてね、ふだんから、やさしくしてやると、絶対、刺しませんね。車の往来の激しいところのハチは、落ち着きがありませんしね」
 先代から、もう何十年も、養蜂業をつづけているという。 小さいころから、父親の手伝いで蜜を取っていたという。
 そうだ。ハチと話ができるというこの人に、騒動のとき、ハチはなんと言っていたか、きいてみよう。すると、「ハチは、自分たちの種族の繁栄のために、ああいう行動に出たんで、人間が大騒ぎするのはハチメイワクです、 と言っておりましたよ」と答えてくれた。 


ハチメイワク

ハチメイワク

 

「私は、ハチと話ができるんです」 と、その人は言った。養蜂家である。そういえば今年は、あまり聞かなかったけれど、ホラ、よく、何万匹のハチがドコドコに出現したとか、あるでしょう。養蜂家は、そういうときに、始末に出かけるのだ。
 「パトカーが、迎えにくるんです。パトカーに乗せられると、なにか、悪いことをしたみたいでカッコワルイけど、まあ、しょうがない。早く行ってやらないと、ハチがかわいそうですからね」
 さて、現場では、野次馬も報道陣も遠巻きにしている。でも、ミツバチはいじめなければ、刺さない。体にとまっても、あれは、ハネを休めているだけですから。ただ、いったん怒って刺すときは、決死の覚悟で刺しますからね。刺せば、自分はケンを置いて死ぬんですから。
 刺されてしまったら、血行を止めることです。刺された箇所をギューッとつまむ。そして、つまみながら、冷やすんです。こうして、体に毒を回らせないように、するのが、一番。 —- そんな話をしてくれた。      

< この項つづく > 


韓国旅行 雑貨&景福宮編

思いのほか、長編となった韓国旅行のブログも

今回で最終回となりました(^_^)

 

何度も言いますが、いつものツアーとは違って、

現地で友達にリクエストを組み込んでもらったり、自由な時間ばかりだったので

一味違った韓国を楽しめました♪

(ホテルではなく、古民家に泊まったのも良い経験でした。)

 

カフェの次に大好きな雑貨屋さんにも連れて行ってもらえて

そこでは、今、仕事中に大活躍している

パソコンの腕置きも買いました♪

 

最終日に行った、景福宮はとても広く、しっかりと見て回ったら数時間はかかります…。

今回、写真は載せていませんが、

中には、歴史博物館もあり、韓国の歴史についても学べます。

 

 

光化門(南門)は、門の前で、民族衣装を着た門番たちが

じーっと立っているのですが、一日に数回交代の儀式があり、

たまたま、少し見ることが出来ました。

友達の話によると、韓国の兵役中の男性の中で

選ばれた人がここで門番をしているそうです。

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美味しくて、楽しい韓国。みなさんも機会があれば是非♪

飛行機で2時間半です!

 

amedio(^O^)


広島・岡山行ってまいりました

自然をうまく利用したカフェ・レストラン、小さいながらもこだわりのある雑貨店・ギャラリー、地域で活躍されている方々にいろいろとお話させて頂きました。

今回のお店探索において、そういった方々のゆったりとしたエネルギーの大きさを改めて実感した次第です。

気になったアイテムの一部ですがいくつかご紹介します。こちらを購入したお店も近日中にチルチンびと広場に掲載される予定です。

最後になりましたが、3日間で約30件という強行スケジュールをなんとかこなせたのもご協力頂きました広島県の坂田工務店さん、岡山県の福富建設さん、タイルびとこと白石普さん、白石普さんのご両親である陶芸家白石齊さん、イコン画家白石孝子さんのおかげです。

どうもありがとうございました。


続・タネ袋の絵師 ~ 冷えた Suica ~

 

園芸店の店先に並ぶ、タネ袋の絵を描いてきた゛タネ袋の絵師゛の話のつづきである。

 

「好きじゃなければできない仕事ですよ」 
と、その人は言った。 
「ぼくは、葉脈の一つひとつを描くのが楽しみだった。もっと突っ込んで、もっとこまかく、というところへいくのが面白かった。水彩で描くのだけれど、緑を描くのには、苦労した。浅い緑、深い緑 — 緑は光によって、色が変わる。花はそう難しくないけど、野菜モノは、だから難しかった。ぼくの絵は、写真のようであって、写真でない。うるおいをつけくわえたかった。うるおいと写実 —絵と写真の両方のいいところを、表現したかった。そうだ。なつかしさも、つけくわえたかったんです」

そう、絵師は語った。

 

ガーデニングの盛んな季節。そんなとき、昔、タネの袋にも、
情熱を傾けた人がいたことを、書いておきたかった。

もうひとつ。前回、スイカ と Suicaを間違えた一件を書いた。
それにオヒレがつき、私が Suica を冷蔵庫で冷やした
という噂になっていた。まだ、そんなにボケちゃいませんよ、
ということも、書いておきたかった。

 


華ある花

 

自分の住む町に素敵なお花屋さんがあると、

それだけでうれしくなる。

4ひきのねこ みたいなお花屋さんがすぐそばにあったらいいな

毎日のぞいてしまうことだろう

 

 

 

 


67号「チルチンびと」に思う

一昨日発売の「チルチンびと」67号の特集は、「古びの美が宿る家」。

どの家の特集も、長く大切に受け継がれてきたものが醸し出す、

落ち着いた、心地よい雰囲気が伝わってくるような誌面になっています。

いいものを長く大切につかう。

そのほうが安くて新しいものをとっかえひっかえするよりも、

精神的な満足度はずっと高い。

経験してる人はみなさん そのことをよく知っていて、

さらなるいいものを発見したり、 直したり、使ったりする名人になっていく。

今回取材させていただいたATELIER n°18 TRAVAIL ジュウハチバン&古道具あらい

のご夫婦も、そんな達人たちでした。 身近なところでは、vigoも目利きなのです。

先日ちょっといいものだったんだけど、ここ数年敬遠しがちだった ブラウスの衿を、

vigoに言われるがまま断ち落としてみました。 そしたらあら不思議。

よれっとした衿がなくなるだけで すっきりシンプルに着られて、

生まれ変わったその姿に 再び愛着がわいてきました。

 

また、今号では境野米子さんの「じぶんらしく、コスメ」最終回となります。

今回は執筆が震災直後ということもあり、「放射線との付き合い方」 をテーマに、

あまりに多くの正誤混合の情報からいったいどれを 取捨選択していけばいいのか

を教えていただきました。

表面的なものではなく、化粧品の成分や、副作用のひとつひとつを ていねいに検証し、

健康や環境の問題として深く追求し、安全なレシピも添えてくださっていた

米子さんの人気連載でしたが、現在の日々の活動をブログで追っていると、

もっと 伝えるべき多くのことがあまりにありすぎるのだとわかります。

今日のエントリから「南相馬からの便り」

 

この震災をきっかけに、じわじわとあまりにもゆっくりだった 価値観の変化のスピードが

速まる気がします。 根本的な幸せや大切さの基準や、何を選択し、何を捨てるか。

それぞれの選択は個人によって違うと思うけれど、確実に。

そんなことについてもたくさん考えさせられた、67号でした。