
1月18日、神田の學士会館で、「大野正博さんの出版を祝う会」 がひらかれた。
この本の中で、夫人のめぐみさんは、大野さんの衣装哲学について、こう書いている。
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建築以外のことは何度言っても頭に染み込まず通り過ぎていくだけだね、とは家族の共通の見解だ。身につける物には頓着ないのに、若い頃から黒のタートルネックが作業着と思い込んでいたふしがあり、派手な物は一切身につけず模様は問題外。
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この日。大野さんのネクタイ姿を初めてみた。「あれ、タートルネックではありませんね」というと、「まさかあ」と笑った。式が始まり、大野さんは「こういう高い晴れがましいところにのぼったのは、43年ぶりです。その43年前というのは、結婚式でした」とあいさつをした。ついで、大野さんのご一家が、紹介された。こうして、明るく楽しい会はつづいた。
2017/01/19 morimori, イベント, 建築, 書籍
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部屋の隅に紙袋があった。その中から、シュトレーンがでてきた。昨年12月の初めに買ったことを、忘れていた。
クリスマスも、大晦日も、正月も、ふりかえればすぐそこなのに、帰れない。キタサンブラックの負けた有馬記念。SMAPのいない『紅白』。高橋真梨子が怒ったの、怒らないの。暖かかった東京の正月。北の大雪。
シュトレーンを、少しずつ食べながら、クリスマスを待つのだと聞いたことがある。この、ひと月を少しずつ思い出しながら、シュトレーンを食べた。
2017/01/18 morimori, 食べ物
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やっぱり、凧名人は、そこにいた。杉並区・桃井はらっぱ手作り凧あげ大会。1月15日午後。快晴。
名人・大野研介さんによると、ここの広場は、まわりに高層住宅があるので、風が乱れてむつかしい。しかし、今日はいつもにくらべるとその風が落ちついているようだ、という診断。参加者は100人を超え、それぞれ、手に凧。
名人は、よくデザイナーたちが、作品を入れて運ぶために使う、大ぶりのケースを持参。その中に 10個ほどの凧が入っているという。凧と一緒にいるのが、好きなのだ。大会が始まると 、自分の凧をあげるより、糸が絡まりそうな人に注意したり、ぶつかりそうな人に声をかけたり、参加者の世話で忙しい。寒波が押し寄せているとかで、底冷えがしたが、名人のまわりには春が来ているようだった。
(大野研介凧名人の作品集はコチラから、ごらんいただけます)
2017/01/16 morimori, イベント
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「沙翁復興 − 逍遥からNINAGAWAまで」(1月29日まで)と「落語とメディア」(1月18日まで)という2本立ての 企画展へ行った。早稲田大学演劇博物館。入場無料。
シェイクスピアは、没後400年である、という。シェイクスピアの劇世界がいかにして日本に受け入れられて来たか。書籍あり、朗読の音声あり、舞台衣装あり。
もう1つ。落語は、寄席、レコード、ラジオ、CDなどとふれあいながら、芸はどう変遷したか、を見せて聞かせてくれる。昔の寄席を再現した部屋もあり、そこに入ったとき、テレビの『笑点』を思い出した。
廊下を歩いても、二階へ上がる階段を歩いても、ギィギィミシミシと、板のきしむ音がする。こういう音を久しぶりに聞いた。懐かしかった。
2017/01/13 morimori, イベント, 書籍
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水道橋駅から東京ドームの反対側に出て、三崎神社へ行く。この神社の招き猫の描かれた「お守り」は人気があり、頼まれて、いただきにきた。
お参りをすませ、神保町方面に向かって歩くと、なにか違う。昼どきなのに、行列がない。いつもは、数十人と若者が列をつくる「焼肉食べ放題 お一人様 950円」の店に人影がない。気がついたら、その店の手前の、これも人気の「焼きそば」の店の前にも誰もいない。どうした、神保町列伝 !
「ボンディー」へ行く。チキンカレー ・中辛・1480円を注文。隣の席のサラリーマンの会話。「いやあ、カレーが食いたかったんだ。毎日、おせち料理みたいので、イタむといけないから、早く食べろとかね、うるさいし、アキたよ。会社が始まったら、カレー食いてえ、と思ってた」「オレも思ってた」 ここは、超満員。つぎつぎに、客が入ってくる。これが、今年の「カレー初め」だった。
2017/01/10 morimori, その他, 食べ物
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初詣に、ワセダへ。初詣ばかりしていると、思われるかもしれないが、この “ 広場 ” をご贔屓にしてくださる方へ、幸多かれとお祈りしているのです。
ワセダなら、穴八幡、放生寺、そして道を渡って三朝庵の融通そば、というのが、オーソドックスな馬場下コースだろう。今日は、それに加えて、早稲田水稲荷へと、足を伸ばそうと歩いていたら、「日本初のブリュレフレンチトースト専門店」の看板が、立っていた。
Foru Cafe という店。ここにも初詣することにした。ブルーベリーのかかったフレンチトーストとコーヒー(980円)。外は風が強く、冷えた体に、つめたいアイスクリームが、かえってここちよいことを、知った。
2017/01/08 morimori, イベント, カフェ
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浅草寺に初詣。地下鉄・浅草駅からの人波は、途切れることなくつづく。しかし、一本脇の道は、大分すいている。
浅草演芸ホールの前で、案内を見ていると、隣に立っている男が「ひとり、何分くらい演るの?」と訊いている。「10分くらいですね、顔見せですから」と、関係者の答える声。
そこからさらに離れた合羽橋の方へ歩くと、ふだんより少なめの人通りだ。一軒のお店の前に、「終日就寝」と書かれた紙を見つけた。これは、いい。「本日休業」なんていうより、ずっといい。ご主人の顔がうかんできた。
2017/01/05 morimori, イベント
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今年も、新宿 伊勢丹に門松を見に行く。それには、まあ、こんなわけがある。この “ 広場 ” のコラム「あの竹この竹」で、以前、こういう文章を読んだからだ。
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一口に門松と言っても、姿形には多様なバリエーションがあるもので、三年前の正月に都内各地の門松を見て回った際には、竹の種類や門松としての仕上げもそれぞれに違うことに驚きました。個人的に素材としての竹の素晴しさナンバーワンと感じたのは新宿伊勢丹百貨店の門松でしたが、次はどうでしょう。静かな正月の町で門松探訪という初詣でをしてみるのも楽しいものです。 ( あの竹この竹・29回・冬の青、春の青・初田徹)
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伊勢丹は、福袋を手にした客でいっぱいだった。門松は、例年のように、スッキリした立ち姿だった。
2017/01/03 morimori, イベント
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