ガラス建具で衣替え ー『チルチンびと』96 夏号から

ガラス建具で衣替え ー『チルチンびと』96 夏号から
『チルチンびと』96 夏号の「ガラス建具をオーダーする 」というページを開いてみた。「窓辺に夢を」というサブタイトル。季節によって、気分によって建具の衣替えは、いかが、という提案だ。窓、間仕切り、扉を自由自在。楽しく美しく、変化させる。その作品を東京・西荻窪の建具店「駱駝  (らくだ)」の山本利幸さんがつくっている。

山本さんは、この「広場」のコラム「今日もアンティーク日和」でも、おなじみだ。ステンドグラスを手がけ、アンティークの世界に入り、ガラス建具へとすすんできた。それにしても、なぜ「駱駝」?  コラムで、こんなふうに話している。

〈駱駝って、店の名前をつけたのは、ホント、他愛もないことで…… 候補はいろいろあったんですよ。ガラス中心に商売をやるから、漢字でいきたいとは思っていました…… 大きな烏と書いて、オオガラスと呼ぶとかね。でも、単純に毎日、ラクだ、ラクだと言えるようになりたいと思ってね。それが、ホントですよ。現実は、全然そうじゃないけどね……〉

………

『チルチンびと』96 夏号は、好評発売中。
『チルチンびと広場』のコラム「今日もアンティーク日和」は、チラから、どうぞ。


八丁味噌と木の家

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『チルチンびと』96 夏号は、6月11日発売です。今号の特集は、
復活する「梁」
ガラス越しの夏  ー  創作の現場から
東海特集・八丁味噌と木の家
の充実三本立て。
〈東海特集〉には「八丁味噌のふるさとを訪ねて」という  minokamoさんの「カクキュー」からの、芳醇レポートがあります。

……

まずは、よい香りが漂う味噌蔵を案内していただきました。大きな木桶が並ぶ姿は、美味しいものができるに違いない !  と感じる光景。木桶は高さ1.8メートルもあり、上には山型に美しく積まれた石。この石を積むには10年以上の修業が必要で、重心が中心に向かうよう石の向きが少し斜めになっています。この積み方によって揺れると締まるようになっており、これまでに起きた地震で一度も崩れたことはないそう。

……

このほか、地域に根ざす木のお店、地元の工務店がつくる、心地よい木の家5題  などの話題も満載です。

……

『チルチンびと』96 夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


ガラス越しの夏 ー 創作の現場から

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『チルチンびと』96 夏号は、6月11日発売です。
今回の特集は、
復活する「梁(はり)」
ガラス越しの夏  ー  創作の現場から
東海特集・八丁味噌と木の家
の充実三本立て。
特集〈ガラス越しの夏 ー 創作の現場から〉は、ガラス作家、ガラス建具店を訪ねて、レポートします。たとえば、草花ガラスをつくる 藤木志保さん。その記事から。

……

藤木さんのガラスは、植物から取った型からつくられている。川沿いに生えた草を一つひとつ眺め、手折る。採取するのは、形や表情が素敵だと思うもの。ガラスに置き換えるとどうなるだろうと考えて……。「植物は一度型を取ってしまうと萎れてしまう。命をいただいているという感覚です」。……
このほか、keino  glassさん、荒川尚也さん、西荻窪の建具店・駱駝、も登場します。
……
『チルチンびと』96 夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。


復活する「梁(はり)」

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『チルチンびと』96  夏号は、6月11日発売です。
今回の特集は
復活する「梁(はり)」
ガラス越しの夏  ー  創作の現場から
東海特集  ー  八丁味噌と木の家
という充実 三本立て。
特集〈復活する「梁(はり)」〉は、見事な梁のある家を、実例たっぷりにご紹介します。そして、建築家・泉幸甫氏は、「梁の美学」をこう書きます。

…… しかし、見られるからと言って、技巧的に妙にきれいにすることにこだわりすぎると、それもいやなものになる。誠実に、きちっとした仕事になっていればそれでよい。それは人柄を見るようで、梁を見せるというのは人柄をもろに見せているようなものかもしれない。案外奥深い世界なのだ。……

梁は人なり、か。
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『チルチンびと』96 夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


水羊羹 抹茶味

 

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つるりとした のどごし。

こういうものが美味しい季節。

水羊羹。抹茶味。

 


いわさきちひろ「よみがえるセンス」

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いわさきちひろ生誕100年、ということで、今年は、それにちなんだ展覧会が、あちこちでひらかれるようだ。

『着るをたのしむ』(ちひろ美術館 ・東京。7月22日まで)も、その一つ。
サブタイトルは「よみがえるセンス」。ちひろのセンス、その絵や人物についてのイメージから、あらたな作品としての生地や服をつくる試み。

「大人になること」と題した文章も、展示されている。
人はよく若かったときのことを、とくに女の人は娘ざかりの楽しかったころのことを何にもましていい時であったように語ります。けれど私は自分をふりかえってみて、娘時代がよかったとはどうしても思えないのです。……
そして、このあとに、かといって私が不幸な娘時代を送ったわけではないが……とつづけ、こころの微妙を語るのである。

 


ゴールデンオレンジ

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ふぞろいですが、

出来るだけ農薬を使用せずに育った

ゴールデンオレンジ。

小粒なので、すだちのようで

しぼりやすい。


夢二・清宮・早実

『夢二繚乱』展

 

『夢二繚乱』展へ。(東京ステーションギャラリー。7月1日まで)
 
「東京駅で逢いましょう。」というキャッチフレーズ。「夢二式」といわれるたくさんの作品が、ささやきかける。
夢二の年譜をみると、1901年に、家出して上京。1902年に、早稲田実業学校に入学、とある。
後輩、日本ハムファイターズの清宮幸太郎が、早実を卒業したのは、2018年である。大学かプロかで、プロを選んだ。
ミュージアムショップで『竹久夢二詩画集』(石川桂子編・岩波文庫)を買う。そのなかの「夢二の言葉」にこうある。
第一流になるか第三流になれ。第二流になることは最も平凡なことである。(日記  大正六年一月十五日)
清宮が進学せずにプロを選んだのは、こういうことだったのかもしれない。夢二式である。


鮮やかなラディッシュ

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ラディッシュは

カブではなくて

ダイコンの仲間だそう。


『名作誕生』熱中症

名作誕生

サクラが散ったあと、いまの上野は修学旅行生の花ざかり。石畳みに腰をおろした生徒に、先生が話している。「いいね。今日も30℃近くになるという話だ。みんな、水分補給だけは忘れないように」。そこを通り越してしばらく行ったら、ベンチに座っている女生徒に「大丈夫?  水を飲まないと、また具合わるくなるよ」と、先生らしい人が、言う。「ハイ」と言うか声が聞こえた。

『名作誕生』(東京国立博物館 平成館で、5月27日まで)に向かっているのである。
「…… この展覧会では、名作が、あれこれの格闘や闘争を経て生まれたということをダイナミックに感じ、見た方に美術史家の気分になっていただきたいのです」と、佐藤康宏・東京大学教授が『朝日新聞』の「展覧会記念号外」で、語っている。雪舟、若冲、宗達、仏像……に熱中し、人混みを抜けて外へ出るとき、水分の不足に気づき、鶴屋吉信の喫茶室に行き、アイスコーヒー(378円)を飲み、人ごこち。