

『巨匠たちのクレパス画展』(損保ジャパン日本興亜美術館、9月9日まで)に行く。
クレパスの誕生は、1925年。クレヨンとパステルのよさを備えたものをと、考えられた。そして、伸びがよくなり、色を混ぜることも可能になった、と会場の発明物語にある。クレパスを使った画家の作品が展示されている。
熊谷守一、猪熊弦一郎、岡本太郎、鈴木信太郎、梅原龍三郎、三岸節子ほか、たくさんの画家。
そのなかから、帰りにショップで、山下清さんの花火のハガキを買う。これもいいけど、山下清さんは、ヤッパリ、貼り絵だな。
2018/08/18 morimori, イベント
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『ルーヴル美術館展』(国立新美術館、9月3日まで)に行く。肖像芸術 ー 人は人をどう表現してきたか、というのである。展覧会の5つのテーマが、こんなふうに書かれている。
プロローグ マスク ー 肖像の起源 / 記憶のための肖像 / 権力の顔 / コードとモード / エピローグ アルチンボルド ー 肖像の遊びと変容。
美術館についた。さて、オヤ、コレは ?
長蛇の列。「最後尾」の立て札を持ったひとが、「50分待ちです」という。「お盆休みに入ってから、ずっとこんなふうです」
今日は、あきらめた。外に出て、ナポレオンと美しきナーニに、また、来ますよといって、帰って来た。
2018/08/16 morimori, イベント
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『芳年』展(練馬区立美術館、9月24日まで)に行く。激動の時代を生きた 鬼才浮世絵師 ー のサブタイトル。
〈…… 明治維新のきな臭い時代背景を通して、武者絵からリアルな戦闘画へと変化を見せます。この頃の作品をして“ 血みどろ絵 ” 、 “ 無惨絵 ”の芳年としたイメージが後世まで強く持たれてきました。…… しかし、それは一時のこと。…… 晩年の10年間に描いた錦絵は芳年画を印象付ける名作・代表作揃いで、最期まで武者絵や物語絵の可能性にこだわり続けた、まさに “ 最後の浮世絵師 ” と呼ぶにふさわしい画業を展開しました。……〉と、展覧会のパンフレットにある。
最終兵器。浮世絵の鬼才。人気浮世絵師。最後の浮世絵師。そのパンフレットだけでも、こんな絢爛たる言葉が、名前を飾っている。
2018/08/12 morimori, staff, イベント
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ヘタとガクを取り、板ずりしたオクラをさっとゆでて、
冷水にとって冷ましたおひたし。

今日は立秋。
猛暑が続く中、
暦のとおり
都内は少し過ごしやすい気温になった。
2018/08/07 kuro, その他
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『藤田嗣治 展』 ー 没後50年 (東京都美術館。10月8日まで)に行く。
どこそこでは、気温が40℃を超えた。用のない人は、出かけないように。などと言われている日。1歩でも、ムダに歩きたくない日。東京都美術館は、上野駅からだいぶ奥のほうにあるのが、うらめしい。
史上最大級の大回顧展であり、「乳白色の裸婦」10点以上が一堂に会するということが、うたわれている。だから、大勢の方たちが夏ノ暑サニモ負ケズ訪れている。
カフェで、インク瓶とペンと手紙とワインを前に置いて、頬杖をついているひとが、出口の記念撮影のところにも、ショップで買ったチョコレートのケースにも、駅近くのお店の柱にも、顔を出す。暑くて、たいへんねえ、とでも言っているように見える。
2018/08/05 morimori, staff
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『縄文 ー 1万年の美の鼓動』(東京国立博物館平成館、9月2日まで)に行く。
混んでいるんじゃないか、コドモたちは夏休みだし。と思ったとおり混んではいたが、ほとんどのオトナの客が、土器や土偶をためつすがめつ動かない。
出版界でも、縄文で大賑わいだという。『東京人』8月号も、特集は「縄文散歩」。そこに「縄文の思考で、未来を切り拓く。」という座談会があり、「土偶女子 代表」という譽田亜紀子さんが、こう語っている。
〈ファッション界も縄文ブームです。「イッセイ ミヤケ」が縄文土器や土偶の装飾、文様から着想を得たコレクションを展開したり、「吉田カバン」が現代版の縄文ポシェットを作ったりしています。縄文時代に注目する人が増えている気がします。〉
さまざまな土器を見ていると、浮かんでくるのは大相撲の千秋楽の表彰式である。どっしりと大きな賜杯。海外から贈られる、小ぶりだけれどしゃれたトロフィー。たくさんの国宝を見ての帰り、ショップで、みやげのクッキーを買い、記念にと、ベンチで写真を撮り、そのまま忘れてきてしまった。
2018/08/02 morimori, イベント
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7月31日。早稲田 馬場下の蕎麦屋「三朝庵」が、店を閉めると聞いて、でかけた。満員のお客さん。「いやぁ、閉店すると昨日聞いて、今日は会社を休んで来ましたよ」という男の声がする。「もう、私もカラダはボロボロでね。今日は最後だと思って、ここにいるの」と、おかみさん。
のれんに、「早稲田最老舗」の文字。右の壁には「元 大隈家御用 元近衛騎兵連隊御用」とも。會津八一も “ 御用 ” であったと聞いたことがある。カレーうどん発祥の店とも、かつ丼の元祖とも、聞いたことがある。長い歴史。おつかれさまでした。
年末年始、穴八幡にお詣りし、その帰りにここで、柚子の入った「融通そば」を注文した人も多いだろう。いろいろなことを思い出しているうちに、天ぷら蕎麦が運ばれた。それを口にしていると、胸がつまってきた。
2018/07/31 morimori, その他
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