鬼才浮世絵師、芳年
『芳年』展(練馬区立美術館、9月24日まで)に行く。
〈…… 明治維新のきな臭い時代背景を通して、
最終兵器。浮世絵の鬼才。人気浮世絵師。最後の浮世絵師。
『芳年』展(練馬区立美術館、9月24日まで)に行く。
〈…… 明治維新のきな臭い時代背景を通して、
最終兵器。浮世絵の鬼才。人気浮世絵師。最後の浮世絵師。
『藤田嗣治 展』 ー 没後50年 (東京都美術館。10月8日まで)に行く。
どこそこでは、気温が40℃を超えた。用のない人は、
史上最大級の大回顧展であり、「乳白色の裸婦」
カフェで、インク瓶とペンと手紙とワインを前に置いて、
『縄文 ー 1万年の美の鼓動』(東京国立博物館平成館、9月2日まで)に行く。
混んでいるんじゃないか、コドモたちは夏休みだし。と思ったとおり混んではいたが、ほとんどのオトナの客が、土器や土偶をためつすがめつ動かない。
出版界でも、縄文で大賑わいだという。『東京人』8月号も、特集は「縄文散歩」。そこに「縄文の思考で、未来を切り拓く。」という座談会があり、「土偶女子 代表」という譽田亜紀子さんが、こう語っている。
〈ファッション界も縄文ブームです。「イッセイ ミヤケ」が縄文土器や土偶の装飾、文様から着想を得たコレクションを展開したり、「吉田カバン」が現代版の縄文ポシェットを作ったりしています。縄文時代に注目する人が増えている気がします。〉
さまざまな土器を見ていると、浮かんでくるのは大相撲の千秋楽の表彰式である。どっしりと大きな賜杯。海外から贈られる、小ぶりだけれどしゃれたトロフィー。たくさんの国宝を見ての帰り、ショップで、みやげのクッキーを買い、記念にと、ベンチで写真を撮り、そのまま忘れてきてしまった。
7月31日。早稲田 馬場下の蕎麦屋「三朝庵」が、店を閉めると聞いて、でかけた。満員のお客さん。「いやぁ、閉店すると昨日聞いて、今日は会社を休んで来ましたよ」という男の声がする。「もう、私もカラダはボロボロでね。今日は最後だと思って、ここにいるの」と、おかみさん。
のれんに、「早稲田最老舗」の文字。右の壁には「元 大隈家御用 元近衛騎兵連隊御用」とも。會津八一も “ 御用 ” であったと聞いたことがある。カレーうどん発祥の店とも、かつ丼の元祖とも、聞いたことがある。長い歴史。おつかれさまでした。
年末年始、穴八幡にお詣りし、その帰りにここで、柚子の入った「融通そば」を注文した人も多いだろう。いろいろなことを思い出しているうちに、天ぷら蕎麦が運ばれた。それを口にしていると、胸がつまってきた。
『BENTO おべんとう展』(東京都美術館。10月8日まで)へ行った。
…… この展覧会は、日本独自の食文化であり、人と人とをつなぐお弁当をコミュニケーションデザインの視点からとらえ、その魅力を体験しながら、新たな視点を得られる空間になっています。……(展覧会のパンフレットから)
お弁当箱と遊び心、イロイロ 。イーティング・デザイナーの作品。父が子に贈った弁当の日々。おすそわけ見本市、などなど。
見終わったところで、「いかがでしたか?」と係りの人に声をかけられる。「この美術館の地階ですから、駅弁大会のようにはならないとは思ってきましたが」「その期待には、お応えできましたか?」「ハイ、まあ」
今日の昼飯は、Dのチキンカレーだった。昨日は、Pのスープカレーだった。BENTOは、遠くなりにけり。