型絵染、お待たせ

『型絵染  三代澤本寿』展

 

緊急事態宣言の発出に伴い、4月25日から緊急事態宣言発出の期間中は休館することになりました。というお知らせが、ここ大阪日本民藝館でも。
本来なら、『型絵染  三代澤本寿』展(3月6日 ~ 7月13日)。 のはずだった。

〈……長野県松本市に生まれた三代澤本寿(1909-2002)は、染色家として数々の優れた作品を手掛けると共に、信州の民藝運動の普及に多大な貢献を果たした人物です。……1939年には民藝運動の創始者である柳宗悦と出会い、三代澤は生涯を通して師と仰ぎます。柳もまた若き三代澤に大きな期待と信頼を寄せ、民藝運動の機関誌である『工藝』の他、『諸国の土瓶』『日田の皿山』といった柳の代表的な著作の装丁を任せました。……〉と、展覧会のパンフレットにある。
 もう少しの辛抱ですね。せめて、この画面で。

 


昨日の初氷〈神楽坂デイズ〉

氷

氷宇治金時

 

神楽坂を登りすぐの右手。紀の善に、氷の旗がひるがえっている。これは、これは。入って注文。氷宇治金時。初氷。写真のように重量感のある氷が運ばれて、まだちょっと早かったかなと思いながら、すくって食べる。お腹いっぱい。961円。
俳句歳時記に
初氷何して過ぎし昨日かな       中村汀女
というのがある。むろんこれは、ちょっと違うけれど、これが昨日の出来事であった。


アシタノカレッジ・シシャモパイ・ウレシカ

ウレシカ

シシャモパイ

 

夜「アシタノカレッジ」(TBSラジオ)を聞いていたら、「西荻窪を散歩していて、いい本屋さんに出会った」という話が聞こえた。話しているのは、司会のキニマンス塚本ニキさん。おや、どこかな。絵本と、ギャラリーと雑貨のある店で、そこでマンガの本を買った。帰りにおみやげをもらった、という。話の最後に、ウレシカとその店の名前を言った。
ウレシカなら、この“広場”のお馴染みだ。なんとなくうれしくなって、翌日、店に行った。聞きましたよ、昨日のラジオ。おみやげもくれるそうで。ああ、おみやげって、これですよ。北海道の友人が送ってくれたシシャモパイ。あのひと、また来てくれるといいな。

 


「イサム・ノグチ 発見の道」展へ

イサム・ノグチ  発見の道


ゴールデンウイークは、美術館めぐり、と思っていた方も、多いことでしょう。ザンネン。あちらこちら休館でしたね。せめても、パンフレットから、紙上展へ。

『イサム・ノグチ 発見の道』(東京都美術館、4月24日から8月29日まで)。
〈…… 東京都美術館で開催する「イサム・ノグチ 発見の道」は、晩年の石彫に至る道行きを多様な作品で辿り、ノグチの精髄に迫ろうとするものです。そのため、彫刻と空間は一体であると考えていたつくり手に相応しい、特色ある3つの展示構成を試みます。 イサム・ノグチの作品は、われわれが今、希求してやまない何かを示してくれるに違いありません。……〉
その3つの展示構成とは。
1 彫刻家ノグチの精髄に迫る 2 かつてない“ノグチ空間”の体感型展示 3 ノグチ芸術の到達点・牟礼の石彫群が初めて東京へ。

………

いつの日かの再開を楽しみに!

 


「安西水丸」展へ、行こう 

『イラストレーター 安西水丸』展

 

ゴールデンウイークは、美術館めぐり、と思っていた方も、多いことでしょう。ザンネン。あちらこちら休館ですね。せめても、パンフレットから、ウエブ上で。

『イラストレーター 安西水丸』展(4月24日 – 8月31日、世田谷文学館)も、休館中。
〈……「 小さい頃よりずっと絵を描くことが好きだった」という安西の幼少期から晩年に至るまでの足跡を、原画と関連資料あわせて500点以上によりご紹介します。……〉ということである。『a day in the life』(小社刊)などでおなじみの、あのなんとも言えぬ柔らかく暖かい雰囲気を楽しみにしていたのに。でも、会期もまだまだたっぷり。安西さん、行きますよ。

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5月12日の “再会”を楽しみに!

 


「画家たちのキセキ」展へ

8つの意表

 

ゴールデンウイークは、美術館めぐり、と思っていた方も、多いことでしょう。ザンネン。あちらこちら休館ですね。せめても、パンフレットから、ウエブ上で。

『8つの意表』(練馬区立美術館、4月30日から6月20日まで)も休館中。「絵を描く、絵に描く、画家たちのキセキ」というサブタイトル。8 Surprises, 8 Painters とも。さらに、こういう。
「意表をつく」という言葉があります。おおむね「相手の予期しないことをする」という意味で用いられますが、「意表」は字義に近く「こころをあらわす」という意味で使われることもあります。本展ではこれをキーワードに、当館のコレクションから、練馬にゆかりの深いアーティストを含む8名を選びました。近現代美術にユニークはキセキ〔軌跡〕を残した彼らそれぞれの二重の意味での「意表」を、複数の個展形式でご観覧ください。……8人とは、大沢昌助、古沢岩美、野見山曉治、小野木学、草間彌生、中村宏、近藤竜男、鏑木昌弥。

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5月12日 8人との“ 再会”を楽しみに!


『国宝 鳥獣戯画のすべて』展へ

『国宝  鳥獣戯画のすべて』展

 

ゴールデンウイークは、美術館めぐり、と思っていた方も、多いことでしょう。ザンネン。あちらこちら休館ですね。せめても、パンフレットから、ウエブ上展へ。

史上初! 全4巻全場面、一挙公開!というキャッチフレーズの『国宝 鳥獣戯画のすべて』展。東京国立博物館 平成館(4月13日から5月30日)の予定だった。
展覧会の見どころを、パンフレットに読む。一、鳥獣戯画の全巻全場面を一挙公開 二、断簡や模本も集結、(鳥獣戯画のすべて)に迫る 三 、高山寺の秘仏、重要文化財 「明惠上人坐像」 28年ぶりの寺外公開
そして、トーハク史上初の試み 「動く歩道」でご鑑賞 とある。巻き広げながら見る絵巻本来の鑑賞方法に加え、皆様に作品を間近でご観覧いただける環境を準備しております。とのことだった。

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5月12日の再開、動く歩道を楽しみに !

 


超高層ビルの解体

東京海上日動ビル 

 

見出しに大きく「丸内初高層 解体へ」とあり、そあと、景観論争「証人」東京海上日動ビル  /  昭和巨匠作   保存求める声、という小見出し。こういう記事だ。〈 日本一オフィス街、東京・丸内に初めて建てられた高層ビル「東京海上日動ビル」が、再開発で解体されることになった。昭和建築界巨匠、前川國男代表作一つで、計画時は高さへ反対論があり「美観論争」が話題となった。……〉『東京新聞』(4月4日朝刊)。
そして、前川國男が、反対論と戦いながら高層ビルを目指した理由は何だったか。ビル設計に参加した人前川さんが作りたかったは、広場です」という声などが、紹介されている。2023年度解体着手だという。
とにかく、もう一度、見ておこう。

 


press release から ー『英国王室が愛した花々』

英国王室が愛した花々

 

編集部宛のpress release『英国王室が愛した花々』(静岡市美術館、4月15日- 6月6日)が、届いた。
それを読むと、こういう構成になっている。1 英国王室と共に歩んだ植物画  2 シャーロット王妃がつないだ文化の開花  3 英国を魅了した東洋の植物画 4『カーティス・ボタニカル・マガジン』 5 女性画家たち。
そして、こういう解説も…… 〈科学的視点で描かれたボタニカルアート(植物画)は、写真誕生以前、貴重な記録であり研究資料のひとつでしたが、植物学の歴史を培うなかで次第に芸術性を見出されるようになりました。本展ではイングランドの国花であるバラをはじめ、チューリップ、ボタン、ランなど多数の植物が登場します。観察に基づいた精緻な描写と美しさが融合するボタニカルアートの世界を存分にお楽しみください。〉


風狂なひと

風狂伊野孝行個展

 

伊野孝行さんの個展『風狂』が、始まった。(HBギャラリー、4月21日まで)。
伊野さんに関するエピソードで好きなのは、神保町の某コーヒー屋で働きながら、セツモードセミナーに通っていた頃の話。セツ先生から 念願の「A」をもらい、その日は有頂天。コーヒー屋のお店の中から、傘をさして帰って来てしまった、という。驚いて見つめただろう店の人、お客さんを想像するとおかしい。彼の「私のセツ物語」は、コチラからごらんいただけます。どうぞ。