2019年6月 の記事一覧

親子が暮らしやすい家

親子が暮らしやすい家

 

間もなく『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉〈親子の距離と間取り〉の二本立て。

〈親子の距離と間取り〉から、こんな記事をご紹介します。建築家・松本直子さんが、N邸をつくったときの「親子が暮らしやすいN邸のポイント」です。ごらんください。

①母親の定位置(たとえばキッチン)から
家中の気配を感じ、適宜見通せること
② 家族それぞれが、のびのびと時間を過ごせる居場所と、家族同士のさまざまな距離感
③ 回遊動線、家事動線に無理や不自然さがないこと
調理などは家族全員が自然に参加できること
④ 朝から明るい水まわり、まとまった収納
(ファミリークローゼット、パントリー、ライブラリー)
⑤緑と火、空を取り入れて光や風を愉しむ
自然とともにあり、自然を愉しむ

母親建築家、らしい視線があちこちに。


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『チルチンびと』100  夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


類人猿・ボノボ親子の距離

類人猿・ボノボ親子の距離

間もなく『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉〈親子の距離と間取り〉の二本立て。

〈親子の距離と間取り〉から、「ボノボ ー  子殺しの無い父系母権社会」(伊谷原一)を、ご紹介します。類人猿 ボノボに焦点を当てた記事ですね。

〈 ボノボは雌雄ともに集団内のいろいろな相手と交尾をする乱婚であるため、生まれてきた子どもの生物学的父親を特定することは難しい。また複雄複雌の集団で生活しているため、特定のオスが社会的父親の役割を果たすこともない。したがって、ボノボ社会にみられる明瞭な親子関係は母子関係だけとなる。……〉   

こうしたボノボは、どんな親子の距離をつくっているのか。ボノボの社会の中に、人間の親子関係を考えるヒントがあるかもしれない。いかがですか。


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『チルチンびと』夏  100号は、6月11日発売。お楽しみに。

 


山口民家作事組宣言

山口民家作事組宣言

間もなく『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉 〈親子の距離と間取り〉の二本立て。 

〈木と土の家〉から、「山口民家作事組」の記事をご紹介します。
俳人・松尾芭蕉のとなえた「不易流行」の言葉を借りた、家づくりをめざす人たち。
その「山口民家作事組宣言」は、以下の如し。

「山口県にふさわしい住宅はどんな住宅か?」を行政、建築士会、工務店、研究者らと議論する中で、皆さんの想いが「伝統民家派」と「最先端住宅派」にハッキリ二分されていると感じました。果たしてそうだろうかと研究し、どちらでもない「中庸の住宅」こそが山口県のような温暖で、かつ敷地に余裕があるような地域にふさわしい住宅だという結論にたどり着きました。  そこから生まれたのが「阿知須・木と土の家」です。
不易流行 ー  伝統的なもののいいところは残し、弱みを新しい技術で補うことですぐれた家をつくります。 

水沼   信 (山口県産業技術センター)

力強いですね。


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『チルチンびと』夏  100号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


腐らないミカン

腐敗・鮮度保持に関する伝承

間もなく、『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉〈親子の距離と間取り〉 の二本立て。

〈木と土の家〉の特集から「土壁の消臭・防カビ効果を検証する」を、そっとご紹介します。左官の世界をよく識る方が、土壁にまつわる伝承を教えてくれます。たとえば……

「腐敗・鮮度保持に関する伝承」
① ミカンと藁を入れた発酵土をビンに入れておくと、ミカンが腐らない。  ② 土壁の家では、野菜が腐らない。③  藁の発酵土に死体を埋めると、ミイラになる。④  穀物蔵は田んぼの土でつくり、内外荒壁仕上げにするとよい。 ⓹ 酒蔵、味噌蔵は、藁を大量に入れて腐らせてつくった。 檜はだめで、杉、松を使用。


……

これらの伝承に、門奈理佐さんが、科学的解説を加えます。面白いですよ。


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『チルチンびと』100  夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


竹久夢二式

竹久夢二式

 

『竹久夢二という生き方   明治・大正・昭和を駆け抜けたロマンチスト』が、竹久夢二美術館( ~ 6月30日)で開かれている。夢二美術館は、弥生美術館と棟つづきというのか、お隣どうしというのか。
展覧会のパンフレットに、「二つの肉体の一つが死んでも愛は残る。」という夢二の言葉が、ひいてある。
以前、画家であり友人である有島生馬が「何をみてもかいても所謂夢二式になって終ふのである。」と書いているのを、読んだことがある。そういう展覧会である。