2018年11月15 の記事一覧

加古里子さん、最後の絵本

みずとはなんじゃ?

 

絵本作家の加古里子さんが亡くなったのは、今年の5月だった。95歳ということで、『だるまちゃん』シリーズなど、たくさんの本を遺したから、新聞でも、その訃報は目立った。先日、最後の作品『みずとはなんじゃ?』(小峰書店刊)が発売された。その本に『みずとはなんじゃ』ができるまで』という別冊がついている。
そこには、本のタイトル案のうつりかわりも、見てとれる。最初の打ち合せでは「みずはふしぎな忍者」。それが2か月後には「みずはにんじゃかいったいなんじゃ」。それから、約1年後には「みずとはなんじゃなにものなんじゃ」へ。そして、翌年に、「みずとはなんじゃ?」へ。

60年間にわたる、絵本作家生活だった。